文次郎先輩side
俺が食満のことを忘れてから1週間が経った。この1週間で分かったことは、食満は仲間思いであり格好良く勝負が好きだということだ。
伊作先輩『うわぁぁぁぁ!?ドサッ(穴に落ちた音)』
留三郎先輩『伊作!大丈夫か!?今行く!!』
伊作先輩『すまない留三郎ぅポロポロ』
留三郎先輩『気にするな、俺達は同室じゃないか』
立花先輩『また伊作の不運が発動したのか、あいつも毎日大変だな』
文次郎先輩『ズキッ…』
立花先輩『文次郎、なんで泣いているんだ?』
文次郎先輩『え…ポロポロ』
何故だ、なんでこんなに胸が痛いんだ…?
立花先輩『大丈夫か?』
文次郎先輩『あぁ、大丈夫だ…』
立花先輩『…そうか』
何故こんなに胸が痛むのだろうか…
更に1週間後
留三郎先輩『文次郎』
文次郎先輩『なんだ?』
留三郎先輩『俺と伊作は明日から任務に行く、そして今回もかなり危険な任務らしい』
文次郎先輩『…そうか』
留三郎先輩『だから俺達が無事に帰ってこれるように願ってくれないか?』
文次郎先輩『?あぁ、別に良いが』
留三郎先輩『ありがとなニッ』
文次郎先輩『ドキッ…別にこれぐらいでお礼なんか言わなくて良い…///』
何故こんなにドキドキするんだ…?何かの病気か…?
留三郎先輩『そうか、でもありがとな!』
文次郎先輩『あぁ、気を付けろよ』
留三郎先輩『おう!』
5日後
食満と伊作が行った任務は3日程度で終わると伝えられていたのに何故か5日経っても帰ってこない。
文次郎先輩『ゾクッ…ッ…』
とても嫌な予感がする…
立花先輩『大丈夫か?』
文次郎先輩『あぁ…』
小平太先輩『バンッ(襖?を勢い良く開ける音)文次郎!仙蔵!』
立花先輩『なんだ?』
小平太先輩『伊作が意識不明の状態の留三郎を連れて帰ってきた!!』
文次郎先輩『なッ…!』
立花先輩『留三郎は大丈夫なのか?』
小平太先輩『分からない、今は医務室にいる』
文次郎先輩『ダッ(走る音)』
嘘だ…食満という男はとても強いはずだ、そんな奴が死ぬ訳がない、頼む、死なないでくれ…
文次郎先輩『バンッ(襖?を勢い良く開ける音)留三郎ッッッッッ!!』
伊作先輩『文次郎!』
文次郎先輩『伊作!食満…いや、留三郎は生きているのか!?』
伊作先輩『うん、だいぶヤバい状態だったけど今は呼吸も安定してるよ』
文次郎先輩『そう…か…ドサッ(足から崩れ落ちる音)』
伊作先輩『文次郎!?大丈夫!?』
文次郎先輩『良かった…ポロポロ』
生きていて本当に良かった…死んでしまったかと思った…
文次郎先輩『ゔっ…あぁ…ポロポロ』
伊作先輩『大丈夫、留三郎は生きてるよ』
文次郎先輩『あぁ…ポロポロ』
早く思い出せたら良いな…
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これで終わりです!!
続きは6話目に書きます!!
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