はい!19話です!
どぞ!(`・ω・´)
俺は、1分ほど呆然と立ち尽くしていたと思う
オレンジ髪のそいつは、遊具もとても古びている古めの公園のベンチでスヤスヤと寝ている。
夢で見た時のように。
俺は現実なのかを、自分のほっぺを思いっきり叩いて確認する。
そして現実だと自覚し、そいつに近寄る。
とても、整った顔立ちのそいつに、何故か、
目を奪われる。
そして、なぜか、俺はそいつを見た瞬間一つの名前が脳内に浮かび上がった。
、、、ジェル 、、と。
なんか、ジェル って呼んでやりたくなった。
俺はジェル という人間にあったことはない、
だが、10年前に一回だけ、聞いた気がする。
誰に聞いたかはわかんねぇけど。
俺はスヤスヤ寝ているそいつの顔を覗きながら
「、、ジェル 、、」 と、呼ぶ。
すると、そいつは朝の爽やかな風になびく、前髪の隙間から見える、目をぴくッとはねらせる
「ぅーん、、」
「!!」
「あれ、ここ、どこや、、?
、、って誰!!?」
「、、!!、お、俺は、、さとみ、、だ!、
ていうかお前も誰だよ!」
「俺、、は、、」
急に起きて叫び出すかと思えば、また、
沈んだそいつに、俺は、問いかける
「もしかして、お前、自分の名前がわかんないのか?」
ハッと俯いていた顔を上げて驚いているそいつを見て、図星だと気づく。
「こんな、古い公園に一人で、しかも、
自分の名前わかんねえってどこの、
アニメだよ、、」
「ぅう」
「、、、 お前自分がなんでここにいるのかもわかんねぇのか?」
「はい、、何故か目が、覚めたらここにいました、ていうかあなたは、なんでここに?」
「俺は、、その、、なんか、急にここにきたくなったんだよ、こんな公園に思いれがあるわけでもねぇのに。」
「そう、ですか、、あの、、」
「、、?、、」
気まずそうにいうそいつに俺は首を傾げる
「俺、これからどうすればいいでしょうか?」
「、は!?、しょ、初対面の俺に聞くことか!
それ?!」
「だって、、、ここがどこかも覚えてないんですもん!」
「はぁ〜、お前昨日自分がどこで何してたとかそういう記憶もねぇのか?」
「はい、、でも、なんか少しだけ思い出がある気がするんです。この公園。」
「お、!、じゃあもしかしたら、ここに住んでた時期があるかもってことか、、」
「あの、、もしよろしければ、俺にここら辺
の道案内とかしてくれませんか?」
「はっ!?」
たしかに記憶のないこいつを放っておくのは
可哀想だと、俺の良心が痛むが、まだ、多分朝の4時とかそんくらいだろう。
こっちも暇じゃねぇんだよな。
って、ベッド降りてから、ここまで、止まることなく走ってきた俺が、言えることじゃないが
、、よし、
「、、わかった、ちょっと面倒くさいけど、
案内してやんよ、」
「、、!ほ、本当ですか!?ありがとうございます!!!」
「いや!でも先に言っておくと、俺はここに
10年前まで、住んでいたが、ここを出てから
一年に一回のペースでしか帰ってきていないから、俺も、多少は記憶が、曖昧だということを
わすれないでくれ!
流石に10年も経てば多少変わっているとこも
あると思うし、、」
「はい!わかりました!」
「ハッw 随分と素直な奴だな」
そんなこんなで、公園を出た俺たち。
ここは、昔こんなのが立っていたーとか
ここは俺の親友だった友達の家だーとか、
そんな話をしながら、そいつに案内をしていく
いろんなとこを歩いていくうちに、俺も懐かしい気持ちになっていった、
オレンジ髪のそいつは、そんな俺の話を、軽い相槌を打ちながら、楽しそうに町内を回った。
と、その時、ある古びた建物が、俺の目を
奪った。それは、オレンジ髪のそいつも
同じなようで。
俺たちは同時に歩く足を止めた。
「「、、、」」
「、、おい、、」
「、、ッヘッ!?」
「お前すげぇこの建物に目がいってたけど、
なんか思い出したのか。」
「、、いやっ、、うん、、なんか
俺ここにきたことある気がするんよな。」
「奇遇だな、俺もそんな気がする。」
その建物は、もうボロボロで、草木が、外壁を
緑で覆っていた。
もう空き家のようだ。
だが、俺はここにきたことがある気がする。
確か、” 占い “をしにきたことが、、
あった気がする。
「おい、この建物さ、占い屋、とかだった記憶とかある?」
「あっ!たしかにそうやったかもしれん!」
その言葉を聞いて、だんだんと思い出してきた
俺はここに大切な人と占いをしにきて、、
首を傾けながら、顎に手を当て長考する俺の横でそいつは、口を開ける。
「俺、ここに大切な人と占いしに来たことがある気がする。」
「、、え?!、マジ?またまた、奇遇だな
俺も、、」
お互い真剣な眼差しで向かい合う。
そして、ハッと驚いた顔をしたそいつは
また口を開く。
「、、その時って、、もし、かして、
高校生2年生とかそんくらいだったりする?」
「あぁ!、、高二くらいだった気がする。」
「、じゃぁ、じゃぁ!もう一つ!
