こいつは宇宙から来たわけじゃなくて元々地球にいてそこで進化したんですよ、っていう説が一般的かな? それでその後何億年か経ってこいつらの祖先にあたる生物が火星に行ったとき進化の過程で環境に適応するため形態を変え、その結果知性を獲得し、文明を築き上げたのだ、という説も有力だ。
まあともかくこの星の先住民だったという訳だ。それがなぜ今現在のような性格になったかというとその辺はよくわからんのだが……とりあえずこいつが地球人に害をなす存在であるということは確かだ。
奴らがどこから来るかは諸説あるが……最もポピュラーなのは地球外から来たものとする説だ。というのもそもそもの始まりはこいつの祖先にあたる宇宙人がやってきたところから始まっているからだな。彼らはこの地球の資源を奪い取るためにやって来たんだ。しかし当然のことながら侵略者どもは地球人によって駆逐された しかしただひとり残ったやつがいたんだ。そいつこそがニャルラトホテプだった。奴は他のやつがやったことをそのままやり返し、そして地球に根付いたのだ。だから連中の中では今でも自分たちが一番優れた種族だと考えている ああもちろん奴らの文明については私もよく知らないよ 連中のことは何一つわかっていないというのが現状だ。わかっていることといえば、あの生物が太古の時代に地球に飛来したことだ 連中には独自の宗教があり、奴らは自らを絶対者として崇めるカルト教団を作り上げた。これが今私たちが話している旧支配者教団だよ。奴らも自分たちの事を神と名乗っているが……私は連中にそんな価値はないと思っている。なぜならあいつらの存在はあまりにも歪すぎるからだ! あいつらは地球にやってきた当初はごく普通の知的生命体にすぎなかったはずだ。しかしどういうわけか、今の連中からは想像もつかないほど異常な存在へと変化していったんだ まあそれでも当時の連中は今よりもまだマシだったがね。だがその後、連中はある理由で完全に狂気に支配されてしまった 連中は自らの手で同胞を滅ぼしたんだ そう、まるで家畜を扱うかのようにな それを見て今度は逆に人類側が狂乱に陥ったんだよ 何せ連中のやったことは神の所業そのものなんだからね。それに気がついた時の人間の反応は恐ろしいものだったよ。人間たちは何とか連中を滅ぼそうと必死になった。だが、それも結局は徒労に終わった 奴らに勝つどころか傷一つつけられなかったんだ。そこでようやく連中の危険性に気付いた人々は奴らを忌まわしき外敵とし、絶滅させようとしたんだ もっともその試みは失敗に終わったんだけどね なぜ失敗したのかわかるかい? 実はね、ある時期を境に連中の動きが完全に止まったんだよ それは一体なんだったと思う? それが君たちが目にしたものさ! そうだ。かつて奴らが居た痕跡だよ! ただの痕跡に過ぎないものだけどね。でも連中にはそれで十分だったようだ。つまりね、あの時になってようやく奴らも自分達の力に気付きはじめたということだろう そして連中はそれを恐れるようになったんだろう。だから連中はこの地球に自ら干渉しようとはせず見守るだけにとどめていたんじゃないかって思うんだよ……
連中にすればこんな辺境惑星などどうでもいいことなんだろうけど、それでも連中にとっては貴重なサンプルかもしれないからな ああいう連中でもやっぱり好奇心っていうものはあるもんなんだよ それに、あんな奴らの思い通りになってたまるか
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