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潮江文次郎先輩side
文次郎先輩『ん…パチッ(目を覚ました音)…ここは…? 』
留三郎先輩『医務室だ』
文次郎先輩『…?誰だ…?』
6年生の服を着ているが…こんな奴いたか…?
留三郎先輩『は…?』
伊作先輩『文次郎!良かった!目が覚めたんだね!!』
文次郎先輩『おう、ところでこいつは誰だ…?』
伊作先輩『え?留三郎だよ?いつも君と喧嘩してる』
文次郎先輩『…??』
俺が喧嘩してる人…?誰だ…?
伊作先輩『え…と、とりあえず他の皆も呼んでくるね!!』
伊作先輩が他の6年生を呼びに行った後
留三郎先輩『本当に俺のことを忘れたのか…?』
文次郎先輩『あぁ』
留三郎先輩『そう…か…グッ(手を握りしめる音)』
文次郎先輩『…大丈夫か…?』
留三郎先輩『あぁ、大丈夫だ…ニコッ(無理に笑っている)』
文次郎先輩『…そうか』
目の前にいる男、食満留三郎という奴は 何故悲しそうにしながら笑って大丈夫なんて言えるのだろうか。そんなに俺と親しい仲だったのだろうか…
数分後
立花先輩『文次郎!やっと目が覚めたか!貴様がギンギンに忍者をしていることは知っているが、二度と自分を犠牲にするような真似はやめろ!』
七松先輩『まぁ目が覚めたんだから良かったんじゃないか?だが忍者を目指してる私達が言えることではないが極力危険な真似はするな』
長次先輩『そうだぞボソッ』
文次郎先輩『悪かった、心配してくれてありがとな』
俺は優しい仲間達に恵まれているのだな…
伊作先輩『あっ、言い忘れていたんだけど、今文次郎は留三郎のことを忘れてしまっているらしいんだ』
立花先輩『なっ…!?それは本当に言っているのか…?』
伊作先輩『本当だよ』
七松先輩『何故留三郎のことだけを忘れているんだ?』
伊作先輩『分からない…』
長次先輩『…小平太、ちょっと良いか?ボソッ』
七松先輩『なんだ?ちょーじ』
長次先輩『もしかしたら文次郎は気絶する前に留三郎を忘れたいと強く願ったのではないだろうかボソッ』
七松先輩『え、何故だ?』
長次先輩『2人は喧嘩していたからだ、何かの書物で似たようなことを読んだことがある気がするボソッ』
七松先輩『そうか…解決方法は無いのか?』
長次先輩『分からない、そこまでは書いていなかったからなボソッ』
立花先輩『何か分かったのか?』
七松先輩『あぁ、実は…』
長次先輩に言われたことを他の6年生達に説明した後
伊作先輩『なるほどね…』
何故俺は忘れたいと願ったんだ…?
留三郎先輩『そうか…文次郎はそんなに俺が嫌だったんだな…ポロポロ』
泣くほど俺と食満は仲が良かったのか…?なのに忘れたいと願ったのか…?何故だ…??
留三郎先輩『すまない、俺は倉庫に行って委員会の仕事でもしてくる…』
留三郎先輩が出て行ったあと
立花先輩『何か解決策は無いだろうか…文次郎、何か思い出せることは無いのか?』
文次郎先輩『…無いな、食満がどんなやつだったのかも思い出すことができない』
立花先輩『そうか…』
七松先輩『とりあえず様子を見てみるのはどうだ?』
長次先輩『小平太の言う通りだ、今無理に思い出そうとすると余計に思い出せなくしてしまう可能性もあるボソッ』
伊作先輩『そうだね…じゃあとりあえず様子を見てみよっか』
文次郎先輩『迷惑をかけてすまない』
立花先輩『貴様らが迷惑をかけるのは今更だろう』
小平太先輩『そうだぞ!だから気にするな!』
長次先輩『もそ』
伊作先輩『今は文次郎が無事なことが何より大事だから、少し迷惑かけるぐらい大丈夫だよ!』
文次郎先輩『ありがとな』
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これで終わりです!!
続きは5話目に書きます!!