テラーノベル
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郁不
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#ほのぼの
れんこん
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石化して3700年が経過した世界。
そんな世界でゼノは幼馴染であるスタンリーと日々理想の科学に没頭していた
「でだね、この装置の原理についてだが〜〜」
「うん」
「まず重要なのは〜」
またいつものマシンガン科学トークだ。
幼い頃から変わらない、この楽しそうな顔
一度ゼノは大好きな科学を大人の都合によって潰された。そんなことがあってかゼノは前のように楽しく科学の話をすることが減っていった。
しかし今は、のびのびと自分の好きな科学が出来て幸せそうだ。
..ふと、スタンリースナイダーはこのマシンガントークはどうすれば止まるのかきになった
この話を聞くのは好きだ。
いや、正確には話が好きなのではない。
ゼノが話しているのを見ているのが好きだ
いつも口頭で言えば止まるが、口頭以外で止まる手段はあるのだろうか
そんな好奇心から、スタンリースナイダーはゼノの頬に指を伸ばす
ぺた。
指が触れた。
「…………」
「続けていいぜ、センセ?」
「……続けるがね」
ゼノは眉一つ動かさず話を再開する。
「この装置は電流を〜」
ぺたぺた。
「……」
ぺた。
「……スタン」
「ん?」
「何故、僕の顔を触っている」
「触りたいからに決まってんじゃんよ」
「必要性は?」
「ない」
「ならやめたまえ」
「はいはい」
そう言いながら、スタンリーは全くやめなかった。
むしろ今度は頬を軽くつつく。
「それで?」
「…………」
ゼノは一瞬だけ目を閉じた。
そして。
「つまり、この電流を適切な出力に調整することで〜」
「へえ、やんじゃん」
ぺたぺた。
「……さらにここへ別系統の回路を接続すると〜」
所々止まるが、それでもゼノは話し続ける。
「この場合、理論上は三段階の変換が必要になり〜」
「へえ」
スタンリーがゼノの頬をまた軽くつつく。
ぺた。
「…………」
ぺたぺた。
「…………」
ぺた。
「…………」
ついにゼノの説明が止まった。
「……スタンリー」
「ん?」
「君は先ほどから何をしているのかね」
「さあな」
「話を聞いている人間は普通、こんなにも人の顔を触らない」
「そ?」
「そうだとも!」
ゼノの頬がほんのり赤くなる。
スタンリーはそれを見逃さなかった。
「……へえ」
「何だね」
「照れた?」
「?!!」
ゼノの顔がさらに赤くなる。
「は、破廉恥だ!!」
「ははっ」
「何が面白い!」
「いや、珍しいもの見たなって」
「君がくだらないちょっかいを繰り返すからだろう!」
「でも怒ってる割には顔赤いぜ」
「君はもう黙りたまえ!!」
「はいはい」
そう言いながらも、スタンリーはまだゼノの肩に腕を回したまま。
「……離れたまえ」
「それは無理だな」
「君は本当に……!」
ゼノの怒声が研究室いっぱいに響く。
その一方で、スタンリーは終始楽しそうだった。
――今日のところは、科学の話よりゼノをからかう方が面白いらしい。
コメント
2件
久々にテラー浮上したらAIからコメくるようになってて死にそう爆笑
読了しました、第1話。一瞬でこの2人の空気感に引き込まれました。スタンリーがゼノの頬をぺたぺた触るちょっかい、あれだけで「この距離感、すごく好きだな」って思いましたね。しかもゼノは理系の研究に真面目なのに、照れて顔が赤くなるところがもう、めちゃくちゃ可愛い。「破廉恥だ!」のセリフに「はいはい」と返すスタンリーの余裕、お互いのキャラが確立していて心地よかったです。続きが気になります!