そこに行ったのって、学校の放課後だったりする?」
「あぁ、そうだった、と思う、、」
すると、そいつは、時が止まったかのように、ハッと、驚いた顔をした。
まるで全てを悟ったかのように。
そして、急に涙を流した。
とても笑顔で。
「、、じゃぁ、、!!、その大切な人の名前って、ジェル、、だった、りする、、!!、?」
その言葉を聞いた瞬間俺の中の、何かが騒いだ。
、” ジェル、、俺がお前を必ず守るからな “、、
、、、、” 何があっても、 絶対にだ “、、、、
、、” うん。ありがとう、、‼︎ “、、、
、、” さっちゃん、、大好き、、‼︎‼︎ “ 、、
思い出した。 何もかも。
あの日、俺とジェルが告げられた運勢。
あの日黒いなにかにジェルが連れ去られたこと
そして、俺がこの十年間ジェルとの思い出を
全て忘れてしまっていたこと。全部。
「、、ジェル 、、?」
「ッ!、! 、、さっちゃん!!!!」
「ジェル、、ジェル!!!!」
俺たちは熱い抱擁を交わす。
ジェルも俺も、お互いに愛を表現するかのように大量の涙を流し、過呼吸なのかというくらい
に息が上がっても、お互い抱擁を止めることはなかった。
そして、お互いの愛を確かめあってから、
約5分、止めることなく、続いた抱擁は、
さとみによって断ち切られた。
、、チュッ、、、
「、、!!」
ジェル、、ごめんな、俺が必ずお前を守るっていったのに、10年も我慢させちまって、
本当にごめん、、!!
さとみはジェルの腕を強引に引っ張り、
甘いキスをした。
その行動に少し、慌てたジェルだったが、
すぐに、その甘いキスを受け止める。
キスをしてから2分ほど、
お互い満足したのか、唇を離す。
そして、先に口を開いたのは、さとみ。
「お前、、どうして、、あの日、俺たちのとこに来てからこの十年間姿を現さなくなっちまって、、。どこにいたんだ十年間も。
それに、あの黒い奴とかもどうなったんだ?」
記憶を思い出した瞬間、ここ10年間の疑問を
淡々とと述べていくさとみに少し困った顔をしたジェルだが、すぐに優しい笑みを作る。
「俺はね、、」
ジェルは聞かれた質問を、細かく、時に端的に
説明していった。
主( ちょっと書くのが大変だと思ったので、
省略させていただきます、、すみません!)
「、、そうか、そんなことが、
俺が記憶を失って、のほほんと生きていた裏で
お前はそんな苦労をかけていたなんて。
本当、自分が憎くてしょうがない」
「いや、さとちゃんはなんも悪くないよ。
全てはあの黒いやつのせい。
時間はかかっちゃったけど、また、さとちゃん
とこうやって、会えたのは俺本当に嬉しい。」
「あぁ、俺もだ。」
、、
「、、ていうか、あの占い師の人見事に的中してたってわけか!?」
「たしかにそやね!俺自分から占いしたいって言っといてあれやけど、あの時は半分好奇心がかっとったんよな。」
「俺も、!占い師ってすげぇんだな。」
「そだね、」
「ジェル、、」
「、、ん、、?」
「改めて言わせてくれ。」
あの時から10年、
お前との記憶が消えて、俺はどんだけ孤独な日々を送ったことか。
またお前と、あの幸せな日々を。
「俺と付き合ってください。」
「、、!はい!、、!」
「、、!!、、そんで、10年前は果たせなかったけど、今度こそ俺は誓う。
必ずこの先、10年も20年も、ずっと、俺が
お前を守り続ける、」
「、、うん、、!!
ありがとう!さっちゃん!大好き、、!!」
そうやって眩しいくらいの笑顔でいうジェルを見て、俺は心から幸せな気持ちになった。
そうして、俺たちはまだ人気の少ない、住宅街を、手を深く強く握り合いながら、歩いていく
朝日が彼らを明るく照らす。
それはまるで、二人の再会を祝福してるかのように。
はい!19話終了です!
本当に展開が、おかしいくらいに速いのは、
あなた様の気のせいだと、信じてますw
本当にスミマセン、、マダゴイリョクガ、、
ですが!
やっと、、やっと、、記憶が戻りましたね、
感動です、、\(//∇//)\
ぜひぜひコメントたくさんしてください!✨
ちなみに、最終回、、ではないですよ、、?w
次で最終回です!、
ぜひハートを!!ハートを!お願いします!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
では!
コメント
3件
今回もクオリティが高くて、最高でした!
良かったよぉぉ(´;ω;`) 続き楽しみです!((o(^∇^)o))
わぁ…卒業式並に泣かせますね(( いや、もうほんとに…良かったッ!(語彙力どうにかしろ