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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・魔法使いパロ等の色んな設定が含まれてます。

・主の完全妄想作品で理解しずらい場面が複数あるかもしれません。申し訳ない!!

・動物が出てきますが、知識がないため色々おかしな点があります。

ワンクッション




































──────────────

〔設定〕

・使い魔⇢家系の動物の姿をしている。大人になると、人間の姿になることもできる。

魔法使いと契約することで、使い魔は安全を保てたり、精神を安定させることができる。

または、魔法を使えるようになる。

人生に1度しか契約ができない。


・魔法使い⇢魔法を使える。

使い魔と契約すると、使い魔を好きな時に呼び出せたり、精神を安定させたり、または新たな魔法が使えるようになったりする。

人生に何度も契約ができる。


・契約⇢使い魔が魔法使いに忠誠を誓うこと。

魔法使いの魔法によってできる魔法石を、使い魔の身体に埋めると契約ができる。

使い魔は、種類によって身体に窪みがあり、そこに埋めることができる。

魔法石の色は、人それぞれ。



〔魔法使いと使い魔関係図〕

・gr⇢魔法使い。魔法は速度系魔法以外全部使うことが可能。使い魔はtn。

・tn⇢使い魔、家系は豚。埋められた魔法石の色は黒色で、背中に埋められている。tnは人間の姿の方が楽なので、ほとんど人間の姿でいる。


・em⇢魔法使い。知識系の魔法を使うことが可能。使い魔はzm。

・zm⇢使い魔、家系は狼。埋められた魔法石の色はクリーム色で、耳の裏に埋められている。zmは使い魔の中でも珍しく戦闘魔法が使える。めっっちゃ強いらしい。


・rb⇢魔法使い。体を変化させれる魔法を使うことが可能。元々は低身長だが、その魔法で高身長を演じている。使い魔はsho。

・sho⇢使い魔、家系は犬(ちわわ)。埋められた魔法石の色は桃色で、右前脚に埋められている。嗅覚も鋭く、足がとても早い。


・ut⇢魔法使い。意外と使える魔法の種類は豊富だが、本人が無意識に制御してしまっている。自称よわよわ魔法使い。使い魔はci。

・ci⇢使い魔、家系は梟。埋められた魔法石の色は青色で、埋められている場所は首元。人間の姿になるのが苦手らしく、ほとんど梟の姿でいる。tnとは真逆。


・kn⇢魔法使い。魔法石を作る契約魔法が使えず、使い魔がいないでいる。使える魔法の種類も少なく、物理で生きてきた。


・shp⇢使い魔、家系は猫。窪みの位置はしっぽの付け根。大人になっても人間の姿になれず、皆に笑われるのが嫌いなので隠れて生きてきた。魔法使いは苦手。






















─────────────

暗い夜空に月がキラリと輝いていた。

その周りにはキラキラと星が舞っていた。

そんな夜空を見上げるのが好き。

そんな、よくあるような平凡な毎日が好き。

そう、使い魔であるshpは考えていた。

shpは使い魔ながらも、持っている魔力が少なく、大人になった今、人間の姿になれていない。

底辺の使い魔である。

shpは猫の家系で、家族は皆魔法使いと契約を結んでいるし、人間の姿にだってなれている。

shpだけ。

shpだけなれていないのだ。

その事もあって家族とは縁を切られている。


shpは今日も路地裏のゴミ捨て場を漁っていた。

食べかけの何かを見つけ口に加える。

匂いを嗅ぐが、お世辞にも腹が減るとは言えない。

生きるためなのだ。仕方ない。

魔法使いは嫌いだ。

自分の方が立場が上だと思っている。

契約なんて結んでやらない。

shpは黒色の長くなった毛に包まれた前足をぺろりと舐めた。


すると、突然空から水色の物体が落ちてきた。

それはゴミ捨て場の箱の中にズボンッと入った。

幸い、ゴミがクッションになって大きな音は出なかった。

shpはちらりと確認した。

その物体は、使い魔だった。

小さな鳴き声を出して、きゅぅ…と小さくなった。

梟だろうか。

