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あの子になりたい〜水崎雫視点〜

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あの子になりたい〜水崎雫視点〜

1 - 第1話あの子になりたい〜水崎雫視点〜

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2024年02月13日

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あの子になりたい。そう、願うようになったのはいつからだっただろう。

キーンコーンカーンコーン

いつも通りの退屈な日常。終礼のチャイムと共に、生徒がいっせいに動き出す。

「授業だりー」「もーすぐテストじゃん」「今日カラオケ行かね?」

そんな言葉を耳に挟みながら、私は1人校門に向かって歩く。

ふと、視線を向けた先にいつも通りのあの子がいた。

「桃華ってほんとオシャレだよね!」

「やだ、そんな事ないよ。これはたまたまオシャレな雑貨屋さんを見つけたから」

そう言って笑うあの子…桜木桃華はいつも通り友人に囲まれて、可愛らしく笑っていた。

私には縁のないキラキラした世界。

それを羨むようになったのはいつからだっけ。

「あの子になりたい」

呪文のように、聞かれないようにつぶやく。

「今日、ファミレスで勉強しない?テスト近いし!」

「あ、いいねぇ。今回こそは赤点抜け出したい!」

そんなキャッキャとした声を横に聞きながら校門を出ようとした時

「どうせなら賢い人誘おうよ、ちょっと待ってて」

というあの子の声が聞こえた。

「おーい!水崎さん!」

名前を呼ぶ声に驚いて、反射的にふりかえってしまう。

「…桜木さん。どうしたの?」

「水崎さん、確か勉強得意だったよね?

良かったら一緒にファミレスで勉強してくれないかなあ?」

「…別に、良いけど」

きっと、ただの気まぐれ。私が成績がいいから声をかけてきただけでこの1回が終わったらもう関わることは無いのだろう。そう思っていた。なのに、

「水崎さんの教え方すごくわかりやすい!」

「水崎さん…って呼ぶのなんか、呼びづらいから雫ちゃんって呼んでもいい?雫ちゃんって真面目なんだと思ってたけど結構面白いよね!」

そんなたくさんの声に囲まれて、

「ね、テスト終わったら打ち上げいかない?カラオケとか?」

「いいね、楽しそう!雫ちゃんも行くでしょう?」

そんな温かい声に囲まれて

「…ふふっ、ここにいるみんなが赤点回避したらね」

なんて思わず笑みを零した。

「えーやべ!めっちゃ頑張んなきゃじゃん!」

「カラオケ行きたいから気合入れてこ!」

なんて、騒ぎ出す初めての友達に、柄にもなくワクワクしてしまって、なんだか楽しいことや素敵なことが起こるような、これから何かが始まる予感がした。

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