「着いてきて」と言われたものの、僕はどこに連れて行かれるのか…。
というか、あいつ毒食らったとかいってたのに、大丈夫なのか、、?まあ、僕が心配する必要はないか。
晴「なぁ、どこ行くんだ?」
長尾「ん?あー、まぁ着いてきなってぇ〜」
晴「はぁ??」
〈長尾side〉
さっき廊下で見かけた研究科の首席・甲斐田は、なかなかに顔色が悪かった。急に初対面のやつに話しかけられるのは、甲斐田に悪いかもと思ったが、本当に体調が悪そうだったから声をかけた。歳は甲斐田が1つ下だが「にしても、あいつでかいなぁ。」というのが入学時の印象だ。俺や甲斐田、弦月は入学のときから首席合格だったし、多分卒業も首席なんだろうなと思ってる。
研究科の奴らとは時々すれ違うが、俺みたいに「首席だから」といって仲間外れにされてる様子もないし、学校生活を楽しんでいるんだろう。てか、そういう俺は誰目線だっつー話だけど、、。
俺は甲斐田の顔に惚れてる。ただでさえ祓魔科には女子がいないし、色々溜まってるところに研究科・甲斐田の顔を見て、思わず「あいつ男か?」と思ってしまった。色白の肌は透明で、皮膚の下にある血管が見えるんじゃないかと思うほど透き通っている。猫目のまぶたの下には快晴のような爽やかで優しさのある瞳が凛と瞬き、綺麗に通った鼻筋、血色感の薄い唇の色。とても整った顔。正直、好みの顔だ。あいつの入学式の日にあいつを見つけてから、俺は密かにあいつを想ってきた。接点なんてのは全く無くて、でも廊下であいつが横を通ると制服から甘い花のような香気が漂ってきて、ドキッとした。
そんなことがあって、ちょくちょくあいつの顔とか話しぶりとかを見ている。
今日廊下で会った後、やっぱり心配になって保健室見に来たら元気そうだし、なんかやらしい顔してるしで流石に連れてきちまった。良くないよなぁ。しかも『いいこと』なんて言っちまったし…。まあ、昼間から盛ってるってことはあいつにもそういう欲求があるのかも。じゃあ俺が発散させればいいじゃないか!とかなんとか考えながら甲斐田に話しかける。
景「甲斐田って、、俺のこと知ってる??」
甲斐田「??まあ、そりゃ知ってるよ。同じ首席だし。」
景「ってことは、俺の学年も知っててそういう言葉遣いしてんの?」
甲斐田「知ってるさ、2年だろ?、、、、って先輩じゃん!?っす、すみませんでした、、生意気な口きいてて、、」
景「わらう笑いや、謝らんでいいよ〜さっき俺があんたに話しかけた時は敬語だったけど、俺が余計なこと言っちまって崩れたんだろ笑笑」
甲斐田「余計なことって、、、、あぁ〜〜〜〜〜〜、まじで余計です。てか、ほんとに『いいこと』ってなんですか??あとどこ行くんですか????」
景「どこって、ここ。」
甲斐田「っえ、ここ特別教室じゃないですか?!良いんですか、勝手に入って」
景「おん〜俺1年のときからサボるときはここに来てんのよ」
甲斐田「えええぇ、、、。」
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すみません、、、次からえっちゾーンです。がんばります。
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