テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
46
#ご本人様には関係ありません
なちゅ ♡
26,416
教室にチョークで黒板に文字を書く音が響く
クラスメイトたちは何も喋らず
赤のことを見ていた
彼もその1人
しかし、
決定的に違うのは
クラスメイトたちは怯えているような顔だが、
彼は涼しい顔で赤を見ていた
赤は機嫌がいいのか
鼻歌交じりに黒板に文字を書いていく
時折、台本も見ながら黒板を埋めていく
赤「じゃあ、この中から選んで!」
赤は振り返り、教室を見渡す
沈黙
誰も物音ひとつ出さない
赤「んぇ〜、決まんないじゃん」
そう言い、
教卓に頬杖をついた
台本をめくりながら
赤「どうしよっかなぁ、勝手に決めるのもねぇ〜」
そう呟いた
彼はそんな赤を見ていた
彼の目線は横にいき、
クラスメイトの方へ向いた
机をただ見ている人
周りと目配せしている人
赤を見つめている人
誰1人として口を開かない
赤「もう怒ってないって言ってるじゃん」
赤は痺れを切らしたかのように言う
彼の目線はまた赤の方へ向く
赤は台本を教卓に軽く叩きつけながら
教室全体を見ていた
赤「言っとくけど、俺こっちが素だから」
そい言い放つと
教室に少しざわつく
彼が記憶障害だった時の赤は
天真爛漫でメリハリのある人だった
しかし、
今の赤は
少し口が悪く、態度も悪かった
正反対の性格だった
赤「まぁ、こっちの性格で過ごすことはないんだけど」
赤の目線が下にずれる
黄「小さい頃は僕ぐらいしか友達いませんでしたよね」
彼は少し口元が緩む
赤は彼の方に顔を向け
頬を膨らませて
赤「昔の話でしょ!」
少し大きな声だった
それでも、
彼を見る目は優しく
赤も口角が緩んでいた
青「ね、ねぇ、」
突然上がった声
赤と彼は視線を声のした方に向ける
手を少し上げて、赤と彼を見ている
青だった
赤「どうかした?青ちゃん」
クラスの全員からの視線を受けている青
それでも、怯むことなく
青「文化祭と関係ないんだけど、2人の関係性って、、、?」
青はそう言って首を傾げた
隣に座っていた人、桃もそう思っていたのか
目を大きく見開いた
赤「関係性って、幼馴染だけど?」
彼と顔を見合わせる赤
彼は少し考え込むような仕草をして
黄「まぁ、少しの間は離れちゃいましたけど」
そう言った
その言葉に赤は少し苦笑いし
赤「今一緒にいれてるからいいでしょ」
そう言い返したところで
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った
赤「鳴っちゃったぁ」
赤は時計を見た
時計の針は
「12:20」
を指していた
赤「ん〜、台本のやつLINEに送っとくから見といてねぇ〜」
そう言いながら、赤のスマホを軽く振った
ガラガラガラッ
先生「赤さん、黄さん少し来れますか?」
扉が開き
先生が声をかけた
赤「分かりました〜、じゃ、解散っ!」
そう言って彼の方を向き、
手を差し出す
彼は自然にその手を取り
黄「行きましょうか」
そう言って扉まで歩いた
ーーーーーーThe relationship between the two
コメント
1件
翡翠さん、第34話読ませていただきました🖋️ 教室の静けさと赤さんの二面性のギャップが印象的でした。「こっちが素だから」という台詞から、彼の本当の姿を見せられるのが黄さんだけなんだろうなと感じて、2人の特別な距離感がじんわり伝わってきました。青ちゃんが思い切って「2人の関係性って?」と訊いた場面、読んでいるこちらもドキドキしました。次の展開が気になります!