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49 - 第49話偽ミイラ

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2022年09月03日

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アメンホテプ4世の死後に生まれた王の子供としてエジプトでは最も有名な存在だが、その存在自体は前6世紀くらいまで遡る事が出来るようだ。彼のミイラには頭髪がなかったと言われているが、これは死後硬直により頭部の血流が完全に止まったためであると言われる。

彼は即位前に一度失踪しているが、後に帰還したらしい事が知られている。この時にどこに行って何をしていたかと言う事は謎に包まれている。なお当時の古代エジプト人は「失踪する事」自体が罪悪と考えられており、王族と言えども罰せられる恐れのある行為だったのだと考えられる。また当時は王の権威が絶対的であったため、失踪によって権力争いが発生したのではないかとも推測される ちなみに「セネシュ=スプンタ説」によると王はアトゥム神の分霊(人格化した神様)であるため生前の記憶を保持しており、それ故に失踪するとアトゥム神による審判を受けなければならず、それが怖くて帰って来たとされている(要は王が神の化身ならば死んでも復活する筈だから失踪する必要が無いということ)。

この様にエジプトの宗教史には「神が転生した」「生まれ変わりが存在した」とする思想が多く見られ、またそれらの考え方の中には古代オリエントに由来するものがあるとも言われている。たとえばエジプトにおいて王権の正当性を主張するためにしばしば持ち出されるファラオたちの墓の盗掘事件は古代オリエントで発生した文化の影響があるとされる つまり、エジプト人の先祖はオリエント人だったのではないかという説も存在するわけだただ、この話は現代人が古代の遺跡を調べた結果出てきた仮説に過ぎないのであまり鵜呑みにするのもよくはないのだが……

エジプト人は死者の復活を信じていました

「死後の復活はありうるか?」――。古代エジプトの人々はこのように考えたことがありました そもそもなぜこのような考えが生まれたかということについて考える必要があります。というのもエジプトにおいては古くから「墓泥棒」が忌諱されています。その理由は何かといえば「副葬品が失われてしまうため」というものであって、「死んでしまった人間は蘇ったりしない。死んだら終わりなんだ」という考えが根っこにあったからです そう考えると、なぜミイラが作られるようになったかについても想像ができてくるでしょう。ミイラとは生前の状態で棺に入れて埋葬しておくことですよね? そして、その遺体の保存状態をよくするために乾燥させる作業が行われるわけですよね? ということは……

死体の状態が良くないとまずいんじゃないでしょうか? ということになります。だからミイラを作ったんです。だって死体の損傷が激しい状態で蘇生したら……まあ想像通りですよ。

ちなみにミイラ作成の過程で、生きたまま解剖される人がいたり、薬漬けになった後ミイラ作りが行われたりしたらしいんですよ。なんか凄くヤバイ宗教みたいですね!

(ただの死体を冒涜するという観点から考えると、古代インドの方がよっぽど酷いことをしていたと思うんですけどどうなんでしょうね?)

なお、古代エジプトでは死後の処置に関して三つの考え方があり、ミイラ製造の考え方もその一つとされています。(他の二つに関しては省略されています)。一つ目は、埋葬した墓の上に土を盛り上げた後に棺を埋め戻します。二つ目は、遺体を焼いた上で遺骨を壺に入れて、それを埋め直した後に蓋をするやり方です。最後に、死体を燃やした上で骨壷を埋めるという方法。ちなみにこの三つの中では一番時間がかかりません


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