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手慣れたゲーム

1 - #1 プロローグ

♥

8

2025年06月27日

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悪役は嫌いだった。

主人公が大好きだった。

けど、アイツが、あんなこと言うから。

一概に悪役は嫌い。なんて言えなくなった。

アイツはそのあとすぐに死んだ。交通事故らしい。それから、没頭するようにアイツの貸してくれたゲームをしている。アイツは唯一の親友で、おかしなことに初恋だった。最もそれを自覚したのがアイツが死んだあとだが。


最初は現実逃避程度にゲームをしていた。だが、ふと思うとアイツの置いていった【攻略ブック】を見る度思い出す。アイツは主人公に似てた。性格とか特に。主人公に似てると言われると「プレイしにくい」と、苦笑しながら言っていた。アプデのある度に本当にアイツに似ていって嫌になった。



ある日。

ついに義弟が攻略対象になった。アイツならすぐクリアして好きな部分をまとめてどんどん話していくだろうに。俺は、何回もバットエンドばかりだったが、クリアできた。最後の二人で、スイーツを頬張って、何気なく喋って、それだけのシーン。たったそれだけなのに何故か涙が出た。何故か自分とアイツに重なった。エンドを見ながら、泣いていて。



「甘いモン食いたいなぁ、…」



気晴らし程度に何気なくコンビニに行こうとしたら。ボール遊びをしている子がいた。その子を庇った。


俺もアイツも死因は交通事故、命日も同じ8月15日。これはもう運命だと思う。

安心してくれ。





今、ちょっと気分 いいんだ。







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