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今日は10月2日、私の12歳の誕生日だ。まぁ生憎、塾があるのだが。かれこれ、ここ3年間は誕生日が塾と重なっていた。塾が嫌いなわけではなく、寧ろ好きだったから良かったが、学校から帰って、すぐに塾に行って、家に帰るのは夜になる。そのため、親にたくさん祝ってもらえる時間が少ないのは、少し寂しかった。
毎週先生に提出するプリントには、「一週間の思い出」を書く欄があった。私は、誕生日の一週間後のプリントに先週は誕生日で、「好きなアーティストのDVDを貰って嬉しかったです。」と書いた。
それを読んでいた先生が「綾音さん先週誕生日だったの?」って急に聞かれて、頷いた。そしたら、「え〜!おめでとう!」っていって、皆でハッピーバースデーを歌い始めて、少し恥ずかしかった。けど、返ってきたプリントを見て、恥ずかしさなんて吹き飛んでしまった。
そのプリントには大きな「Happy Birthday」という文字と一緒にバースデーケーキのイラストが描いてあった。誕生日の一週間後の日である、この瞬間の夜は世界一幸せだった。
コメント
1件
うわあ、このエピソード、めちゃくちゃ沁みました…。12歳の誕生日、塾で忙しくて家族ともゆっくり過ごせない寂しさ、そこに先生が気づいてくれて、クラスみんなで歌ってくれて、しかもプリントに手描きの「Happy Birthday」とケーキのイラスト──。あの「世界一幸せだった」っていう締めくくり、ものすごく胸にくるものがありました。先生の何気ない優しさが、子どもにとってどれだけ大きな宝物になるか、改めて考えさせられます。ころころさんのこういう日常のきらめきをすくい上げる視点、大好きです。
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