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#ご本人様には関係ありません
あーちゃま
204
#にじさんじ
晴
263
『叶』《叶?》【葛葉】〚葛葉?〛
『貴方達は、僕達を……殺さないんですか…、』
これだけの力を持っていて、古くから祀られることもあった妖怪が、自分たちの領域に足を踏み入れた人間を生かしておくだろうか。
《殺す?…………プッ…、あっははっ……》
九尾は体を前に起こして腹を抱え始めた。
『何がおかしいんですか。当たり前のことを聞いたまでです……』
目元に滲んだ涙を拭って答えた。
《殺すだなんて、おっかしぃなぁ……。何?君たちは僕に殺して欲しいの?死にたがりは昔から嫌い何だけどなぁ…》
『自分たちのテリトリーに入られた。ましてやそれが普通の人間ではなく、妖怪や呪い、呪霊を祓う呪術師。殺す以外の選択肢は無いと思うんですけど』
〚お前達みたいな人間殺してなにが楽しいんだよ。呪術師なんて喰いたくもねぇし…〛
【お前ら、人間喰うのかよ…】
頬から冷や汗がつたう不快な感覚に包まれながら、今再認識した。
こいつらは、殺そうと思えばいつでも俺達を殺せるということを……
《それに、君達じゃいくら暴れても僕達には敵わないでしょ?ほら、今だってそうやって足がすくんで動けないんだ。》
すくむ。違う、これは圧倒的な力を前にして体を縛らつけられている感覚。いくら足掻こうとも自分たちからこの領域に踏み込んだことの後悔。
〚俺は人間喰って後からわらわら呪術師達が来るのめんどくせぇし。そもそも叶と呪力の供給済ませてるから、お前達みたいな人間喰って回復する必要ねぇんだよ。〛
【呪力の供給ぅ………?んだよそれ、循環してんのか?呪力を?】
聞いたことがない。少なくとも事例が極端に少なそうな情報。ただでさえ学園長達も此処にこんな妖怪が居ることを認識していなかったのだ。未知の生物だと思ったほうが良い。
『いつでも僕達を殺せて、呪力を減らすには片方を潰さないといけない妖怪……。』
《いい線いくね二人目の僕。でもちょっと惜しいかな。やっぱりまだ勉強不足だね。》
九尾は餓者髑髏の両肩に手を乗せて。
〚叶だけ祓っても意味ねぇよ。〛
ニコリと微笑みながら9つの尻尾を揺らす九尾の前でニヤついた顔で僕達を見下ろす餓者髑髏。端から見たら命乞いの最中の様に思える。
《葛葉だけ、僕だけ祓っても意味ないよ。両方一緒にしてくれないと。》
〚俺と叶は一心同体。2つの魂と2つの体じゃねぇ。1つの魂を分けて2つの体に入れたんだよ。だから片方潰しても俺達は祓えない。残念だったなぁ、人間。〛
《入るなら一緒の墓がいいもんね。》
ぎゅっと九尾と餓者髑髏が手を繋いでいる光景は何と言っても和めない。
いつ拳が振り上げられるか分からない。
《だから、一緒に祓ってよね。
祓えるもんなら……。ね? 》
ニコリ
コメント
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九尾の飄々とした感じと餓者髑髏のぶっきらぼうな口調の対比がすごく好きです。特に「♡♡♡?……プッ、あっははっ……」のところ、九尾の余裕と不気味さが一気に出ててゾクッとしました。そして「一心同体」で片方だけ祓っても意味がないという設定、なるほど……そう来たか!と膝を打ちました。手を繋ぐ姿がまったく和めないのも、絶妙な距離感の演出だなと思います。続きが気になります!