テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
檻の中の苺
番外編
〜王様の恋愛相談〜
日がゆっくりと暮れ始めた頃、レッドは密かに頭を抱えていた
ダーク
「陛下…お悩みのようですが…どうなさいましたか…?」
レッド
「気を遣ってくれてありがとう…それが……その…ブルーとどうしたら距離を縮められるかなと思ってね…」
まさか部下にこのような相談をする日が来るとは思ってもみなかったが、現状相談できるのはダークしかいない
ダーク
「そうですね…私もあまり詳しくはありませんが…例えば、共通の趣味を見つけたり、現在視界が不自由であるブルー様でも楽しめるようなものを用意されてみてはいかがでしょう?」
レッド
「共通の趣味…なるほど…ありがとう。参考になるよ」
ダーク
「いえ…陛下のお役に立てたのであれば幸いです」
しかし、ダークが軽く礼をして部屋を出た後も僕は頭を抱えていた
気づいたのだ。僕には趣味がない
どうしよう…
日々の隙間時間に読書などはしているものの、『趣味』かと言われるとそうでもない
手のひらに頬を乗せて考えていると、以前、国の福祉レベルを上げるために凹凸記号を利用したカードゲームを発売したという話を聞いたことがある。
それなら、ブルーと一緒に楽しめるかも…
でも、迷惑だって思われたら…?
そんな不安がよぎったが…ここで留まっていてはなにも進まない。
頬から手のひらを離すと、僕は明日のスケジュール欄に「買い物」を書き足した
247
508
コメント
1件
おお、王様の恋愛相談かい!しかもまさかレッド陛下がブルーに悩んでるなんて…意外すぎてちょっと笑ったわ(もちろん尊敬はしてる)。 ダークに相談するところも、部下としてありつつ陛下の純粋な不安が伝わってきて、なんか応援したくなるな〜。「趣味ない」「迷惑かも」って葛藤するレッドが人間臭くて好きよ。凹凸記号カードゲーム、実際いいアイデアだと思う!次が楽しみ🔥