朝日が差し込む。その眩しさで俺は目を覚ました。
(あ、📚の先してるところ見て、気づいたら寝てたんだ)
目を覚まそうとするために目を少し擦り背を伸ばす。少しはマシになったとは思う。
まだ2人とも寝ている、洗面台まで2人を起こさずに静かに歩いていく、洗面台に着くと水を流した。
バシャッバシャ
『ふぅ』
洗ったばかりの顔にタオルで包み込む。ようやく目が完全に覚めまたベッドへ横たわる。
(2人とも寝てるしなぁ、起こしても悪いし何してよう)
そう考えていると昨日見た夢の内容を少し思い出してきた。暗い気がしてあまり見えなかったが👑のメンバー、おそらく邪答院 仄仄だろう。声と口調が明らかにそうだった。
(俺は沢山いる、夢に出てくるとしたらあの子……あの子は1人しかいないということは人間?)
俺はいつまで一緒にいれるか分からない人を好きになったのだろうか?そう考えるとこの2人だっていつまで一緒でいれるかなんて分からない。でも……
ピピピ ピピピ ピピピ
『グガァァァ』
『……おや、🍭先に起きていたんですね…ではこのバカを起こして息抜きといきましょうか』
『う、うん』
〜数十分後〜
『はむっ』
『パクパク』
『ムシャムシャ』
ホテルの近くにあったクレープ屋に来た。みんな食べ方が違うためか何故か音も違う。
🎲は大胆に食べるし、📚は早めに食べるし。俺はまだ一口しか食べていない、食べるのが早すぎる。
『はむ、はむ』
『🍭おっせーなぁ』
『らいふらひははやひの』
『そんなに早くないと思うんですがねぇ』
ごくんっ
『そうかなぁ?』
あと1口残したクレープを見ながらそう聞いた。
『そうだよ、なんか落ち込んでるようにも見えるしなぁ』
『飴のことなら吐血もしていませんし大丈夫ですよ』
『う、うん』
パクっ
最後の一口を食べた。次行くところもきっと楽しめる、そう信じて移動をした。
〜移動〜
『……コレは難しいですね』
『ボクはおネーサン達とたまーに来てるから慣れてるよ〜!』
『……あれ?🎲はどこですか?』
『多分お金コインに変えてアレやってる』
『……スロットですね』
『うん』
次はゲームセンターに来た📚からはホラーのものをやらされそうになったり、🎲は勝手にどこか行くしで大変だ。
📚はあまりこういうところには来ないらしくシューティングゲームも難しいらしい。
『得点はボクの方が勝ってるね〜』
『ですね、おっ!』
『え、待って何それ…たまにとは言えど何回かやってるボクよりその高得点の的当てれるの?』
『運も実力のうちですよ、逆転勝ちも見えてきましたね』
『…………』
その時少し手の力が抜けた。何も考えれないような気がして、なにか、すごくすごく
『おや?なんか急激に弱くなってません?』
『おーい!📚〜!🍭〜!』
『🍭?さっきのクレープ屋などでもそうでしたが、少し上のそr』
『ん?』
『🎲……🍭が、泣いてます』
『はぁ?』
すごく……辛い
『あのね、この時間もすごく楽しかったの』
『では、なぜ?泣いているのですか?』
『なんか、この時間が終わるのが怖くて……楽しいからこそ終わる日が来るのが怖くて』
そうだ、これ以上思い出を作ってしまったら怖くなる。この時間が永遠じゃないこと、終わる日が来てしまうこと。それが全部怖くなる。
『んなこたぁ気にすんな!』
🎲は大声で大袈裟に言った。
『え?』
『楽しめるうちに楽しんでおこうぜ!』
『そうですね』
『でもっ!そうしたら余計に……』
『それとも🍭お前……DRBの時の悔いのなくやるって言葉忘れたのかよ』
『っ!!』
悔いのなくやる、頭空っぽにしてやりたいようにやる。それは俺が💉を真正ヒプノシスマイクでマインドハックをかけようとして消えかけた時に🎲が言ってくれたことだ。
(普通に終わりたくないなら足掻いて終わる、悔いのなく……やる)
『俺達は最強最高のPosseなんだから最後まで付き合うからな!!』
『小生も中途半端に終わらせるつもりはありませんよ、せっかく貴方が生きれているのですから』
『う、うん!』
悩んでいたことがバカみたいだった。こんな大切で信頼してるヤツらを疑ってたかのように怖いなんて思っていた自分が本当にバカみたいだった。
もう👑の奴らの犬なんかじゃない、解放されたんだ、なら最後まで付き合ってもらって最後まで楽しんでやろうじゃないか…!
『まぁ、本当はこんなことしてる暇もありませんが1日息抜きだってしてもいいですし、明日だって横浜に行かなきゃですし、そのことは忘れて疲れを取ってください』
『うん!ねぇ🎲!さっき📚とやってたこのゲームでさぁ!』
『わーったわーったからくっついてくんなぁ!!』
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