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大阪環状線、夜。タクミとユウトのVTEC兄弟はシビックタイプR(FK8)「白虎」で走り込み、ヒロシのアコードユーロRが並走する。タクミが「ヒロシ、だいぶ速くなってきたな。C1で一緒に走るのが楽しみや」と無線で言うと、ヒロシが「俺もや! VTEC兄弟と関東行くのが夢やったんや!」と笑う。ユウトが「この調子なら、藤原兄妹にも勝てるで!」と気合を入れる。三人は環状線のコーナーを攻め、夜の大阪を駆け抜ける。ネオンが車体を照らし、関西の走り屋たちの絆が輝く。
走り終え、環状線を離れて一般道へ出た直後、遠くからサイレンが響く。パトカーが猛スピードで近づき、ヒロシのアコードを追跡。タクミが「何!? 警察!?」と驚き、ユウトが「ヒロシ、逃げたらあかん! 止まれ!」と叫ぶが、ヒロシはパニックになりアクセルを踏んでしまう。パトカーが「停止せんかい! スピード違反や!」と拡声器で警告。ヒロシはしばらく逃げるが、路地で進路を塞がれ、ついに停車。警察官に囲まれ、「免許証を提示してください。速度超過で逮捕します」と告げられる。タクミとユウトは遠くから見守るしかなく、「ヒロシ…」と呟く。ヒロシの車は物的証拠としてレッカー車で運ばれ、ヒロシは連行される。
翌日、大阪の警察署前。タクミとユウトが釈放されたヒロシを待つ。ヒロシが出てくると、憔悴した表情で「すまん…俺、スピード違反で捕まってしもた。車は没収、免許も取り消しや」と告げる。タクミが「そんな…ヒロシ、せっかくC1行くって…」とショックを受け、ユウトが「俺らと一緒に走る夢、どうなるんや」と声を震わせる。ヒロシは苦笑いし、「俺の走り屋人生、ここで終わりや。けど、俺の想いはお前らに託すわ。VTEC兄弟、C1で藤原兄妹に勝ってくれ。俺の分まで関西の意地、見せてくれや」と涙を堪える。タクミが「ヒロシ…分かった。俺らが絶対やり遂げる」と握手を交わし、ユウトが「ヒロシ、またいつか走ろうな」と抱き合う。三人は別れを惜しみ、ヒロシは歩いて去っていく。
タクミとユウトはパーキングエリアに戻り、FK8「白虎」を前に立つ。タクミが「ヒロシの分まで、俺らがC1で勝たなあかん。関西の走り、見せつけるで」と呟き、ユウトが「白虎にヒロシの想いも乗せて、藤原兄妹にリベンジや」と決意。兄弟は夜の環状線で再び走り込み、ヒロシの想いを胸に刻む。エンジン音が大阪の夜に響き、関西の意地がさらに燃え上がる。
場面は関東へ。トオルは塗装屋で山田から完成した塗料を受け取る。山田が「どうだ? ケンジの緑、完璧に再現できたと思うぞ」と言う。トオルが試作用の板を見ると、深緑にパールが輝く色がケンジの180SXそのもの。「すげえ…これだ! ケンジさんの色だ!」と感動。後藤が「ありがとうございます、山田さん。ケンジも喜ぶぞ」と笑う。トオルが「これで塗装して、エアロも取り付けます。マコトに勝つ準備が整ってきました」と目を輝かせる。山田が「塗装作業は俺に任せな。数日で仕上げてやるよ」と約束。
その夜、トオルはC1のパーキングで舞衣と会う。トオルが「塗装、再現できたよ。ケンジさんの緑だ」と報告すると、舞衣が「本当!? すごいね、トオル! カイトが見たら絶対喜ぶよ」と笑う。遠くでR34のエンジン音が響き、マコトの存在が近づく。
トオルはガレージで塗装前の180SXを見つめ、「ケンジさんの緑が復活する…マコト、俺が帝王になる」と呟く。場面は大阪へ。タクミとユウトが環状線で走り、「ヒロシ、俺らがC1でやってやるからな」と夜空を見上げる。関東と関西、それぞれの想いが次の戦いへと繋がる。
**桜井トオル**:ケンジの緑が再現され、マコトとの対決に向け準備が整う。
**なにわのVTEC兄弟(タクミ&ユウト)**:ヒロシとの突然の別れを乗り越え、彼の想いを胸にC1への挑戦を決意。
**ヒロシ**:スピード違反で逮捕され、車と免許を失う。VTEC兄弟に想いを託し、走り屋人生を終える。
**藤原舞衣**:関東と関西の橋渡し役として、トオルとVTEC兄弟を繋ぐ。