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廃天文台・外
瑶泉とリースレットは気づかれないように上空から攻撃をしようと考えた。
ここでリースレットの能力がその力を解放する。リースレットは、自分の能力を既に理解していた。全てのインキュバスとサキュバスを操る能力。そして、その悪魔自体を武器に変える能力。彼女は能力を発動し、30体のインキュバスとサキュバスを駒にした。そして、彼らを矢に変えて…
残りの悪魔は全て核を正確に破壊され、消滅した。
「スゲェ…」
瑶泉は呟いた。
「さあ、戻りましょうか!」
デッドに加勢すべく、彼らは地下に再び進んでいった。
廃天文台・地下
そこはもう、加勢できる状況ではなかった。外側からの物質に対する防御結界が張られ、タイマン勝負となっている。
シーデッドは刀、サーメルダは鎖を使用している。どちらも普通の武器ではない。そして勿論、魔法も使っている。普通刀が不利になるのだが、そんなことはこの勝負では全くなかった。
瑶泉がそんなことを考えていると、全身に激痛が走った。
「!?」
「ハハッ!結界があるから安心だと思ったんだな。だが、違う。外側からは攻撃出来ないが、内側からは普通に攻撃できるのさ!」
いま、なにをした?
シーデッドが呟いた。落ち着いて、恐ろしい声だった。
「貴様がやったのは許されない行為だ。きえろ」
シーデッドの雰囲気が完全に変わった。
「瑶泉を傷つけたやつは誰であっても許さない…私がこの千年守り続けてきた掟だ。」
突如、壁から触手が生え、サーメルダをこなごなに潰した。
と思ったら、その体は一瞬で復元され、粉々になったのは中に居た悪魔だった。
「やはりお前か、リバイアサン。残念だが、サーメルダを殺してはいない。支配はとかれた。消えるのはお前だけだ。」
悪魔は言い返す間もなく、爆散した。