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はれのひこんてすと作品!


注意

はれのひこんてすと作品

赤組

在り来り

nmmn

iris様の二次創作

BL要素有

ひとつでも不快感をおぼえたもの、また聞き覚えのないものがあった場合は今すぐ物語を閉じることをお勧めします。

地雷さんや夢女子さん、アンチさんも、

今すぐ物語を閉じることをお勧めします。


なんでも平気だよって方は、


どうぞBLの世界へ行ってらっしゃいませ。


──────────

『アイをください』

──────────


小さい頃に、


親が亡くなった。


兄弟は、


俺を庇って死んだ。


引き取られた施設では、


酷い扱いを受けた。


ずっと、愛が欲しかった。


でも、


哀ばかり貰った。


「かわいそうにねぇ」


「辛いだろうに…」


人々から浴びせられる言葉は、


そんな言葉ばかりだった。


哀を貰う度に、


苦しくなった。


哀じゃなくて、


そうじゃなくて。


そうじゃなくて愛をくれ。


哀はもういい、もういいから



愛をください


──────────


中学生になった。


趣味ができた。


友達ができた。


友情を感じた。



でも愛は感じなかった。



歌が好きだった。


誰かに愛を与えられるような、


そんな歌を歌えるようになりたかった。


周りからは、


賞賛の言葉を貰った。



それを愛と言っていいのか分からなかった。



某ウイルスが広まって、


自粛期間になった。


暇だった。


だから毎日のように歌を歌ってた。


友達から言われた。


「お前歌上手いしさ、YouTubeとかに上げてみたら?」


「探してるやつも、ネットなら案外すぐ見つかるかも知んねぇぞ」



ちょっとだけ、


信じることにした。



興味本位で、


「歌ってみた」を上げた。


すぐには人の目につかなかった。


でも、


「もしも”愛”が見つかるなら」


そう考えて歌を投稿し続けた。


そしたら、


少しづつだけど、


見てくれる人が増えてきた。


嬉しかった。


見知らぬ人から褒められるというのは、


こんなにも嬉しい事だったんだと、


初めて気づいた。


同時に、


もしかしたら、


誰かが”愛”をくれるかもしれないと、


そう思った。



──────────


ちょっと経った時、


1人の歌い手から誘いが来た。


一緒に歌い手グループをやらないかって事だった。


歌い手グループを組めば、


もっとたくさんの人に見てもらえるかもしれない。


そう思って、


快く受け入れた。


リーダーであるないくんは、


俺が過去を話した時、


“哀”をくれた。


「辛かったね」


って、


そう言った。


でも、


苦しくはならなかった。


なんでなのか、


分からなかった。



──────────


時々、


ないくんに話を聞いてもらうようになった。


学校のこととかも、


ないくんに話した。


だんだん打ち解けてきて、


俺はないくんに言った。


「ねえ、ないくん」


「ん、どしたの?りうら」


「俺ね、愛がほしい」


ないくんは、


一瞬戸惑ったような表情をしたあと、


心配したような顔で、


「なにかあった?」


と、聞いてきた。


「昔からね、哀だけ貰ってきたの。」


「ないくんもね、哀はたくさんくれたでしょ?」


「でもね、愛は貰えなかった。」


「だからね、愛が欲しいの」


ないくんはちょっと考えたあとに、


こういった。


「もうりうらは、十分愛を貰ってると思うよ」


訳がわからなかった。


だって、


愛って、


俺が思う愛っていうのは、


…俺が、思う愛って…?


