炉赴です!春竜書こうと思ってましたが先に蘭竜思いついちゃったのでちゃちゃっと書いちゃいます😊💪🏻
蘭竜のつもりで書いていますが竜蘭とも取れると思います…。
今回は左右固定していません
蘭竜(竜蘭)
なんでも許せる方向け
それでは行ってらっしゃい😸🫶🏻
ふわふわと海月が浮遊している水槽を見つめる。
「竜胆みたいじゃん」
「思った」
久しぶりにスーツ以外の服を着ている竜胆を見た。本当はこんな海月なんてどうでもいいし竜胆を見ていたい。ただ今日は珍しく竜胆からデートという名の誘いを受けたものでしっかり楽しもうと思う。
「あっ,兄ちゃん,見て見て」
竜胆がふわりと笑って指を指した水槽は海月が幾多も泳ぐ小さな水槽。泳いでいるのか浮かんでいるのか,はたまた生きているかも分からないような小さな透明の海月が竜胆の藤色の瞳に映る。
「…綺麗」
そう呟く竜胆は反社などには居ない美貌をしていて,モデルや俳優でもやっていけるだろうと思う。此方の世界に連れてきてしまった事を後悔する気持ちも少し。だが俺と一緒に居ない竜胆は考えられないし竜胆もきっとそう思っている。
「竜胆,俺と一緒に居てくれる?」
「何急に。当たり前じゃん」
一生一緒だよ,と付け足す竜胆は先程とは違い瞳いっぱいに俺を映している。
あぁ,やはりこうでなければ。竜胆の瞳に美しく幻想的なものが映ってもいいがやはり俺の方がいい。
「…愛してるよ兄ちゃん」
海月が…いや,竜胆が映る水槽に手を付き竜胆を見つめる。
「一生より長く愛してる,だろ」
竜胆は一瞬眉を上げ,またくしゃりと笑い「そうだね」と言った。
数が多い海月の水槽。最後の水槽を見る。中では1匹の美しい海月がふわりふわりと浮いていた。
そろそろ頃合いだろう。隣で水槽を見つめる竜胆の隣に屈み,すっかり細くなった指を絡めとる。
「…」
そして。この世に2つしかないオーダーメイドの指輪を嵌める。うん,ジャストサイズ。竜胆の幼い顔立ちによく似合う。
「なに,急に」
「…呪い」
死ぬまで俺を愛す為の呪い。一般的には結婚。だが結婚は家族になる為の行為であって兄弟である俺達には必要ない。
ただ,互い以外を見ない様に。そんな事は無いけれど。可能性ではない。事実だ,竜胆が俺以外を好きになる事は無い。兄弟という一線を超えたあの日から。いや,この世に生を受けたあの日からこうなる運命だった。互い以外を愛さない運命,互いしか見えない運命。そう考えればこの不規則な想いも納得が行く。
「ふは,そっか」
「一生より長く,」
「愛してる」
竜胆だけの俺でいるから俺だけの竜胆で居て。全部全部見せてあげるから俺に全部全部見せて。ほら,嫌な事じゃないだろ?世界一愛してるから。愛してるよ竜胆。
コメント
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かなり前の投稿に今更コメント申し訳ございません… 何処ぞの餅から来ました…。 好きです…胸にぎゅるんぼるるんって来ました、もう好きすぎます有難うございます😇😇
リクエストくださーーい!!