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目の前に広がる景色は何十人のプレイヤーとまたもや白い背景が広がっていた
何人かで集まって話している様子であったが俺たちが入るとみなこちらに視線を向ける怪しい目で見られるがそんなことは気にはしなかった「あら?カインさん達ではありませんか。おふたりもここに居らしたのですね」
俺らの方に来て話をかけてきたのはシスターさんだった
シスターさんは名前の通りシスターのアバターを使用しており、銀髪のロングヘアが特徴で緑色、瞳は自分で作ったらしいからすぐに分かった
「シスターさんも無事でしたか……テテル達は見かけましたか?」
俺がそう聞くとシスターさんは首を横に振る「いいえ…私の方で探していたのですが見つからなくて……あ、でもゲールさんならあちらにいらっしゃいますよ」
彼女が向こうに目線を向けるそこには別の人たちと話しているゲールさんの姿があった
「ゲールさーん!」
シスターさんが呼ぶとゲールさんは俺たちのことに気づいたようだった
「あ!カイン君にザペル君!君たちも無事だったんだね……良かったぁ…」
ゲールさんは男性のアバターで中身も男性らしい博士のような白衣を着ていて身長は165cmほど丸眼鏡をかけ、コーヒーミルクの様な色をした髪色をしている
男性アバターでは少し髪が長く小さく結んでいるのも特徴だいつも優しいお兄さんイメージの彼
「2人とも怪我とかしませんでしたか?」
心配そうに俺らに話しかけてくる
「大丈夫ですよ!この通り元気ですから!」
そう言いながらザペルが重い盾を上に上げる「早くそれ下ろしとけ…怪我させたらどうするんだよお前は」
そうやって俺は注意する
「まぁいつものザペル君で、いいんじゃありませんか?」
ニコニコしながら言うシスターさん
「お二人とも。こちらの方は?」
高身長で悪魔のようなアバターを使用している人が言う
先程までゲールさんと話していた人だ
「あ!そうでした……カイン君。ザペル君。こちらの方はレーアさん。最初のゲームの時に知り合ったんだよ」
「どうも初めまして。カインです。よろしくお願いします」
俺はそう言って挨拶する
「ザペルです」
ザペルもその後に続いた
それと俺はレーアさんの足下にいる小さなローポリアバターのプレイヤーを見つける
「君はどうしてそこに?」
ザペルがしゃがんでその子を見る
「あー…我が子。そこにいたのか」
レーアさん曰く、その子は白狐さんと言うらしく余り喋らない方だそう
「白狐さんはずっとそこに居ますものね。可愛らしい」
微笑ましく見るシスターさんその後、どうやってここまで来たのか経緯をみんなに説明した
するとゲールさんが言う
「あれ?僕たちのゲーム内容とは違うんだね」その言葉に疑問を抱いたゲーム内容がそれぞれ違う?
話を聞くと俺たちのように槍が飛んでくるのでは無く、時間内に閉じ込められた部屋から謎をとき脱出するという内容だったらしい
「檻のような所で目が覚めて天井全体には大きく、鋭い針が沢山あったんです……時間が経過する事に連れて下がってくる……」
シスターさんが悲しそうに言った
脱出出来なければ死が待っているということであっているのか……
シスターさん達以外にも何人かいたらしいが脱出に失敗し、残酷な景色が広がっていたらしい呼んでも反応は無しその周りは赤く染った血の池が大きくなっていくリスポーンすると思っていても姿は消えず刺さったままその中で生き残ったのがレーアさん、白狐さん、そしてゲールさんとシスターさんだけらしい
最初にゲールさんが脱出を成功させ、その次に近くにいた3人を助けたそうだ流石、頭脳派のゲールさん他の人たちも助けたかったらしいが間に合わなかったそう
「はは これ」
白狐さんがそう言いながら古びた紙をレーアさんに渡す
「ん?これは……どこで見つけた?」
レーアさんがそう聞くと白狐さんは答える
「さっきの がいこつ」
そう言って紙を渡し終えるとレーアさんの肩に登る紙を見てみるとその文字は血液で書かれておりぐちゃぐちゃな字で読みずらい程であった「これは……」
レーアさんが見たあと俺たちにも見せてくれたそこにはこう書かれてある
『 のゲームは れてい る あいつを こ して れば』
途切れ途切れでよく読めない汚れていたり破けていた
「結構年月が経っているようですね……」
ゲールさんはまじまじと見る
「なにか因縁があるように感じますが……」
シスターさんの言う通り確かに憎しみが篭っているようには感じるあいつあの少女の事だろうかゲームマスターのようなやつだが未だによく分からない
ただ単にテンションの高い陽キャにしか見えんがそう話していると突然周りが騒ぎ始める
人々はもうひとつ大きな扉の前で立ち止まっていた
「何かあったんでしょうか」
レーアさんが一言を告げた次の瞬間アナウンスが鳴り響く
『皆様ようこそお越しくださいました。これよりSECONDGAME(セカンドゲーム)へとご案内致します』
女性の声が響く俺たちは疑問と恐怖を抱きながらその場にたたずんだままだ
『ゲームはまだ始まったばかりでございます。是非ご堪能ください』