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注意
・誤字脱字
・語彙力は遥か彼方へ飛んでいきました。
・ご都合設定、捏造
・キャラ崩壊
・季節、時間軸は改変しました。
・原作ガン無視
それでも良い方はゆっくりしていってね
ー真一郎ー2005年10月31日
仕事の休憩中、煙草を吸っていた。何年も吸っている煙草、エマや万次郎、イザナは嫌がるが中々辞められないんだよなあ。オミも筋金入りだし、あ、けどワカは禁煙中だっけな。隣で吸うと己と葛藤してて面白いけどやり過ぎると仕返しが怖い…
「来てやったぞー」
そう言いながら入ってきたのは幼馴染のキョウだった。俺は来てくれって頼んでねえんだよと言いながら煙草を肺に溜め、吐き出した。オミはキョウは煙草が苦手だからキョウの前だと煙草の火を消すように言う。言われるが、俺はずっと吸っている。
何かあったか尋ねる。キョウは少し間を置いてよくわかったなと控えめに笑った。いつもなら聞かない。だが、今日は聞く必要があった。幼馴染の勘だ。キョウは煙草を吸わせて欲しいと言う。作業着のポケットに仕舞っておいた煙草の箱を取り出す。残り、1本だった。箱ごとキョウに渡す。キョウは受け取り、煙草を取り出した。口に咥え、火を要求してきた。俺は、キョウの顔に自分の顔を近づけた。あと10cm。5cm、4cm、3cm、2cm、1cm…そこで、キョウは俺の額を押さえた。露骨に不機嫌な事を表し、顔を離して、キョウにライターを投げる。ライターをキャッチし、自分が咥えていた煙草に火を点ける。煙草を吸い込み、のところでキョウは咽た。ざまーみろ。もう一度、今度は少し丁寧にゆっくり吸い込み、ゆっくり吐き出す。こっちに視線をやり、
「僕は、アイツと以外シガーキスをするつもりねーよ」と言う。そう言われたら俺は納得せざる負えない。ため息をついて、煙草を吸い込む。アイツとって事はこいつはシガーキスは未経験のまま死ぬつもりだろう。
「明後日送ってやる」
俺がそう言うとキョウは大きく目を開けた。驚いてる。紅の満月が見え、綺麗だなと思った。口を小さく開け、わかってたんだなと細い声で告げる。当たり前だと言うと今度は、紅の瞳を細め、緩りと笑い、そっかと呟いた。そして煙草を吸い込み、吐き出す。初めて吸う癖に、咽てた癖に、キョウが煙草を吸う姿は様になっていてドラマのワンシーンのようだった。そんな事を考えていたら当の本人は煙草を吸うのを止め、小さく息を吸い
「真一郎は止めないんだな」
と息吐き出しながら言う。その問いを俺は不思議に思った。何故、止める必要がある?
「大切な幼馴染の幸せを願って何が悪い?」
俺の率直な思いだ。キョウは数秒キョトンとした後喉を震わせながら笑い出した。今度は俺がキョトンとした。キョウはそうか、いやそうだった、オマエはそういう奴だよと嬉しそうに笑った。そして、苦手だと言われている煙草を肺いっぱいに吸い込んだ。
なあ、オミ。キョウは煙草苦手なんかじゃねえよ。ああ、そうだな、強いていうならアイツと吸えなかった煙草っていう事に嘆いてんだよ。最初で最後の煙草だろうけどキョウの顔が煙草で曇るように見える事はもう無いだろうよ。キョウがこれから摂取するのは⸺
死んでいく為の薬(アイ)だ。
2004年11月2日火曜日
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クレオメ…秘密のひととき