大きな橙色の瞳がくるくると動いていた。

羽からは血がだらだらと垂れていた。

shpは慌てて、ゴミ捨て場に落ちていた古着を出血部に被せた。

猫であるがこの身体には慣れているので、器用に巻くことができる。

「みゃぅ。」

そう声をかけると、

「きゅぅ…ぅ。」

小さく返事が帰ってきた。

相当弱っている。

shpは食べようと思っていた何かを梟の口元に持っていく。

美味しくはないだろうが、食べていいぞ。

そう思って近づける。

「みー。」

「ぎゃう…、」

カチカチと音を立てて梟は震えていた。

威嚇だろうか。

怖がらせてはいけない。

そう思ったshpは少し離れて丸まった。


しばらくすると、周りが騒がしくなった。

寝そうになっていたshpは目を開け、梟の様子を確認する。

寝ているのだろうか。

顔を見せることなくこてんと倒れていた。

死んでるんじゃないかと焦ったが、体は動いていたので大丈夫だろう。

「わんッ!!」

「みッ、!?」

犬が1匹走ってきた。

梟を確認すると、shpを見てぐるる…と威嚇のポーズをとった。

「…みゃ。」

「わぅ…ッ!!」

すると、使い魔だけだった路地裏に魔法使いが数人やってきた。

shpは怖くなり慌てて隠れた。


「わん!!」

「おう、sho。よぅ見つけたなあ。ありがとさん。」

「わう〜!!」

背の大きな、桃色の着物のような服を着ている男が犬を抱き上げた。

「おーい。ut、おったぞ。」

「よかったぁ、ci??大丈夫か??」

よれよれスーツの男が梟に駆け寄る。

「わあ…怪我してますね。早く手当しましょーか。」

「せやな!!かえろーぜ!!」

真面目そうな男の傍で、大きな耳をぺこぺこ動かしている男。

「…ん?これ誰のや。」

くるんっと豚のしっぽを見せている男が、近寄って梟に巻いてあった古着を見る。

「ゴミ捨て場にあったやつだろう。でも…、ciが1人で巻けるとは思わないぞ。」

黒いコートを着た怖い男がうーん、と顎に手を当てていた。

「ホウ…、ホーっ。」

梟が男の腕の中で動いている。

目線は、隠れているshpの方だ。

「なんや、ci??」

「ほーっ」

「あ、おいっ!!」

男の腕から抜け出した梟は、バサバサを翼を動かしてshpに近寄った。

が、途中でバタンッと地面に落ちた。

翼を怪我しているのだから当然だ。

「みゃっ!!」

shpは驚き、身体を出してしまった。

「ほー…ほーっ。」

梟は足を使ってぴょこぴょこ近寄ってくる。

「…み、?」

「ほう、ほっ。」

梟が隣に来て、すりすりと頭をshpの身体に擦り寄せる。

助けてくれたことを知っているのだ。

「…初めまして。僕はutやで、この梟はci。君が、ciを助けてくれたんかな??」

男がしゃがんで、梟…ciの頭を撫でながら微笑んだ。

「…みゃう。」

「ありがとう。お前魔法使いはおらんのけ。」

「にゃぁ。」

shpは頷く。

ciはずっとshpの傍にいる。

shp自身もciが少し気になったので、utの言葉を真剣に聞き取ろうとした。

「家においでや。1人はさびしーやろ。」

「え、ut!?」

背の高い男が驚いたように近寄る。

「ciも気に入っとるし。よしゃ、おいで。」

utが手を広げる。shpはたじろぎながら、utを見つめた。

utはへらりと笑って、shpを抱き上げた。

それから反対の腕でciを抱き上げた。

「…にゃぅ。」

「にゃー。」

梟って、猫みたいな声も出せるんだな。

























──────────────

目を覚ました。

気のカゴに敷かれた水色の毛布の中に丸まって寝ていたらしい。

「みぃぅ…。」

身体を起こし、周りを見れば隣の気のカゴに青色の毛布が敷かれていて、そこに梟の姿のままciが寝ていた。

周りには他にも気のカゴが沢山あった。

ciの隣のカゴには、クリーム色の毛布が敷かれており、狼が毛布をふみふみしていた。

狼はshpに気がつくと、人間の姿になって駆け寄ってきた。

「お、おはよう!!俺はzmやで。狼!!」

と、挨拶をしながら顎の下をくしくししてきた。

shpは目を細めてゴロゴロと喉を鳴らした。

そうしていると、男が部屋に入ってきた。

