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TNTさんからのリクエストです !!
魔パロ
ut → 『』
zm → 「」
わんく
いつもは賑やかで 、一番浮いていた 師団室。
我々師団と書いてある 大きな板。
埃やクモの巣だらけの 漫画が置いてある 棚。
耳が聞こえなくなったみたいに、
師団室には何も響かず、
ただひたすら 彼を 待っていた だけだった。
ゾムが失踪してから 約一週間。
収穫祭から 行方が分からなくなって
それきり 逢っては いない。
いつも うるさい 彼が居なくなって、誰も居ない 師団室は 沈黙に 包まれる。
シンと静まり返った 師団室は見苦しくて 、何もかも嫌になった。
『 … 』
『 どこ行ったんだよ 、ぞむ、…… 』
そう 横になりながら 手を天井に 伸ばしても
掴むのは 俺を嘲笑う 空気だけ。
我々師団の奴らは 、ぞむが居なくなってから 喧嘩が多くなって
毎日喧嘩を止めるばかり。
もう俺も、限界直前だった。
ずっと 煩くて煩くて仕方がなかった 師団室が 静かになったのも
悲しくはない。
『 … 』
がちゃっ
天井を 何も考えず、ぼーっと見ていたら
なにやらドアの方から音がした。
誰かがきたのか、と思ったのも束の間。
くるりと ドアのほうを見ると、
深くフードを被った 見慣れた姿が其処にはあった。
一瞬誰だか分からなくて ただ突っ立てって居ることしか出来なかったが、
ニカッと笑った ギザギザの歯で 、記憶が蘇り、ゆっくりと
其処へと足を運んだ。
『 … ぞむ、…? 』
近づくと、フードで見えなかった顔がだんだん見えてきて、
最後には エメラルド色に輝く 瞳が 見えて俺は 駆け寄った。
『 … ぞむ 、だよな 、ッ …? 』
『 お前どこ行って ……ッ、… 』
鼻にツンと 染み、気付いたら 目から 涙が流れていた。
ずっとでなかった 涙がぶわっと出てきて、信じられないほどの量が
俺の目から出てきた。
「 … 久しぶりやな 」
「 大先生、笑 」
ぞむは俯いていた顔を 綺麗な瞳が見えるぐらいに 、
ぐいっと起き上がらせた。
この瞬間、ぞむの魅力的な 瞳に吸い込まれたと同時に、
なにかと変な雰囲気が漂った。
『 … 』
一つ瞬きをすると、
くらくらしていた 気持ちは収まり、特にこの時はぞむに 集中していたため、
あまり気にしないでいた。
「 … 俺が居なくなって 大変やったよな、師団とかで忙しいのに 」
「 わざわざ俺のことに時間使ってたやろ、? 」
少しの沈黙が続いてから、
ぞむは慣れたように床に座り、師団室を見上げた。
「 随分 、変わったよな。 」
「ここの師団室。 」
まるで 何もなかったように振る舞っているぞむは 何だか可笑しい。
と思っている気持ちは 全く無く、
ぞむのノリに合わせた。
『 … そうやなぁ。 』
『 お前、全然ここに こぉへんもん。笑 』
一週間居なかった親友 が目の前で こんな平気で 振る舞っている
自分も何だか可笑しい。
ずっとぞむの瞳を視ている。
「 … そーいえば 」
「 他のみんなはどーしたん ? 」
そう言って 回りをキョロキョロするぞむ。
『 今は買い出しに行ってんねん。 』
『 彼奴ら、仲悪いから だいじょぶかな笑 』
皆で出ていった後ろ姿が 蘇りながら、ぞむにそう話す。
そう言えば、ほんとにぞむは変わらない。
一週間も居なかったのに、どこで 食べて、どこで泊まって ……。
全然ガリガリちゃうし、
逆に健康そう。
「 …… 」
「 皆に逢いたいわあ…… 」
そう寂しげに言った直後。
ドアが勢いよくあき、その音が師団室に響き渡った。
急いで振りかえると、
買い物袋を持った シャオロンやトントン、ちーの しょっぴだった。
『 …!!! 』
『 お前ら!!ぞむが 帰ってきてんねん!!! 』
『 皆に逢いたかった って…!!!! 』
皆だって分かると、
大声で ぞむが 帰ってきたことを言った。
ああ、
やっと
やっと 、いつも通りのわちゃわちゃ した空気が 戻ってくる。
やっと、
楽しい日々が戻ってくる。
そう思った。
sha 「 … 」
「 だいせんせ … っ、 」
寂しげにそう呟いたシャオロンの顔は、
残念そうで、少し 悲しそうで切なくて。
折角ぞむが、帰ってきてたのに
なんだ、その顔は、と思いながら皆の顔を再び見ると
皆シャオロンと同様。
今にも泣きそうな目でこちらを視てくる。
sha 「 … もぅ、 」
「 もう、! 」
sha 「 ぞむは一週間前に 」
「 死んでんだよ … ッ、!! 」
…
え?
なに、言って…。
『 そんな、はず…。 』
『 だって、ぞむはッ、!!! 』
そう咄嗟に 後ろを指差しながら 振り返った其処には、
誰かがいた痕跡もなく、
ふわりと白く冷たい 風が吹いていただけだった。
遅くなってしまいすみません …!!🙇🙇
完全に自分の好きで 書いたんですけど
気に入らなかったらごめんなさい、 !!
実は zm さんと 大先生 の会話噛み合ってないように しました
いやほんと!!書くの楽しい^ー^
素敵なリクエストありがとうございました!!!
つぎは海翔さんのリクエストです ^-^ゞ
コメント
4件
なんて 、 いいはなしたんだ 🥲
シチ ュ が 最高 過ぎ て 泣く ん です けど どう して くれる ん です か ッ ! ! ? まじ 、 恋しくて 本当 は 居ない のに 幻覚 で 見え ち ゃ う 的 な シチ ュ 。 大 っ っ っ っ 好物 な ん です わ 。 神 小説 の 提供 感謝 です ! ! !