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ねぇ。紫。
俺はちゃんとみんなのこと守れてた?
ねぇ。赫。
俺はちゃんとみんなのリーダーでいれた?
ねぇ。瑞。
俺はちゃんと最後まで役を演じれてた?
ねぇ。翠。
俺は貴方達のことを傷つけてしまった?
ねぇ。黄。
俺は最低な人間ですか?
ねぇ。みんな。
俺は…
ここで全てを終わらす方がみんなの為?
___
紫「ガシッ」
桃「ッ!?」
紫「…ッ…どこに、いくんだよ…ッ」
息を切らした君が俺の腕を掴んでそう問う。
桃「…何処にも行かないよ…」
紫「お前らがいる場所はここだろッ!?」
紫「離れていくなよッ!!」
桃「……。」
紫「用済み、なんて俺らのことを離す言葉ッ」
紫「言うなよ…ッ」
あッ…紫…悲しい顔、してる?
桃「俺が…紫に、そんな、顔させた…の?」
紫「…ッ」
紫「俺は…桃がいないなんて考えれない。」
紫「桃…一緒に裁判所に言って一緒に戦お…?」
紫「それでッ!」
桃「俺はッ…」
桃「…俺は…出来ない。」
紫「なんで。」
桃「……君らまで巻き込むんじゃないかなって」
桃「怖いんだッ」
桃「…俺は。」
桃「初めて心の底から守りたい人が出来たんだッ」
桃「この気持ち…わかる?」
紫「…わかるよ…ッ」
紫「だからッ!」
桃「傷つけたくない、」
桃「そんな俺の勝手な感情が…収まんなくて。」
桃「少し離れたところに行って」
桃「戻ってこなくなったら、少しは後悔してくれるのかなって。」
桃「…する訳もないのに。」
桃「それでも君らを傷つけることが嫌で」
桃「だから俺は“お母さん”のとこに行きたい。」
お母さん。
つまりそれは“死にたい“
という意思表示だろうか?
桃「ねッ?ニコッ」
紫「…なら俺もいく」
桃「ッッ…」
当然だ。
桃が俺らを守りたいなら俺もそこに逝くなんて言えば嫌がるのは当たり前。
わかってて言ったんだ。
桃「…それは駄目、紫は…来たらッ」
紫「どうして。」
桃「…ッそれは、」
紫「俺は桃を1人にできない」
紫「俺らは桃がいるから此処にいる。」
紫「…なぁ、わかってくれッ、」
紫「桃がいて、彼奴らがいて、それでこそ6人揃っての交響曲が成り立つんだよ。」
桃「…はぁ…ッ全部見透かす紫は凄いね」
桃「敵わない…ッ」
桃「…わかった。」
紫「ッ!」
桃「少し、考えさせて。」
紫「…ッ…なら約束して、どんな決断をしても。」
紫「それが悪い事でも俺らに教えて。」
桃「…はいッニコッ約束しますニコッ」
___
「それが悪い事でも俺らに教えて。」
どれだけ悪い事でも。
どんな伝わり方でも許してくれるかな…?