「あ、えっと…こいつはemさん!!俺の魔法使い!!」

「あ、起きたんですね!!よろしくお願いします。私は今の通り、emです。」

「みゃ。」

emはぺこりと礼をした。

それから扉を開けて何かを叫んだ。

ドタドタと足音が聞こえてきて、数人が入ってきた。

「起きたんやな!!よかった…。」

「安心したぞ!!」

「みゃう。」

「ああ、俺はtn。こっちはgrさん。俺の魔法使いやで。」

「その通りだ。よろしくな猫。」

それから、犬と背の高い男が入ってきた。

「わうっ!!わうっ!!」

「rbと申しますぅ。めっちゃ背高いんやで。あ、この犬はshoで、俺の使い魔。」

「わんっわんっ!!」

shpの周りを元気よく回る。

shpは慌ててshoを見ていた。

「ci、起きてるか。」

確か、ああそうだ。ut。

utはciをぽんぽんと叩いた。

「ぴぃ…。」

「なあ、知っとるか猫チャン。梟って意外と色んな鳴き声出せるんやで。」

「みゃ?」

utはしゃがんで、shpの撫でながら笑った。

目を覚ましたciが、足を使ってぴょこぴょこ移動し、utの膝に乗ろうとしていた。

「わぅ〜!!!」

shoがutの背中にぶつかって遊んでいる。

「いたい!!shoちゃん!!いたい!!」

「わんっわんっ!!」

「こらぁ?何してんねん、sho。」

rbが素早くshoを抱き上げる。

shoは足をけしけしと動かしたまま捕獲された。

「ほぅー。」

「よしゃ、肩に乗りゃぁ。」

ciがutの肩に乗り、shpを見つめる。

shpも同じく。


ガチャリ。

扉が開いて、shpは扉を見た。

「あ"ー…。えっと、初めまして。」

金髪のいかつそうな男が入ってきた。

「猫チャン、こいつkn!!」

utが紹介する。

knは、んーと言いながら少しだけ頭を下げた。

shpもぺこりと頭を下げた。

「あ、せや!!knさん、この猫を使い魔に…」

emが楽しそうに提案をするが、knが睨む。

「俺契約魔法使えないんやってば。使い魔なんていらねえ。」

あっそ。それはワイもやぞ。

と、shpはシャーと鳴いて威嚇をする。

「でも、この猫も大人だぞ??この子、人間になれないのではないか??」

grがうーむと声を出す。

shpは毛布に潜って隠れた。

「…そうかよ。」

「kn、仲良うなれるんちゃうか??」

utが笑顔で問う。

knは唇をつんと突き出して、少しだけ近寄った。

それから毛布に隠れているshpに手を差し出した。

「……、よろしゅう。」

「がぶッ!!」

「い"ッてぇぇぇ!!!!!!!!」

噛んでやったさ。クソ野郎め。

























─────────────

眠くなって寝ていたら、すりすりと気持ちの良い感覚に目を覚ました。

ちらりと上を見るとknが撫でていた。

knは片手で本を読んでいて、もう片手でshpを撫でている。

こいつ撫でると上手いな、と思いshpは頭を上にあげて手に押付けてみた。

「…!!起きたんやね。」

knの視線がこちらに向く。

「みゃ。」

「言葉はわかるんやろ??…ここに窪みあるし、使い魔やろ。」

knはしっぽの付け根を指さした。

そこは、契約の印である魔法石を入れる窪みがあるのだ。

「みゃあ。」

隠す理由も特にない。

shpは頷いて返した。

「…俺さあ、契約魔法使えへんねん。魔法石、作れないんよ。」

「みゃ。」

「こうやって、魔法の本を読んでも使えへん。ほんま、欠陥品みたいやろ??」

にへらと笑ってこちらを見る。

本はよく見れば契約魔法についての本であった。

自分と似ている。

そう思った、shpは毛布から出て、knの膝によじ登った。

「んー?俺に懐かん方がええよ。契約できへん。」

「シャー!!」

癪に触ったので、本を噛んでやった。

「あ、おい!!何噛んでんねん!!」

「がぶがぶッ!!」

「お、破れるやろっ!?!?」

「シャー!!!」

そして、破ってやった。

ぺっと地面に吐き、太ももをふみふみしてやる。

契約できないくらいでもじもじしてるなんてダサいなと思ったのだ。

「…怒ってんの??怒りん坊やねんな。」

うるせえ!

