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秋「シャーボンだーま飛んだ。屋根まで飛んだ屋根まで飛んで壊れて消えた・・・。」ボク「壊れたシャボン。また出て飛んだ。」秋「繰り返すなし!いつまで続けんねん!」ボク「終わらないならロマンだよね?」ボクの願いにシャボンを巻き込んでしまう。そんなボクのとなりでツッコむ関西少女。秋。この神社の古い知り合いでアルバイト感覚でやっているらしい。巫女をね巫女を。そんな秋のしびれを切らす頃合い。機嫌を良くするためにシャボン液を買って持ってきたという。ボク!は可愛い少女・・・自分で言うのもなんだけど。とはいえだ、秋も相当美少女ではあるだろう。ボクが言うのもなんだが。神主にいくら貰えばこんな寂れた神社の巫女さんなんか引き受けることになるんだろう?不思議には思うが何故だか聞いてはいけない様な気がして聞けないでいた。勘。勘だが、二桁はもらっている。・・・一日で。秋「ふーーーーーーー。シャボン玉ってどこいくねんやろ?吹いた時はカタチあんのに空で消えてまう。」ボク「きっと星に刺さって消えるんじゃない?」星の尖っている部分を指差し笑う。秋「しかしやで?あの光ってる先に当たったら消えるんかな?それともお月様みたいに吸い込まれて消えてまうんかな?」秋の返答に困るしかなくなる。しかしボクならこう答えるだろう。ボク「きっと誰にもわからないんだよ。」首を振ってうなだれる。この時代の秋は永遠。誰も異変に気づかない。でも、終わらせる人ならいる。それが誰かなんて私たちには関係がないこと。終わらない秋は三度繰り返す。このことを知っているのは1人だけなのだから。秋「さむっ!これは風邪ひいてまうかも。」ボク「風が吹くとなんとやらか。」秋の後から境内に入り秋の後ろから声をかける。ボク「ねえ?秋。なんか変だよね。巫女さんの仕事がこんなに楽なんてさ?」秋「ん、そか?こんなもんやない?」いやおかしい。御神籤はお金入れれば出てくるから人はいらない。お守りなんてこんな寂れた神社で買わない強いて言えば御朱印くらいのものその御朱印だって既に書いてるものをお金と交換するだけ。なら巫女さんの意味って?・・・そういえばこんなことを聞いたことがある。ボク「知ってる?神社にお稲荷さんっているでしょ?お稲荷さんの好物って・・・お稲荷らしいよ?」秋「は?なにゆうてんねん。あたりまえやん。他に何お供えするん?肉とかか?」お稲荷さんは肉は食べない。お稲荷様は供えられたものをなんでも食べる。つまり?稲荷もなければ供えるものもない。供物は・・・。ボク「そう私たち・・・。」秋「んなわけあるか!こちとりゃ雇われたばっかやねん。んなことになったら日本滅ぶて!」ボク「そっかーしょぼーん。」秋「いやいやいや。残念!じゃないねん。ここから脱出ゲーム始まる!とかおもってたん?ないない。」秋の後ろにはお札の貼られた柱が並ぶ。一枚剥がしてしまおうか?いやいや・・・。秋の後をついていくと余計なことを考えてしまう。秋の後ろ・・・。じゃあ私の背後には?振り向こうとした。ふと鏡がコチラを向く。合わせ鏡。秋は?鏡の向こうでボクと歩いている。後ろを振り向くと後ろから秋が来る。前をもう一度向いて悟った。終わらない。永遠に廊下が続いていく。そうか。神様は一人きり。ふとした瞬間入れ替わる。神様のいなくならない理由。次はボクの番・・・ということか。

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