volt 悪夢
主にsrメインの物語です。
この後名前伏せ無し。
‘kn side’
アキラと、雲雀で3人で任務が終わって2人は後処理をしてくれるらしい。僕は、1人ランドリーに向かう。ランドリーには、セラがいるから報告ついでに料理でも作ってあげようかな。と、そんな事を思いながら、気づいたらランドリーに着いた。コンコンっと、扉を叩き中にいるセラに呼びかける。
kn セラ〜、開けて〜
kn …まだかな…?
まだ、出てこないから何処か外に出ててると思い、少し待ってみる。けど、5分くらい待ってみても来ないから、開けてみることにした。と、ガチャっと扉が開いた。
kn セラフっ…!?
中々、扉開けるなんて警戒心の元々高いセラがする訳なんて無くて、急いで中に入る。と、ソファーで冷や汗を垂らしながら顔を顰めていた。
sr うぅ…あぁ…
kn どうしたの、何かあった…?
話しかけてみても、応答がない。悪夢でも見て唸っているのだろうか。だとしたら、起こしてあげなければ。セラの体を揺すって、声を掛けていると後味悪そうな顔で、セラは起きた。
sr あ…うぅ…、すんッ…
kn セラフ!?
と、涙がポロポロとセラの顔から出てきてセラは顔を隠しながら泣いている。そんな状況を見て、「ちょっと待ってて!」と言い、まずは汗が出ていたので脱水の可能性があるから、水持ってきて、落ち着いたら話を聞くことにした。
sr …うぐっ…
kn 落ち着いてきたかな…、どうしたの?
sr …奏斗、俺の話聞いてくれる…?
kn うん、聞くよ。
セラフが話したのは、悪夢の話をしてくれた。内容はこうだった…
1人、暗い空間に俺1人が立っている。体が、動かなくて周りを見渡すと目の前に、昔の姿の俺が居た。
als …
sr なんで、いるの…
als なんでだと思う、君が昔なにをしたか覚えてる?
sr …護衛から、草取り…?
als 違うでしょ、人殺しでしょ。
と、昔の自分は「お前が殺した」と何度も言ってくる。それと同時に、色々な人からの同じように「お前が殺した」と、聞こえてくる。なぜか、昔の思い出がフラッシュして思い出す。
昔、仲が良かった子を殺してしまったことを思い出した。あれは、トラウマで思い出したくも無かったのに。
sr う"ッ…ハァハァ…息がッ…
夢の中なのか、現実なのか分からない中過呼吸になってしまう。ヒューヒューっと、喉から聞こえてきて目が眩んでくる。
ガクっと膝から崩れてしまう。なのに、ずっと「お前が殺した」と、聞こえてくる。聞きたくもないのに耳を塞いでも大音量で脳に響いている気がする。
sr たすッ…けて…ハァハァ…
ずっと、ずっと、悪夢に囚われてしまうのか。こんな、自分はいけない事をしてしまったのか。やはり、俺は生きてはいけないのだろうかと、暗い感情にぐるぐると苛まれる。嫌なのに、ずっと考えてしまう。もはや、暗い空間すら嫌に感じてしまう。
sr やだぁッ、やだぁッ…!!ハァ…ハァ…
何度も、頭の中でトラウマがフラッシュバックしてきて、段々と意識が朦朧になってくる気がする。やっぱ、死ぬ運命だったのかと思うほどに苦しい、辛い、逃げたい。助けて欲しい。誰かに、助けて欲しい 。
けど、俺に差し伸べてくれるような手は無いのだろう。もう、死んでしまうのだろうか…
と、視界が明るくなってきて息も回復してきた。
‘sr side’
目を開けると、目の前に奏斗が居た。それすら、救いに見えて涙が出てくる。恥ずかしくて、顔を手で隠す。けど、奏斗は俺の容態を心配して水を持ってきてくれた。
kn ほら、水飲んで落ち着きな…?
sr う"んッ…
水を飲んでも、まだ落ち着かなくて奏斗の方を手の間から見ると、心配そうに見ていた。その後、落ち着いて奏斗に夢の話したら、気分が軽くなった気がする。
sr ごめん、奏斗…こんな話聞いてくれて…
kn いいの、それでさ僕の話で少しは軽くなったら良いなって思うんだけど…
sr うん、何?
kn 俺も、似たような事あるし、今も後悔しているよ?
奏斗も、俺と似たような事あったのか…確かに、奏斗も似たような過去は持ってる。でも、俺とは違うタイプだけど…同様に苦しんできたのかもしれない。
sr そうなの…?
kn うん。
kn 僕たちは確かに、自分の意思と反して命令を聞いて人を殺めてきたけど、確かにそれは重い罪。
kn だからこそ、改心してずっと背負っていかなきゃらいけない。
真剣な目で、こちらに訴えてきた。こう言われれるとハッとする。俺以外にも、こうやって苦しんでいる人はいる。そして、殺された人達の事も考えると、一生償って生きていかない。
sr そうだね…、うん。元気になってきたかも。
ng セラ夫!?
hbセラお!!
と、雲雀と凪ちゃんがこちらへと向かってきた。と、こちらを不安そうに見ている。けど、「大丈夫、奏斗が話聞いてくれた。」って言ったら、2人は奏斗の方を見る。奏斗は、ニコっと笑い親指だけを立てる。2人はほっとしている。
ng もしかして、セラ夫また見ました?
sr そうなんだよね〜、でももう大丈夫。
hb え、何!?セラお何あったの!!
sr 悪夢ちょっと見ただけ。
kn いや、ちょっと所じゃないでしょ?30分は見てたんじゃないの?
sr んー、そうかも…
そう思えば、30分くらいは俺は夢の中に居たのかも。と、3人はため息を付いている。
ng 私達がいるんですから、ちゃんと頼ってくださいね?
kn 1人で抱えないで、僕は話聞くから。
hb あんま、気負わず深く考えるな!俺達が付いてるから!
sr んふっ、ありがとね。
せらおの、悪夢の歌みたくそいい。
まじで、聞いてくれ。しねるぞ、墓作れるぞ。
いやでも、ヴァイオリンの弾いてみたも衝撃的でね…