そう言えば、


愛って、なんだろう


ずっと愛だけを求めてきたけど、


愛がなんなのか、わかんなかった


「愛ってね、好きとか、そういう感情だけじゃないんだよ。」


「りうらが学校で友達と話す時に感じるのは、哀?」


「…ううん。」


「でしょ? それも、一種の愛なんだよ。」


「俺がいつもりうらのお話聞いてるのも、」


「お友達がりうらと楽しくやってるのも、」


「全部愛なんだよ。」


「…そうなの?」


「うん。」


「りうらさ、最初の頃よりも笑顔が増えたよね」


「…そう言えば、そうかも」


「活動始めたての頃は、…作ったような笑顔だった」


「…え、そうだった?」


「うん。…俺が思ってただけかもしれないけどね」


「りうらが、『この子こんなコメントしてるんだよ~』とか、『今日学校でこんなことあったんだよ~』とか言ってるとき、すごい楽しそうだったじゃん。」


「…うん。すごい、楽しかった」


「嬉しかった。…かっこいいとか、言われるの」


「じゃあ、りうらいっぱい愛貰ってるよ」


「…そっか、」


そうだったんだ。


愛って、


俺が思ってたよりもたくさん貰ってたんだ。


「りうら。」


「ん?」


「俺はね、もっとりうらに愛を上げたい」


「…えと、…どういう…」


「好きだよ」


「…へ、」


「恋愛的な意味で。」


「りうら、好きだよ」


とたんに自分の顔に熱が集まるのを感じる。


「え…あ、えと…?///」


「俺、会った時からずっとりうらのことが好きだった」


「…俺と、付き合ってくれませんか」


「え、あ、…その…、」


突然の事で頭がパニくる。


今まで、


好きとか、そういうのを体験したことがなかったから、


好きっていうのが、


ないくんのいう好きっていうのがどういうものなのかわかんなくて、


でも、ないくんを傷付けるのは絶対に嫌で…


「…ちょっと、だけ、待ってほしい…です」


「いいよ。ずっと待ってる」



こういうことは誰に相談すればいいんだろ…


ほとけっちは…だめ、


初兎ちゃんも…だめだよなぁ、


んー…


あにきか、まろに聞けば、分かるかなぁ…




『あにき~今大丈夫?』


『ごめんりうら、今ちょっと忙しくて』


『そっか、わかった、』


『ほんまごめんな…』


『全然大丈夫、忙しいのにごめんね』


よし、だとしたらまろだ。


多分あにきMIXやってるんだろうなぁ、


作業ツイートしてたし。


『まろ~今大丈夫?』


『おう、平気やで』


『電話してもいい?』


『ええよ~』


ぷるるるる…


「もしもーし。どしたん?」


「あ、まろ。ちょっと相談があって…」


「おー。どしたん?」


「あの、さっき、ないくんに告白、されたんだ、けど…」


「へぇ~…ってえ?さっき??」


「あ、うん…」


「(前々から好きとは言っとったけど…告白したんか、 後で褒めちぎろ)」


「そ、、それで…あの、」


「お、俺、好きとか、よく、わかんなくて、」


「でも、断ったら、ないくんのこと、傷つけちゃいそうで、…」


「…あ〜。じゃ、聞くけど、例えば俺とないこが今付き合いましたって言ったらどんな気持ちになる?」


「…なんか、もやもやする」


「素直に祝えない、っていうか…」


「…ないこが、他の奴らといちゃいちゃしてたら?」


「…いちゃいちゃしてる人、吹き飛ばしたくなる」


「…もうお前ないこのこと好きやん。」


「え?…そうなの!?」


「そらそうやろ!!もやもやするとか吹き飛ばしたいとか全部ないこのことが好きやから嫉妬してんねん!」


「嫉、妬…」


「俺、は、ないくんのことが好き…?」


「うん。そうだと思うで」


すき、?


俺は、


ないくんがすき


ないくんは、


俺が、す、き…?


「…両想いってこと!?」


「うん。まぁそうなるな。」


「うそぉ…」


「まぁ、がんばりや。」


「…うん…ありがとね、まろ」


「どーいたしまして。またいつでも相談しろよ。」



──────────




「…な、ないくん」


「ん、どしたの?りうら」


「俺も、…その、ないくんのこと、」


「えと……、…」


「好き」


「…へ、///」


「えと、…その…」


「っじゃあ、俺と、付き合ってくれますかっ!?」


「…もちろんっ!」


あぁ、幸せだな。


これまでも、これからも。


ないくんには、たくさん”愛”を貰うんだろうな。


俺もいつか、届けたい。


人を幸せに、できる”愛”を。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

アイをください

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


後書き

一応終わりです!!

途中脱線しちゃった…ごめん

晴海ちゃん!!これでよかったの!?

好みに会ったら嬉しいです!!

あとぎりぎりでごめん!!!

めちゃごめん!!許して!!

そ、それでは!!

ここらでさよなら、おつよあでしたっ!

この作品はいかがでしたか?

1,027

コメント

1

ユーザー

こんてすと参加ありがとうっ! ふぁぁ…凄く可愛いストーリー…アイ違いのお話だけど、段々『愛』を知って行く…凄く初々しい恋愛であって、感動系のお話だねぇ…凄い好きだよぉ…!! 深夜にごめんなさいね、

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