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#原作無視、キャラ崩壊、口調迷子
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### 第1段階 ― 完全な秘密
――ひらっ。
花びらが一枚。
ダダドゥー卿はすぐに拾う。
「……誰にも見られてないな」
まだ余裕がある。
「これくらいなら、自分で何とかできる」
そう思っていた。
-–
### 第2段階 ― 隠すことが習慣になる
咳が増えた。
「ゴホッ……」
数枚の花びら。
ダダドゥー卿は咳が出ると、必ず人のいない場所へ移動するようになった。
廊下では我慢する。
部屋に戻ってから咳をする。
そして、花びらを一枚ずつ拾う。
**「気づかれなければ大丈夫」**
いつの間にか、それが口癖になっていた。
-–
### 第3段階 ― 一人で抱える
つぼみまで混じるようになる。
「……また増えた」
怖い。
でも、誰にも相談できない。
シリンジョンから、
「最近、部屋にいる時間が長くない?」
と聞かれても、
「少し疲れているだけだ」
と笑う。
扉が閉まった瞬間、その笑顔は消える。
「……本当は、怖い」
誰もいない部屋で、初めて本音が漏れた。
-–
### 第4段階 ― 隠すために無理をする
体力が落ちてきた。
それでも、人前では普段通りに振る舞う。
歩く速度を落とさない。
疲れていても休まない。
咳が出そうになれば、その場を離れる。
ある日、シリンジョンとすれ違う。
「大丈夫?」
「……もちろん」
ダダドゥー卿は笑う。
その直後、角を曲がったところで立ち止まる。
「……っ」
壁に手をつく。
誰もいないことを確認してから、静かに咳をする。
**気づかれないためなら、多少無理をしてでも平気なふりをする。**
それが当たり前になっていた。
-–
### 第5段階 ― 孤独が強くなる
症状は、もう日常生活にも影響している。
夜中に何度も目を覚ます。
花びらを片付ける。
また咳が出る。
片付ける。
眠る。
そして、また目を覚ます。
「……いつまで続くんだ」
朝になれば、何事もなかったように部屋を出る。
シリンジョンと話す。
笑う。
冗談も言う。
けれど心の中では、
**「誰にも言えない」**
という思いがずっと残っている。
周りに人がいるのに、ひどく一人だった。
-–
### 第6段階 ― 秘密そのものが限界になる
深夜。
ダダドゥー卿は一人で部屋に座っていた。
床には大量の花びら。
胸元にも広がった花模様。
もう隠すために拾う気力すら残っていない。
「……明日も、何でもない顔をしないと」
そう呟く。
けれど、その声には以前の強さがなかった。
翌朝。
シリンジョンがいつものように声をかける。
「おはよう、ダダドゥー卿」
「……おはよう」
いつも通りの返事。
シリンジョンは何も気づかない。
ダダドゥー卿も何も言わない。
ただ、背を向けた瞬間――
「……ゴホッ」
小さな咳。
一枚の花びらが床に落ちる。
ダダドゥー卿は誰にも見られていないことを確認して、そっと拾った。
そして心の中で思う。
**「……まだ、隠せる」**
けれど本当は――
もう、とっくに一人で抱えられる段階を超えていた。
コメント
1件
うわあ……第3話、すごく苦しくて美しかったです。ダダドゥー卿が「気づかれなければ大丈夫」って自分に言い聞かせながら、どんどん一人で抱え込んでいく過程が、静かに胸に刺さりました。シリンジョンとの「大丈夫?」「……もちろん」のやりとりのあと、角を曲がって壁に手をつくシーンが特に切なくて。誰もいない部屋で初めて「本当は怖い」と漏らすところ、その孤独の描き方が丁寧で、読んでいて苦しくなりました。花びらを拾う動作が日常になってしまっている――その温度差が、むしろ異様で……続きがすごく気になります。