テラーノベル
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二人は人目につかない小さなカフェで会った。
一年ぶり。
最初は何を話せばいいか分からなかった。
「……コーヒー飲みます?」
「飲む」
「砂糖は?」
「いらない」
「覚えてます」
「何を?」
「いつもブラック」
ジュホが笑った。
「ナユも、いつも同じの飲んでたよね」
「……覚えてたんですね」
「忘れるわけない」
その言葉だけで。
一年間の距離が少しずつ縮まった。
帰り道。
ジュホが言った。
「今日、会えてよかった」
「私も」
「また会ってくれる?」
「……はい」
ジュホは少し笑った。
「じゃあ、次は仕事じゃなくて会おう」
ナユの胸が鳴る。
「それって……」
「デート?」
ナユは顔を赤くした。
「……まだ、分かりません」
「じゃあ、予約だけしておく」
「予約?」
「次のデート」
「まだデートって決めてません」
「じゃあ、デートじゃない会い方にする」
「どんな?」
「二人で会う」
「それ、もっとデートじゃないですか」
ジュホが笑う。
「確かに」
ナユも笑った。
その夜。
二人はまだ恋人ではなかった。
でも。
もう、昔の二人には戻れなかった。
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コメント
1件
うわあ……この空気感、すごく好きだわ。 一年ぶりの再会なのに、お互いのコーヒーの好みを覚えてるってだけで胸がぎゅっとなる。会話がぎこちないのに、ちょっとずつ距離が縮まってく感じがめっちゃリアル。「デート?」の押し問答、めちゃくちゃ可愛くてニヤけたわ。 「まだ恋人じゃなかった。でも昔の二人には戻れなかった」──この一文が刺さる。関係が変わった手触りが伝わってくるわ。続き、早く読みたい🔥
#Snow Man
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