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今回は私の物語…らしい。
私はもともとクラゲだった。
母さんが謎に薬を作れるという、意味のわからない家庭で育ったピンクと水色の。
海のみんな優しくしてくれたし、本当に幸せな家庭『だった』。
そう、『だった』んだ。
とある日のこと。
海の火山が、大噴火した。
絶望の入り混じった、悔しいけど綺麗な花火みたいだった。
海のど真ん中で起きたから、陸の生き物たちに被害はなかったらしい。
妬むよ。
私達の家は母さんが捕まらないようにと、海のど真ん中にあった。
「母さん!かあさーん!かあさっ…うぐっ」
必死に、必死に呼び続けた。
「あっ!母さん!ほら一緒に逃げy」
「行きなさい」
「え…?」
「いいから!行って!」
「で、でも」
「これを飲んで!きっとおまえが逃げるのに役だ…」
「っ、とにかく行って!母さんは被害を最小限にする!」
「…」
嫌だ、そう言おうとした。私も一緒に止めるって、言いたかった。
…言えなかった。
母さんの気迫で。
意気地なしだね、私は。
そのまま泣きながら逃げた。
怖くて、振り返れなかった。
しばらく逃げて、もう泳げなくなったほど疲れたとき。
その時ようやく、母さんの薬を持っていたことに気づいた。
少々ためらって、一気に飲み干した。
その後体に変化が起こり始めたけど、疲れたのかすぐに眠ってしまった。
うー…眩しい…頭痛い…
え?
『眩しい』????
がばっ
🍫「あ、起きた?」
そこには、いかにもマヌケそうな人間がいた。
って違う違う、重要なのは…
「きゃあああああああ!誰だお前!潰すぞ!?そこどけ!私をどうしようって言うんだ!?訴えてやる!」
🍫「まままま待って落ち着いて!?待ってください110通報だけはやめてくださいマジで」
_しばらく
「ごめん…」
🍫「い、いいのいいの!私はカカオ!君の名前は?」
「なまえ…?」
あれ?
ちょっと待って?
私、クラゲだよね?
なんで陸にいるの?
なんで会話できてるの?
🔯「それはお前が人間だからだろうな。」
「きゃああああああああああああああああああああああああ!」
_かくかくしかじか
「……ごめん」
🔯「まあ、混乱するのもわからなくもない。謝るほどのことでもないさ」
🍫「あの…ところで人間じゃないって…どういうこと…?」
「あ、私…もともとクラゲで…お母さんが…」
🔯「あ、大丈夫だ。伝わる。」
魔法で。
「ゑ」
_本日3度目
🍫「そっかぁ…つらかったね。」
🍫「ねえ、良かったらさ、私の活動部屋に入らない?」
🔯「待てカカオ私の登場はどうなるんだ」
「……いいよ。」
正直今は行く場所もない、ここですごすのも悪くない、きっと。
🍫「本当!?やったぁ!!!!!!」
🔯「まあ…いいか…な」
「じゃあ、よろしく」
🍫「よろしくね!…名前決めてなかったからくらげちゃんで良いよね!」
「安直すぎる…」
おしまい。