shpは腹に猫パンチを繰り出した。

ぽすぽす、と猫パンチを何度もやる。

「あ"っはっはっは!!すまんて、怒んなよ!!」

彼女できないぞと笑われる。

関係ないだろ!と手を噛んでやった。

「いたいそれがちいたい!!」

「がぶがぶ」

やめてやんねーぞ。

shpも何気に楽しんでいた。





























──────────────

夜中、shpは用意された飯を食べていた。

食堂では皆が並んで座り、食べている。

shpは人間の姿になれず、座れないので床で食べているのだが、使い魔達は合わせて動物の姿になってくれていた。

「うー!!」

zmが肉を加えてemにぐいぐいと渡そうとしている。

「ぐるる…。」

shoは取られないように威嚇しながらがっついている。

「…ほっ。」

ciは間抜けな顔で、ご飯を見つめている。

「grさん、スイーツはせめて食後。」

動物の姿になるのが苦手らしいtnは、人間の姿でgrのスイーツを取り上げていた。

それはそれは、楽しい空間だ。

ただ、この空間にknだけいなかった。

不思議に思い、shpは走って食堂を出る。

耳を済ませ、音のする方へ走る。


そこは、広い部屋だった。

家具もない、ただの広い部屋。

そこにknは立っていた。

本を片手になにやらぶつぶつ唱えている。

練習しているのだ。

魔法石を作るために。

shpは気がついた。

自分は魔法使いがいないので精神面が安定しない。

そのため、睡眠時間が人よりも長くなってしまうし、突然寝てしまうこともある。

knのことは知らないが、きっとknだって疲れているんだ。

彼は、きっと自分のために練習をしている。

自意識過剰だろうか。

でも、自分は何気に彼に着いていきたいな、なんて思っていた。

「みゃ」

「ん…??ああ、猫。」

knはしゃがんで、shpの顎をくりくりと撫でた。

目の下には確かにクマがあった。

「みゃーお。」

「…情けないやろ、見てや。」

knはポケットから石を取りだした。

石はどれも歪な形で変な色をしていた。

魔法石とは言えないような石だ。

「…はあ。」

「…みゃ。」

「ほんま、大変やな。」

shpはknの肩によじ登った。

knはふう、と息をついて立ち上がった。

向かう先は食堂…ではなく、自室。

部屋は本が沢山並んでいた。

努力が見て分かる。

「お前も辛いなぁ。早う契約しぃよ。」

「みゃぁ。」

できないんだよ。人間になれないから。

人間になれないと、まずコミュニケーションが難しい。

そのため、仲良くなることは難しいし、意思疎通だってできやしない。

契約なんて、分からないよ。

shpはknの腹にぐりぐりと頭を押し付けた。

「俺はできんよ、魔法使えへんの見たやろ。」

「…んみゃ。」

shpはknの机にぴょんと乗り、窓を開けた。

「え、おい…。」

「みゃーお。」

