彰司 注意
付き合ってる(同棲)
彰人が前世の記憶あり(分からない人は第1話を見てくること)
それでも大丈夫な方は読んでくださると嬉しいです!
さて、俺たちが幸せになった世界線の話をしよう。
これは 今世 のお話。
彰人side
ピピピピッピピピピッピピピピッピピ──────
規則的な音で俺は起きる。
いつも君が寝ている隣に腕を伸ばしても毛布しかなかった。
寝起きの頭で考える。だんだんと頭が焦り出すのがよく分かる。
「……あ、あれ!?司センパイ!?」
ガバッと起き上がると、どこからか鼻歌が聞こえるのと同時にいい香りが鼻を抜ける。
?(ハテナ)を浮かべながらリビングへ行くと、鼻歌の主がキッチンに立っていた。
「司センパイ……」
「お?あぁ、彰人、起きたのか。おはよう。」
司センパイが優しい顔で言う。どうやら朝ご飯を作っているようだ。
この香ばしい甘い香りは……パンケーキか?
俺は、おはようございます。と挨拶を返し、大人しくご飯を待つ。
それにしても…安心したぁ……
もう司センパイを失うのは嫌だ。ときどき夢に見るくらいには。
「はい、できたぞ。」
コトっとお皿の音がして、テレビから目を離す。
お皿の上にはとても美味しそうな、シロップとバターをのせた一般的なパンケーキがある。
「ありがとうございます。」
一言お礼を言い、両手を合わせて2人でいただきます。と言う。
これが、いつもの俺たちの日常だ。まぁ今日は少し違って司センパイが料理を作っていたわけだが……
俺も司センパイも朝は静かな方が好きらしい。
学校の司センパイを見ていると考えられないな…
2人ともパンケーキを食べ終わり、自由な時間になる。
今日は学校。司センパイは学校の用意をしている。
その様子を見ながら朝を過ごすのが密かな楽しみだ。まだ、時間に余裕があるためテレビをボーッと眺める。
ちょんちょん
「?」
肩がくすぐったいなと思い、横を向くと司センパイが顔を赤らめている。
「あ、彰人…その、今日は英語の発表があるから…元気になるおまじない、かけてほしい…」
「な、ッ!」
か、可愛すぎる…
司センパイはこういう風に無意識に煽ってくるからタチが悪い。
こういうことしてくるとどうしても意地悪したくなってくる。
しょうがないな…という雰囲気を出しつつ内心は満更でもないことは内緒だ。
ニヤニヤしながら、本当は分かっているが何をして欲しいのかを聞く。
すると、ほっぺを膨らませて「本当は分かってるくせに」と言ってくる。
あぁ、その顔めっちゃ可愛い♡
「ん?口で言ってくれないと分からないな?」
「なっ!なんでそう意地悪してくるんだ!」
司センパイは毎回こういうとき、中々言ってくれない。そんなときには、あることを言うと絶対言ってくれる。
「ねぇ、言ってくれないの?司…」
「…ッ!わ、分かった、分かった!言えばいいんだろ!…………えと、キス…してほしぃ…」
「よく出来ました♪」
俺は、司センパイの唇に軽く触れた。その空間には甘いリップ音がなっているだけで他の音は何もしない。
ときどき甘えてくるセンパイに俺は完全に中毒だ。
これが俺の幸せ。
前世の記憶は司センパイにはない。いや、なくて良かった。と言ったところか。
こんな辛いことを思い出す毎日は、キラキラしている今の司センパイには重すぎる。
改めて、今のセンパイが幸せそうで良かった。
俺も幸せだ。
[完]
皆さんお久しぶりです。すみません。
衝動的に書きたくなってしまって、彰司を書いてしまいました。
いきなりだったので、地雷の方とかいたら申し訳ございません。
ていうか、二次創作って書くの初めてでしたっけ?あれ、書いたことあったっけ…
忘れました。
多分ここまでしっかり書いたことはなかったと思うので、感想言わして下さい〜。
とっても楽しかったです。お話考えるの昔からすごく好きなんですよ。
ただ、伏線とか、語彙力とかが全然上達しないので特訓中です。
あの…キスってセンシティブに入りますかね…
分からない!
ここまで見て下さりありがとうございました!
それでは!
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