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入学式から数日が経った。あれかられんさんとは何も喋ってない。クラスではぼっち。そして今は授業中。私が苦手な数学の時間だ。 顔を伏せる。
(もう何も考えたくない…)
れんさんは何をしてるのだろうか、気になって隣を見ると手を顎にのせ目を瞑っていた。 よく見ると、肌がめちゃくちゃ綺麗だ。 太陽の光と照らされているれんさんは、まるで天使のように見えた。天使の翼が生えてたらもう天使だ。そのぐらい綺麗だし、顔立ちもいい。
この一ヶ月間、何も無く過ごしていたある日の事。さとるさんとれんさんが二人で喋っている所をまた自然と耳にしていると、
「明日誕生日かぁ〜」
との事。今日は六月二日。明日ってことは、三日が誕生日なのか。お祝いくらいはしよっかなと考えながらその日は特に何も無く過ごした。
放課後。静かな教室でテストに向け 勉強をしていた。実は私居残り勉強みたいなのをやってみたかったんです…めっちゃ楽しいです。ぼっちだけど。
「眠…」
やばいやばい、と頬をつねった。よしっと思いペンを持ったが勉強捗らない。せっかくなので気晴らしに 屋上に行くことにした。
放課後の屋上ってエモいな…とか変なこと考えながら廊下を歩く。上靴の音だけが響いていた。
屋上に着くと、そこにはれんさんの姿があった。
…何故かフェンスを越えて。
私はその姿をみてすぐ声をかけた。ねぇ!と…だがそれと同時にれんさんは屋上から落ちていった。
「え、、」
私は崩れ落ちた。目の前で人が死んだ。止められなかった。恐怖と震えが止まらない。すると突然こんな音がした。
バサッバサッバサッ…
「うわ、やっぱ見られちゃってた。」
「え…?」
そこに居たのは、れんさんだった。れんさんは 浮いていた。よく見ると、背中には天使の羽がついていた。
目の前に現れたのは本物のの天使… だと思いきや、
「そんなジロジロみないでくれる?キモイ。」
口が悪い天使の見た目をしたれんさんでした。
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