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不破視点
あれから何週間かたったころだった
〔あ、ふわっち、今から暇?〕
「え、まぁ、一応… 」
部活が終わり、帰ろうとしてるとき、叶さんに声をかけられた
後ろには三枝の姿もある
〔実はさ、今度ある体育祭の話なんだけど、結構やることたくさんあってさ、これから夜ごはんついでにみんなではなそうと思うんだけど、どう?〕
「…葛葉は?」
〔現地集合でライン送ってる〕
「あー…じゃあいきます」
〔おっけー、じゃいこっか〕
目当ての飲食店は意外と近く、すぐについた
叶さんが個室を予約してくれていたから、その中で葛葉は待っていた
《おーっす、お前ら》
〔はやかったね〕
《まぁな》
叶さんが葛葉の隣に座り、俺たちはその向かい側に座る
『ふ、不破先輩はなんか頼みますか?』
メニュー表をもった三枝が俺に聞いてきた
「何がある?」
俺がそう聞くと、三枝は俺の前にメニュー表を広げて置いた
〔二人ともじゃんじゃん食べていいよ~?僕の奢りだから〕
『いやッ、そんな…』
〔この間二人に仕事まかせちゃったし…お礼だよ〕
「じゃあお言葉に甘えて」
《こいつの財布のことは気にすんな、金持ちだからよ》
『…わ、かりました、ありがとうございます』
俺はメニューに目を通した
「…てかここ焼き肉じゃないっすか、店の名前からしてもしかしたらって思ってましたけど」
『えッ!?焼き肉…?』
〔そうだよ?分かんなかった?〕
『だ、だって普通にファーストフード店とかかと思ってたから…』
《じゃあ俺これと、これ》
葛葉が話を遮り、注文をしていた
俺たちもそれに続いて注文をする
店員さんが学生さんかと確認をしてきたが、叶さんが自分のポケットからなにかを取り出し、それを店員さんにみせた
そしたら分かったように頷き、笑顔で戻っていった
権力強いな…
〔で、本題なんだけどさ、今度の~ーーーーーー…〕
30分後…
話も大体まとまり、仕事も終わった
あとは食べるだけで、結構肉も残っている
〔みんなはなんの競技にでるの?〕
《あー、俺はリレーとか》
『お、俺は二人三脚に…』
〔誰と?〕
『ひばと』
《へぇー…二人って仲いいんだな》
「俺は借り物競争?だった気がする」
〔ふわっちはもてるからかりられたい女子が騒ぐかもね?〕
それを聞いた三枝ははっとしたような顔をして
『お、俺!いつでも借りられますから!』
「いやなんの宣言??」
《ぶはッwwwwお前めっちゃ好かれてんじゃんww》
ツボにはいったのか、葛葉は机を叩きながら爆笑している
「好かれてるやめて」
『なッ!そんなこと言わないでください!』
〔あきなはふわっちのことほんと好きだよねー〕
『もちろんです!』
「俺は苦手っていってるんだけどな」
『それでも好きなんですから!』
こんな堂々と言われてもこまる
今までこんな人いなかったのにさ
「…じゃあ名前で呼んでいい?」
『え、急にそんな…//』
「そういうんじゃないからね?勝手に勘違いしないで」
『わかってますよ!でも、今まで名字か君、とかでしか呼ばれてなかったから嬉しくて…』
「ふーん…」
《ためしに呼んだら?》
『え!?いいんですか!?』
「無理、また今度ね」
〔ふわっち、後輩なんだからもっと優しくしてあげてね?〕
「こいつ後輩とは思えないんですけど」
『それって、同等の関係だと思ってくれてるんじゃ… 』
「馬鹿じゃない?」
『頭はいい方です!』
そういいあってる俺らを葛葉と叶さんはニコニコしながらみてた
俺も正直、自分の口からこんなにポンポンと言葉がでてくるとは思ってなかった
〔時間になったことだし、帰ろっか〕
俺らは席を立ってから、店の外にでた
叶さんが中で会計をしてくれている
《じゃ俺はあいつと一緒にかえるから、先帰ってていいぞ》
「おっけーじゃあばいばーい」
《俺先輩なんだけど?》
『あはは…では俺も、また明日、です!』
先に進んでた俺に追い付き、隣に並んできたあきな
「…こっちなの?」
『家がここの近くで、そこ曲がったとこにあります!だから少しだけ』
「そっか」
『…』
「君はさ?俺がもし他に好きな人がいるとかいったらどうする?」
『え、いるんですか? 』
「もしもの話ね」
『…そりゃあ嫌ですけど、応援、しようとは思います』
「…へぇ」
すぐに曲がり角についた
距離があまりなかったから
『じゃあ、俺はこれで、お疲れさまでした』
丁寧に挨拶をしてから俺に背を向けて、歩いていく
「あきな!」
ちゃんと声が届いたのか、あきなは振り返った
「…ぁ、また明日!」
俺がそういうと、あきなは口角をあげて…
『はい!』
と、元気よくいった
ちゃんと後ろ姿を見送ってから、俺は家に帰った
コメント
1件
一気読みしたけど最高でした🙄💞💞