テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
wki side
その日は、何も特別じゃなかった。
スタジオに集まって、
笑いながら練習して、
くだらないことでふざけ合って。
ただ、それが最後の日になるなんて
誰も思っていなかった。
最近元貴の笑顔が少なくなった気がした。
ある日の夜、帰り際に元貴がぽつりと言った。
「音が、ちょっと遠くに聞こえるんだ」
若井は冗談だと思って笑った。
「何言ってんだよ。お前の声、今日もちゃんと響いてたじゃん」
元貴は小さく笑って、
それきり何も言わなかった。
次の日。
元貴は、いなかった。
家にも、スタジオにも、どこにも。
携帯はつながらず、SNSのアカウントも消えていた。
まるで、最初からこの世界にいなかったみたいに。
必死になって探した。
朝から夜までずっと。
すごく怖かった。
気がつくとどこにいるのか分からなくなった
それでも俺は必死に元貴を探した。
「元貴…どこにいるの。」
俺の声はすぅっとどこかへ消えていった。
にここ
11
59
123