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部活内からめっちゃ楽!
来週から部活が始まるぅ(´;ω;`)
では本編どうぞ!
・・・・・・・・・・・
ライブ当日。
会場は熱気に包まれていた。
歓声、光、音――すべてが混ざり合って、空気が震えている。
ステージの上には、元貴、若井、藤澤。
若井:いける?
元貴:うん
藤澤:顔いいじゃん、今日
元貴:でしょ
軽口を叩きながらも、その目は真っ直ぐ前を見ていた。
客席の中、〇〇は少し後ろの方で立っている。
〇〇(心の中):……ほんとに、やるんだ
あの日から少しずつ作られてきた曲。
無理をしないって約束しながら、でも止まらなかった時間。
照明が落ちる。
静寂。
元貴:……次の曲
少しだけ間を置く。
元貴:大事な曲です
その声は、あの病室で聞いた時よりもずっと強かった。
元貴:聴いてください
元貴:「灯火」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
最初の一音が、静かに会場に広がる。
優しくて、でもどこか不安定な音。
まるで消えそうな光みたいに。
〇〇は息を呑む。
〇〇(心の中):……これ
知ってる。
あの夜、あの廊下、あの病室。
全部が、この音に繋がってる。
元貴の声が重なる。
少しだけ震えていて、でも確かに前を向いている声。
〇〇の視界が、だんだん滲んでいく。
〇〇(心の中):ちゃんと、残ってるじゃん
消えそうだって言ってたもの。
全部、ここにある。
〇〇(心の中):……ばか
気づけば、涙が頬を伝っていた。
止めようとしても、止まらない。
〇〇:……
声にならない。
ただ、ステージを見つめる。
その時。
ふと、元貴の視線が客席に流れる。
一瞬だけ。
本当に一瞬だけ、目が合った気がした。
元貴:……
歌いながら、ほんの少しだけ目を見開く。
〇〇:……
涙で滲んだまま、でも逸らさない。
元貴はほんのわずかに笑った。
誰にも気づかれないくらい、小さく。
でも確かに。
〇〇(心の中):……気づいた
次のフレーズ。
さっきよりも、少しだけ優しい声になる。
まるで語りかけるみたいに。
〇〇はその変化を、ちゃんと感じていた。
〇〇(心の中):……ずるい
そんな風に歌われたら、余計に泣く。
でも目は逸らさない。
元貴も、もう一度だけ視線を送る。
ほんの一瞬。
それだけで、十分だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
曲が終わる。
静寂のあと、割れんばかりの拍手。
若井:やば……
藤澤:来たなこれ
元貴は少しだけ息を整えて、マイクを握る。
元貴:……ありがとう
歓声が上がる。
元貴:さっきの曲
元貴:ちゃんと届いてたらいいなって思います
客席の中で、〇〇はまだ涙を拭いている。
元貴:……まあ
少しだけ笑う。
元貴:ちゃんと届いてる顔、見えたんで
〇〇:!?
若井:え、なにそれ
藤澤:誰見てんの
元貴:秘密
〇〇は思わず俯く。
〇〇(心の中):……ばれてるし
でも、少しだけ笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
大森☆*:.。.
311
ライブの最後。
光が消えていく中で、ステージに立つ三人。
そして客席の中の一人。
消えそうだったものは、ちゃんと残った。
ひとりじゃ掴めなかったものも、誰かとなら形になる。
小さな光でもいい。
それが続いていくなら。
それはきっと――灯火みたいに。
・・・・・・・・・・・
今日で一気完結しちゃそうな勢いでかいてる
今回の作品「この秘密を」よりめっちゃ短くなる(ごめんね!)
ではまた次回!( *´꒳`*)ノシ.*マタネ✧*