続き書くよ
第11話「夜明けのコンビニ」君のための夜
スケジュールを終えてマンションに戻ると、スンリはいつもと違う“静けさ”に気づいた。
照明が落とされ、ほんのりとしたキャンドルの光だけが玄関からリビングへと続いている。
🐼「……なにこれ?」
靴を脱ぎながら、スンリは半信半疑で奥へと歩く。
リビングに入ると、そこには整えられたテーブル。
小さなケーキと、温かい紅茶。そして——花束。
🐼「ジヨンヒョン……?」
その声に応えるように、ソファの背もたれからひょっこり顔を出したジヨンが、照れくさそうに手を挙げた。
🐲「よ。……おかえり」
🐼「……なにこの雰囲気。なんか、サプライズ?」
🐲「……まあ、うん。お前、今週ずっと忙しかっただろ。だから、ちょっとだけ癒やしになればと思って」
スンリは一瞬、言葉をなくした。
いつもはツンデレで、愛情をあからさまに見せないジヨンが、こんなふうに演出してくれるなんて。
🐼「……もしかしてこれ、俺のために全部?」
🐲「他に誰がいんだよ、この部屋に」
ジヨンは立ち上がり、スンリの前まで歩くと、小さな箱を差し出した。
リボンで結ばれたその中には、シンプルなシルバーのネックレスが入っていた。
🐼「なにこれ……」
🐲「名前、刻んである。……お前のと、俺のと」
🐼「……!」
🐲「今日がなんでもない日でも、何も理由がなくても、お前に“お前だけ”って伝えたかったんだよ」
スンリの目が一気に潤む。
感情が胸の奥からせり上がってくるのを、抑えきれなかった。
🐼「ジヨンヒョン、やばいよそれ……そんなの、泣くしかないじゃん」
🐲「泣くなって。ほら、つけてやるよ」
ジヨンがそっとネックレスを首にかけてくれる。
その指が、いつもよりやさしく感じた。
🐲「……似合ってる」
🐼「これ、ずっとつけるから」
🐲「じゃあ俺、責任とるわ」
そう言って、ジヨンはスンリの頬を両手で包み込む。
そして、そのままゆっくりと唇を重ねた。
優しくて、でも感情が詰まったキスだった。
ただの好きじゃなくて、**「この先も一緒にいたい」**っていう約束みたいなキス。
2人の影が、キャンドルの灯に照らされて、ひとつに揺れる。
🐼「……ありがと、ジヨンヒョン」
🐲「俺の方こそ。お前がいるから、俺、ちゃんと人間でいられてる」
その夜、世界のどこよりもロマンチックだったのは、
夜景でもなく、音楽でもなく、
静かな部屋の中で2人が交わした——**“お互いだけを見るキス”**だった。
ジヨンのツンデレとメンヘラさが好きなんですよ
にょんとりまだまだ書きますよー
リクエスト募集してます
じゃあね
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