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関東、後藤とトオルは高橋が見つけたケンジのフロントエアロを持って、塗装屋のガレージへ。塗装屋のオーナー、50代のベテラン職人・山田がエアロを手に取り、「懐かしいな…この緑、後藤が昔調合した色だろ。パールが入った深緑、確かに特別だ」と呟く。トオルが「この色、ケンジさんの180SXそのものです。なんとか再現できませんか?」と頼むと、山田が「昔の配合メモが残ってるから、近い色は作れる。だが、パールの輝きを完璧に再現するには試作用の塗料で何度も調整が必要だ」と答える。後藤が「頼む、山田さん。ケンジの車を復活させるためだ」と頭を下げ、トオルも「お願いします!」と続ける。山田は「分かった。数日はかかるが、やってみるよ」と引き受ける。
塗装屋を出たトオルは、後藤に「本当に再現できるんですかね…」と不安を漏らす。後藤が「山田さんは昔から腕がいい。技術を信じろ。だが、色だけじゃねえ。エアロの取り付けとセッティングも大事だ。マコトのR34に勝つには、完璧に仕上げなきゃな」と言う。トオルは「はい! 俺、お金貯めます。マコトに勝つためなら何でもします」と決意を新たにする。後藤が「ケンジもお前を見てただろう。頑張れよ」と肩を叩く。
場面は大阪環状線へ。タクミとユウトはシビックFK8「白虎」で走り込み、新ライバル・ヒロシと再戦する。ヒロシのアコードユーロRは前回よりセッティングが強化され、タクミをコーナーで追い詰める。タクミが「ヒロシ、だいぶ仕上げてきたな!」と言うと、ヒロシが「VTEC兄弟に負けるわけにはいかへん。俺もC1行くつもりや!」と返す。最終コーナーでタクミがインを突き、僅差で勝利。パーキングエリアで停車し、ヒロシが「くそっ、また負けた…けど、楽しかったわ」と笑う。ユウトが「ヒロシ、C1に来たら俺らと一緒に走ろうぜ」と誘い、タクミが「ええライバルや。関西の走り、もっと磨こうぜ」と握手を交わす。
C1のパーキングエリア。マコトがR34を停めていると、シンジがBMW M3で現れる。シンジが「マコト、トオルが本気で準備してるぞ。ケンジの車が復活したら、お前もやばいんじゃねえか?」と挑発的に言う。マコトは冷たく笑い、「トオルがどれだけ仕上げようが、俺が帝王だ。ケンジのパーツは俺のR34に宿ってる。負けるわけがない」と返す。シンジが「俺も過去を清算するために、お前を倒す。トオルとどっちが先に帝王を倒すか、勝負だな」と言うと、マコトは「新顔が調子に乗るな。俺の相手はトオルだ。お前はまだ早い」と一蹴。R34のエンジンを唸らせ、去っていく。
数日後、トオルは塗装屋に再び訪れる。山田が試作用の塗料で塗った小さな金属板を見せ、「どうだ? 近い色にはなったと思うが…」と言う。トオルが手に取ると、深緑にパールが輝く色がケンジの緑に驚くほど近い。「すげえ…これ、ケンジさんの色だ!」と感動。後藤が「まだ微調整が必要だな。パールの輝きがもう少し強い方がいい」と指摘し、山田が「分かった。あと数日で完璧に仕上げるよ」と約束。トオルは「ありがとうございます! これで180SXがもっとケンジさんの車に近づきます」と目を輝かせる。
その夜、トオルはC1のパーキングで舞衣と会う。舞衣が「関西でVTEC兄弟に会ってきたよ。カイトのこと話したら、応援してくれて…」と報告。トオルが「そうか。俺も塗装が再現できそうなんだ。ケンジさんの緑、復活するよ」と言うと、舞衣が「本当!? すごいね、トオル! カイトも喜ぶよ」と笑う。トオルが「マコトに勝つためだ。カイトが戻るまで、C1は俺が守る」と決意を語ると、舞衣が「私もサポートする。マコトの走り、もっと観察するよ」と協力。遠くでR34のエンジン音が響き、マコトの存在が二人にプレッシャーを与える。
トオルはガレージで180SXを見つめ、「ケンジさんの緑が復活する…マコト、俺が帝王になる」と呟く。場面は大阪へ。タクミ、ユウト、ヒロシが環状線で並走し、「C1でトオルと一緒に走る日、近づいてきたな」と笑う。関東と関西、それぞれの準備が次の大舞台へと繋がる。
**桜井トオル**:ケンジの緑再現に一歩近づき、マコトとの対決に向け準備を加速。
**なにわのVTEC兄弟(タクミ&ユウト)**:ヒロシとのライバル関係が深まり、C1への再挑戦を準備。
**ヒロシ**:VTEC兄弟のライバルとして成長。C1への挑戦を決意。
**藤原舞衣**:トオルとVTEC兄弟の橋渡し役として、サポートを続ける。
**篠原マコト**:トオルとシンジの動きを見つつ、帝王としての自信を崩さない。
**高木シンジ**:マコトに再挑戦を宣言し、過去の清算を目指す。