それから外へ飛び降りた。





















───────────────

「…ねこ、!!」

飛び降りた猫に手を伸ばす。

死ぬことは無いが、離れてしまう。

knは慌てて走り階段を駆け下りた。


自分は契約魔法が使えない。

でも正直使い魔なんていらないと思ってた。

精神面だってどうにかできる。

仲間のut達といれば楽しくて忘れられる。

そう思ってた。

でもどこかで、楽しそうに使い魔と話している仲間を見ていると、悲しくなった。

何度も練習した。

そして諦めた。


ut達に話した。

契約魔法は諦めて他の魔法を強くする。

悲しそうな表情を向けられた。

そりゃそうだ。

自分はこれでも寂しがり屋なのかもしれない。


猫を拾ってきたと言われ、会いに行った。

会いに行くだけのはずだった。

その猫はどこか自分と似ていた。

どうやら人間の姿になれない使い魔らしい。

彼も親と縁を切られたのだろうか。


ほんの少しの興味で、猫が寝ている時頭を撫でてみた。

ふわふわで、でもどこかシルクのようにすべすべだった。

本を持ってきて読みながら撫でた。

契約魔法、また練習してみようか。

そう思っていた。

手に寄ってくる猫が可愛らしかった。

絶対に使い魔にしてやりたいと思った。



でも、もう無理なのかもしれない。

やっぱり自分は1人が似合う。

このまま、1人で生きていこうか。




















─────────────

森の中に入り、草むらで転ける。

まだ怪我は完治していない。

自分のしっぽの付け根を確認し、ぐるぐると駆け回る。

しばらくして、綺麗な水色の石を見つけた。

宝石ではない。

でも、綺麗な水色の石だ。


shpはそれを口に加え、草むらを出た。

「おい、なんかいるぞ。」

黒服の男らが睨んできた。

慌てて隠れようとするが、捕まってしまった。

銃を腹に突きつけられる。

「主人はどこだ。吐け。」

魔法使いを狙う悪い奴らがいると何かで聞いたきがする。

こいつらが正にそうなのだろう。

主人はいないよ。残念だな。

shpは足をけしけしと動かした。

でも、無駄なのだ。

男はイラついたのか、地面にたたき落とした。

「み"ぃッ!!」

痛い。

shpは小さく丸まった。

丸くなるしかなかった。

逃げることができなかった。

「おいこいつ、魔法石ねぇぞ。」

「なんだよ。クソが。使えねぇな。」

「仕方ねえ、俺の入れるか。」

嘘だろう?

キラリと魔法の光が見えた。

知らない奴と契約するの?

shpは怖くなり、逃げようとする。

しっぽを踏まれ動けなくなった。


思い浮かぶは、knだった。

助けて、なんて小さく鳴いてみた。

「…み、ぃ。」







魔法の光よりも眩しい光が男らに向かって突き刺さった。

shpは眩しくて丸まって目を瞑った。

怖い、今度はなんだろう?

