💚「翔太ぁ」
💙「……」
背中を向けた俺を阿部ちゃんがオロオロ宥めている。
結婚式の後の初夜に飛ぶほど激しく抱く奴があるかと怒ったら謝るより先に『だって可愛くて…』とか寝ぼけた事を言うから。
💚「ごめんってば。どうしたら機嫌直してくれる?」
💙「知らん」
💚「もう、いいよ。じゃあみんなにぜーんぶ話して機嫌直す方法聞いてくるから」
💙「あー!やめろ!」
今度はこっちが慌てて、阿部ちゃんの腕を掴んだ。
勢いよく起き上がるほどの力がまだないので、そのまままたベッドに沈み、阿部ちゃんは俺の横に座る格好になった。
💚「翔太、何はともあれ俺たちこんなに気持ちよくひとつになれたんだから。今日はハッピーホワイトデーだね」
💙「違う気がするけど」
💚「なんか言った?」
💙「いえ」
満足そうに抱きしめてくる阿部ちゃん。
💙「…あるぞ、機嫌直す方法」
💚「なに?」
💙「肉」
💚「あぁ」
ホワイトデーのディナーが、焼肉に決まった。
終
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阿部ちゃんはシチュエーションとコスチュームに凝るんだねえ💚💙 素直に従うしょっぴーかわよ
ガーターストッキングをどうしてやろうか考えながら書いてたら履いたまま終わってた。