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「俺はこの依頼を受けないつもりだ。」
私に優しく話しかけてくれた。
「ほ..本当ッですか..?」
長くなった前髪が涙で濡れていた。本当に安心した。
「手当てをしに来たつもりだったんだが…そんな必要は無かったみたいだな」
彼はそっと私が手当てしたユムカ竜を見た。その目は母みたいな冷たい目では無かった。
膝をついている私を見て彼は殴られると思った手を私に伸ばしてくれた。彼の後ろから太陽の光が当たり、私にも光が差したような感じがした。