テラーノベル
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佐野side
22時過ぎ。
家につき、ソファに腰をかける。
🩷「ふぃー」
ピロン)
🩷「ん?」
スマホを取り出すとそこには姫からの通知
🤍ー今、家いる?ー
🩷ー帰ってきたとこー
🤍ーお邪魔してもいい?ー
🩷ーいいよー
🤍ーじゃあ、向かうねー
🩷ーなんかあった?ー
そこから既読が途絶える。
突然、不安に襲われる。
なんかあったんだろうか、そもそも安否が心配だ。
事故ってないか?襲われたんじゃないか?
よからぬ妄想をしてしまい、居ても立っても居られなくなりそうになる。
限界だ。
少し探しに外に出ようと思い立ち上がった瞬間、インターホンが鳴った。
ロックを解除しようとモニターを見ると、息を切らした柔太朗が映っている。
なんで息切れしてるんだ?
ファンかストーカーに追いかけられた?
はたまた週刊誌か?
慌ててロックを解除し、頭をめぐる嫌な予感から守りたい一心で玄関まで向かう。
鍵を忘れたことに気づいてリビングに戻り、もう一度玄関へ。
こんな時に限ってつっかけて出れるような靴がない。
下駄箱からサンダルを出して、扉を開けると
帽子を深く被った、柔太朗が目の前に立っていた。
🤍「うわぁっ」
後ろに仰け反り倒れそうになるその身体を背中から抱き寄せる。
玄関の扉がバタンと閉まり、俺と柔太朗は玄関で抱きしめるような状態だった。
🤍「はやちゃ…くるしぃ」
慌てて腕を解く。
帽子を取った柔太朗は頬を赤らめ、肩で息をしている。
その姿によくない感情が湧き上がる。
🩷「急にどうしたんだよ
突然既読つかなくなるし、 めっちゃ息あがってるし
心配したぞ」
🤍「はやちゃんに会いたかったから、走っちゃった」
柔太朗はてへっと笑いながらごめんねと言う。
何だこの可愛い生き物は。
リビングに通し、キッチンから柔太朗を見つめる。
柔太朗はソファを背もたれに座り、キョロキョロと俺の部屋を見ていた。
🩷「なんか飲む?」
🤍「うーん」
🩷「ミルクあるよ笑笑」
🤍「じゃあ、ホットミルク」
🩷「意識高いじゃん」
2人分のホットミルクに少し砂糖を混ぜて、柔太朗に持っていく。
🤍「あちっ」
🩷「気をつけろよ」
柔太朗の隣に腰を下ろすと、少し柔太朗がこっちに寄ってくる。
萌え袖にマグカップという、おうちデートの彼女のようなスタイル。
マグを口元につけてふーふーとする横顔は若干伏し目がちで長いまつ毛がよく映えている。
寒かったからか頬も少し赤らんでいて、ああクラクラする。
毎日こうやって隣に居てくれたら、どんなに幸せかとよからぬ妄想をしそうになるが、本題へ戻る。
🩷「急にきてどうした?」
🤍「ん〜?」
声は柔らかく、でも瞳はどこか真剣でジーッと俺を見つめている。
🤍「実はドラマのオファーが来てて…」
🩷「マジで!おめでとう!」
🤍「おめでたくないんだよ…」
察した。
この業界で生活していれば色々な話を聞くことがある。
監督や演出家の趣味、大御所女優の意向なんかで若いイケメンを起用してキスシーンやベッドシーンを大量に含んだ不倫や恋愛もののドラマ。
もっといかがわしく、過激なものも中には存在する。
🤍「キスシーンあるんだよね」
そう言って柔太朗がカバンから取り出したのは一つの少女漫画だった。
七瀬🍏
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コメント
2件
ちょっ…待って待って待って!?めっちゃ良すぎる……!!😭💕 はやちゃんの過保護っぷりが既に尊すぎて、柔太朗くんが息切らして走ってくる姿だけで胸がぎゅってなったよ!!「はやちゃんに会いたかったから、走っちゃった」って何その破壊力…!萌え袖でホットミルクふーふーしてるの完全に彼女ポジじゃん…!? しかもキスシーンのオファーか…これははやちゃん嫉妬するやつだ!!「よからぬ妄想」って自覚してるのに抑えきれないのほんとずるい。次の展開気になりすぎるから早く続き読ませてくださいm!ki先生!!🌸