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続き書きます
前置き書くことない😭
第10話「夜明けのコンビニ」まるで映画のワンシーンみたいに
高層マンションの最上階。
ガラス張りのリビングからは、ソウルの夜景が一望できた。
外は無数の光。けれど、この部屋の中には、ただひとつの温もりしかなかった。
ソファの上、音楽は小さくかかっている。
ピアノの旋律が夜をやわらかく包み、静かに空気が溶けていく。
「……綺麗だね、夜景」
スンリが窓の方を見ながらつぶやいた。
ジヨンは、黙ってその隣に座り、横顔を見つめていた。
都会の光に照らされたスンリの輪郭は、まるで映画のスクリーンの中にいるようだった。
「なに、見てるの」
「お前が綺麗すぎてさ、夜景よりまぶしい」
「……うそくさい」
「うそでも言うよ。だって、本当っぽい顔で聞いてくるから」
スンリはふっと笑い、ジヨンに体を預ける。
その肩先に、そっと頭を置く。
「……ヒョンとこうしてると、なんか現実感なくなる」
「それって、いい意味で?」
「うん。……ずっと夢でいいなって思えるくらい」
ジヨンの手が、スンリの指に重なる。
そっと絡めたその瞬間、2人の呼吸がひとつになる。
そして、ジヨンがゆっくりとスンリの方を向く。
「……目、閉じて」
「え?」
「いいから。……信じろよ」
スンリが小さく息を呑み、目を閉じた瞬間——
ジヨンの唇が、そっとスンリの唇に重なる。
それは一瞬で、けれど永遠のような、静かで深いキスだった。
唇が触れ合い、そして、ただ静かに、愛しさだけを流し込むように。
ジヨンの手はスンリの頬に添えられ、動きはゆっくり、丁寧で、まるで時間そのものが止まったかのようだった。
音楽はまだ流れている。
でももう、耳に入ってこない。
今、世界にあるのは——
このキスと、このぬくもりと、
「君がここにいる」という確かな実感だけだった。
キスが終わっても、2人の額はそっと触れたまま。
「……俺、お前のこと、本当に好きすぎて困ってる」
ジヨンがそう呟くと、スンリは小さく微笑みながら、そっと目を開けた。
「困らせてるのは、俺の方かもね」
「じゃあ、困ったまま一緒にいよう」
再び唇が重なる。
さっきより少し深く、でも同じくらい優しく。
その夜、夜景が消えても、2人の間にはまだ、あたたかい光が灯っていた。
何かタイトル「夜明けのコンビニ」ってしてるけど全然コンビニ要素ないねごめんね
私は結構ロマンチックな描写が好きだからベッドシーンあんま書けないよごめんね
リクエスト募集してます
じゃあね。