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はい!読んでくれてありがとうございます!
早速書いていきます!龍馬さん視点です✨
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足音を殺して進む…
奥の部屋のドアは、少しだけ開いていた。
──そこに、陸がいた。
布団の中で、 身体を小さく丸めて眠っている。
眉はまだ寄っていて、
安心しきれていない寝顔。
俺は、 その場で立ち尽くした。
(……何してんねん、俺。)
ゆっくりと、 布団の横に膝をつく。
触れたいのに… 触れたら壊れそうで、
手が伸ばせない。
【……陸。】
小さく名前を呼ぶ。
陸は かすかに身じろぎして、
ゆっくり目を開けた。
〖……りょう、ま……さん……?〗
寝起きの、掠れた声。
その瞬間、体が少し震えた。
【……起こしてもうて、すまん。】
陸は状況を理解するまで、
数秒かかったみたいだった。
〖……ここ……玄人さんの家じゃ…〗
【…あぁ、…迎えにきたで。】
沈黙。
陸は、 少し視線を逸らして、
布団を握る。
〖……怒って、ますか……〗
その問いに、 首を振った。
【怒ってへん。】
〖……嘘……〗
【ほんまや。】
低い声で続ける。
【怒っとるんは…… 自分や…】
陸が、 驚いたように顔を上げる。
【……俺な。】
俺は言葉を選びながら、
一つずつ吐き出した。
【正しいこと言えば、
人は前向く思とった。】
【でも…それは、 俺が勝手に、
そうやって生きてきただけや。】
拳を、ぎゅっと握る。
【お前の時間まで、
俺の価値観で殴った。】
陸の目が、揺れる。
【……面倒くさい、とか…色々】
声が、震えた。
【…あれ、 一生言うたらあかん言葉やった。】
沈黙の中で、 陸の目から、涙が一粒落ちる。
〖僕……〗
陸は、勇気を振り絞るように言った。
〖捨てられる、って……思いました……〗
思わず床に額をつけた。
【……すまん。】
深く、深く_
【捨てへん。
逃げへん。
置いていかへん。】
顔を上げて、 陸をまっすぐ見る。
【せやけど……
俺は、また間違える。】
陸が、息を呑む。
【だからな。】
ゆっくり手を差し出した。
【間違えたら、
その場で言うてほしい。】
〖……え……〗
【我慢せんでええ… 怖かったら、 “怖い”って言うてええ。】
手は、触れない距離で止まる。
【俺もな、 強がらん。】
少し、照れたように、
でも真剣に。
【分からん時は、 分からんって言う。】
陸は、 しばらくその手を見つめてから、
そっと、指先だけを触れた。
〖……約束、ですか……〗
【ああ。】
〖……怒鳴らない……?〗
【努力する。】
〖……否定、しない……?〗
**【**約束する。】
陸は、 小さく笑った。
〖……じゃあ…… 僕も…逃げる前に、 一回話します。〗
その言葉に、 喉が詰まる。
【……あぁ、】
そっと、 陸の手を包んだ。
抱きしめない。
キスもしない。
ただ、 ここにいるという証だけ。
廊下の向こうで、
玄人が小さく悲しそうに鼻で笑った。
『……良かったな。』
この夜、 二人はようやく、
“同じ目線”で立った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
はい!ありがとうございました!!
仲直り- ̗̀🤝🏻 ̖́-