そう思っていると、

「離れろ。」


knの声がした。

目を開け、石を加え直し足を動かす。

しっぽは踏まれたままだ。

でも、今はあっちに行きたい。

頑張って前に進む。

しっぽはちぎれそうだ。

痛くて涙がこぼれそうだ。

「ほー、ほーっ!!」

男らがはっとしたように、銃を上に向けた。

「あいつだ!!おい、前の梟がいたぞ!!撃て!!」

「みゃっ、!!」

ciに向かって銃弾が飛ぶ。

撃つのに真剣なのか、男はしっぽから足を退けた。

行かなきゃ。

そう思っても、しっぽが痛くて動けない。

たじたじ、と足だけが無駄に動いていた。

「ワォ〜ンッ!!」

「わんっわうっ!!!」

zmとshoだ。

すごい速さで駆け寄ってきて、zmは口でshpを掴んだ。

食われるかと思ったが、zmの上に乗っていたshoがわんわんと嬉しそうに鳴いていた。

そして、zmはknに駆け寄った。

knはshpを受け取ると、持っていた水色のマントで抱きしめた。


「撃ち落とせ!!…っておい、狼と犬までいるぞ!!そっちも撃て!!」

「お、おいおい!!なんだ、あの豚…!!」

tnである。

動物の姿になるのが苦手なtnは、珍しく動物の姿になっていて、男らに突進した。

と、同時にzmは男の足に噛み付いた。

shoはわんわんと大きな声を上げた。

すると、魔法使い達が集まった。

「ci〜、帰っておーいで。」

「zmさん、無茶はしないでください!!」

「護衛は任せろ!!sho、行くぞ!!」

「よくやった、tn。流石私の自慢の使い魔だ。」

ふらふらと疲れて勢いよく落ちていくciをutが魔法で落下速度の低下をかける。

そしてそっと腕の中に抱いた。

暴れ回るzmにemが速度魔法をかけて、暴れやすくする。

そして大きく応援を始めた。

shoとrbは、自身に攻撃力魔法をかけて、2人で共に男らへ向かった。

そして楽しげに笑った。

疲れてよろよろのtnにgrが治癒魔法をかけて、マフラーを巻く。

そして背中に背負った。


彼らの圧倒的な強さと友情に照らされながら、knはshpを撫でていた。

否、撫でることしかできなかった。















─────────────

「ん…み、ゃあお。」

ぐーんと身体を伸ばす。

目を開け、周りを見渡した。

匂いで気がつく、家に帰ってきたのだと。

気のカゴに寝転がっていたshpは顔をひょこりと上げた。

しっぽは、包帯がぐるぐる巻かれていた。

赤くシミができている。

横を見ると、knが寝ていた。

傍にはまた沢山の歪な石が転がっていた。

shpは口を確認するが、石は無くなっていた。

しゅん、と俯くと明るい声がした。

「んふふっ、猫おはよ〜。」

水色の…、梟ではなく、人間のciだった。

ふわふわの髪の毛が揺れていた。

「怪我酷かったやろ。痛い??だいじょーぶ??」

と、人差し指を顎に当ててすりすりと動かされる。

ゴロゴロと喉を鳴らしていると、ciがまたくすりと笑った。

「…君も、契約したいんよね。」

「みゃ??」

「僕のut兄さんは、他にも使い魔が沢山おったんやで。ほら、女たらしみたいな。」

ciはすりすりと動いていた指を、止めた。

「…選んでもらった時、嬉しかった。でも、他にもおったからさ。悲しくなって、逃げ出したことがあったんやで。」

「みゃあ。」

うん、と頷く代わりに鳴く。

「逃げ出した時、アイツらにあったんや。あの、黒服のやつ。それで僕は撃たれた。その時が、君と会った時やで。」

覚えてる?と笑うが、傷ついた表情をしていた。

「んはは…、それで帰ってきた時、ut兄さんに伝えられた。お前が1番だってね。嘘かもしれないよ??他の奴らにも言ってるかもしれない。」

でもね、と続ける。

「僕が1番あの人を尊敬してるんや。これは、自信を持って言えるよ。」

契約なんてね、関係ないって思う。

ciが指を動かす。

「僕と猫は、魔法使いに対する気持ちの形が違う。でも、契約よりも大切なことって、あるじゃん??」

そう言って、またへらりと笑った。

「…みゃぅ。」

「きっと大丈夫やで。」

去ろうとするciの手を踏んで止める。

伝わるだろうか。

「にゃぁん。」

しっぽを窪みにくいくいと向ける。

すると、ciは察してくれたようだ。

shpをゆっくりと抱き上げた。

「探しに行こか。僕一人やと怖いから、zm達も連れていこーぜ。」

knはすやすやと寝ていた。



















─────────────

「はあ??石探しだぁ??」

「お願いtn、手伝ってぇや!!」

ciは腕にshpを抱き、後ろにzmとshoを連れて頼んだ。

