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枯れた花

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枯れた花

5 - 第5話

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2024年04月01日

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照がいなくなって半年、


俺の心の中は、

空っぽのままだった。


〈深澤side〉

深 “おはよ、翔太。”

渡 “おはよー。”

深 “朝ごはん作ったよ。

  てか、ごめんね、ずっと居候したままで。”

渡 “気にすんな。

  いつまででもいていいから。”

深 “ほんとありがとね。

  早く部屋見つけるから。”


本当に良い友達を持ったと思う。

照と別れてから今まで、

俺を支えてくれたのは翔太だった。

俺を楽しませてくれたり、

笑わせてくれたり。

この半年間はとても幸せだったけど、

俺は照の事を、忘れられないままだった。


別れてすぐ、照の連絡先や写真を消した。

もう二度と会わないと思っていたから。

でも、日に日に照の事を思うようになり、

会いたくなった。

振ったのは俺だって分かってる。

照に原因があったことも。

でもなぜか、隣が居ない違和感や寂しさに

気持ちが押しつぶされている。


仕事終わり、翔太の家へと帰る道。

残業が長引いて、時刻はもう23時だった。

一応、翔太に電話しておこう。

深 “もしもし翔太?今から帰るね。

  先寝てて。”

渡 “俺まだ飯食ってないし、待ってるわ。

  気をつけてなー。”

深 “食べてくれてて良かったのに。”

渡 “俺もバタバタしてたからさ。

  とりあえず帰ってこいよー。”

こういう所が翔太の優しさだ。

翔太のためにも早く帰らないとな。


電車を降りて、反対側のホームを見ると、

照らしき人が歩いていた。

深 “照、、?”

階段を登っていく照を見て、

俺は咄嗟に照を追いかけていた。


深 “照、、どこなの、、、?”

駅の周りを見渡しても、

照は居なかった。

もう一度、会いたい。

話がしたい。

“お兄さーん。”

深 “…はい、?”

チャラそうな男2人に声を掛けられた。

“超タイプなんだけど、笑

 これから俺らと遊ばね?”

深 “俺、男ですけど…。

  それに、急いでるんで。”

“そんなんどーでもいいし。

 俺らの相手してよ。”

深 “あなた達みたいな人は苦手なんです。”

“は、?

 俺らが下手に出れば調子のりやがって。

 早く来いよ。”

深 “離してください。”

腕を掴まれ、2人にどこかへ連れていかれそうになった。

深 “やめてください、、!!”

2対1で抵抗することもできず、

怖くなった俺は、

照の名前を呼んでいた。

深 “照、、、

  助けて照!!”

その瞬間、

誰かが俺を引き寄せた。

深 “照、?”

渡 “悪ぃ、照じゃねーわ。 ”

深 “翔太、、なんで、”

渡 “これ以上こいつに触れたら警察呼ぶから。

  さっさと消えろ。”

“チッ……なんだよ。”

男たちは去っていった。


渡 “ 帰ってくるの遅いと思ったら、

  あんな奴に巻き込まれてたんだな。

  大丈夫か?”

深 “大丈夫。ごめんね。”

渡 “全然いいけどさ。

  なんでここにいたんだよ。

  家帰るなら逆の信号だし。”

深 “照がいた気がして。

  追いかけちゃったんだ。”

渡 “まだ、照のこと気にしてんのか?”

深 “……ちょっとね。

  迷惑掛けてごめん。帰ろっか。”

そう言うと翔太は、

俺を抱きしめた。

深 “翔太、?”

渡 “もう忘れろよ。照のこと。

  今回だって照が原因だし。”

深 “今回は俺が悪いんだよ。

  俺だって忘れたいけど無理なんだよ。

  俺には、照しかいないんだよ。”

渡 “俺がいるだろ。

  俺はずっとお前のそばに居る。

  ふっかが好きだ。”

深 “本気で言ってる、?”

渡 “本気だよ。

  俺にしろよ、ふっか。”

翔太の目はまっすぐだった。

俺は、すぐには翔太の気持ちに応えられなかった。





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