君に笑顔は似合わない

君に笑顔は似合わない

赤「～～ーーww」

何でそんなに楽しそうに笑ってるの？

青「ーー～～ーー！！」

桃「ーーww」

黄「……………」

赤「黄ちゃん？大丈夫？」

桃「さっきからぼーっとしてどうしたんだ」

黄「……なんでもないです。赤、もう帰りましょう」

赤「えーもう帰るの～？」

ガシッ

(腕をつかむ)

黄「……帰りますよ」

赤「はーい、またね青ちゃん、桃くん」

桃「じゃーなー」

青「バイバイ」

赤「ねぇーえ黄ちゃんどうしたの？さっきから」

黄「…………笑わないください」

赤「はい？」

黄「赤はこれから笑わないでくださいって言っているんです」

赤「え？え？なんでよ」

黄「赤には笑った顔は似合いません」

黄「もっと苦しんでもらはなきゃ」

赤「ﾌｰｯﾌｰｯ、っ、ﾌｰ」

赤「嫌だ……いや、だﾎﾟﾛﾎﾟﾛ、離し、て」

ずっとずーっと見たかった。赤の苦しむ顔。

でも大切だから。苦しい思いはさせたくなかってけど。

黄「……♡」

赤「っ～～～～」

あぁ本当に苦しそう。

黄「苦しい？赤」

赤「く、るしっ、息、できなっ」

赤「黄ちゃっ……離し、て……」

涙目で見てくる赤がかわいくて仕方がない。

こんなに可愛いんだったらもっと前から苦しめておくべきだった。

黄「……愛してる…♡」

赤「死んじゃっ、う、」

赤「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｽｰﾊｰｽｰﾊｰﾌｰ……」

黄「赤」

赤「ぁ、黄ちゃ……」

黄「苦しかったですか？怖かったですか？好きな人に首閉められて悲しかったですか？それとも気持ち良かったですか？」

赤「黄ちゃっ……！」

赤「赤、僕はどうだったか聞いてるんですけど？」

ドンッ

(赤を殴る)

黄「はやく答えてください」

赤「あ、ぁ、こ、わかったし、苦しか、った」

黄「そうですか」

あぁ良かった。苦しんでくれて、怖がってくれて。

苦しむ顔が、怖がる顔が……愛おしく仕方がない。

赤「黄、ちゃん？ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」

あぁ震えてる。怖がってる。僕のことを。

あぁ幸せだ。

黄「赤、もう二度と笑わないでね」

黄「赤に笑顔は似合わないから」