「猫とknさんの為なんやって!!」

「はぁ…ええよ、しゃぁないな。でも、前みたいに襲われても知らんぞ。」

「んー、まあ大丈夫!!」

「…、zmとshoはやる気満々やな。」

「ワオーンッ!!」

「わんっわんっ!!」

tnは仕方なく、家を出た。

tn以外は動物の姿になって、shpはtnの肩に乗っていた。

ciは木々を移って、綺麗な石がありそうな場所を探した。


「ほーっ、ほーっ!!」

「お、あった??」

「わんっわんっ!!」

「あ、ちょ…sho川遊びはまた今度やぞ!!」

川に着き、shoは飛び込んでしまった。

shpとzmは真剣に石を探し始めた。

tnはshoを止めに慌てて川に入った。

ciはのんびりと木の上で皆を見ていた。

「みゃあお。」

「ハフーッ!!」

綺麗な水色の石を見つけた。

zmは口に加え、shpの窪みに当ててみた。

が、形が大きすぎる。

「グルルー…、」

「みゃ〜…」

「ほー??」

ciが降りてきて、嘴でカチカチと石を突く。

「んコラ!!sho止まれええ!!」

「わんっわんっ!!」

tnは大変そうだった。





















────────────

「大変だぞ!!使い魔が全員いない!!」

grの声に皆が集まる。

もちろん、寝ぼけていたknもだ。

「zmさんったら…!!」

「隠れんぼやったら、怒るぞsho。」

「…、ci〜??」

「…、」

皆が声を上げても、帰ってこない。

緊急事態だろうか。

「…最後に見たのはいつだ。」

「最後は、knが猫を寝かせた時ぐらいちゃう??」

「あ、確かciが猫に会ってくる言うてたわ。」

「ええ…どうしちゃったんですかぁ。」

皆が焦っていると、聞きなれた遠吠えが響いた。

「ワオーンッ!!」

「あ、zmさんです!!」

emが駆けてゆく。

それを皆で追いかけた。


家の庭に並んでいたのだ。

なぜか、皆びしょ濡れで。

「…説明するんだ。」

grが尋ねると、tnが口を開いた。

「川遊びが激しくなってもうた。」

「tnさんが…??珍しいですね、」

「ハフーッ…。」

zmが寒そうにemに近寄り、びしょ濡れの身体を服に擦り付けた。

grは着ていたコートをtnに被せた。

まだ遊び足りないshoは、rbに叱られた。

眠くて気絶したようにshpの傍で倒れているciは、静かにutに抱き上げられた。

それから。

「猫、行くぞ。」

「みゃぁ…。」

knはshpを抱き締めて、部屋に戻った。


















─────────────

「1人にせんで、俺…頑張ってんねんから。」

knに暖かいスープを飲まされながら、伝えられた。

「契約魔法…、いつか絶対にできるようになる。お願いやから、逃げんで。」

「みゃお。」

「お前を1人にさせたくない。」

「みゃーお。」

執拗い男だな、彼女できないぞ。

と、心の中でshpが呟く。


契約なんて、二人の中でできたらいいんだ。

shpは水色の綺麗な石をknに渡した。

「…え、なにこれ。」

「みゃん。」

しっぽで窪みをつんつんと示す。

気がついたように、笑顔が溢れた。

「え、魔法石の代わり…??」

「みゃーお。」

「契約…してくれんの??」

「みゃん。」

「……あっはっは、まじか、嬉しいわ。」

knは静かにその石をshpの窪みにはめた。

だが、形が合わずポロッと落ちてしまった。

どうやら削りすぎてしまったらしい。

すると、knは紐を取りだして、石と繋いだ。

その紐を、shpの首に巻いた。

首輪のようだ。

「ん、これでよし。仮契約…な!!」

「みゃーお。」

わしゃわしゃと撫でられる。

あーあ、気持ちいい。

もっと撫でてくれ。

shpはknの手に頭を押し付けた。
















終わり方雑かよって思いますよね😭

やばいんです、ほんと文字数が!!!

続編、というかおまけ?を、

いいねが多ければ作ろうかな!なんて思ってます。

出せるのは、

・サブとして出てきた皆の契約するまでの物語

・shp×knの仮契約後の物語

・shpの人間の姿、knの契約魔法ができるようになる物語

とかですかね…????


いやほんと、私の問題なんですけど、

ciくん推しということによって、

ciくん要素が多くなっちゃうんです😭

この作品も、shpくんとknさんメインなのに、ciくんめっちゃ出てきましたよね(


すみませんでした🙇‍♀️

皆と違えど綺麗な石

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