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rd人外学パロ

1 - 第1話 登校初日 rd視点

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2024年08月24日

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以前チャットノベルで出てたやつのリメイクです。


タイトル誰かつけてください(´°̥̥ω°̥̥`)





上がっていた口角がダダ下がりしてしまうような、暑い夏の日差し。


俺の天敵だ。


早く学校に行かないと体が溶けてしまいそうだ。


あ、比喩じゃなくてガチで。


暑いと体が溶けて形を維持できなくなる。


そう、お察しの通り俺はいわゆる 人外 なのだ。


まぁ色々あって今日から念願の「 学校 」に行けるんだ…!


今までは俺の作られた場所、猿山研究所の裏向きの仕事をしていた。


あー…、簡単に言えば殺し、だ。


暗殺からテロまでお手の物。


様々な生き物の遺伝子と、ありとあらゆる毒を詰め合わせて作られた俺は液体を操れる。


動きだけでなく、成分も操れるから、もはや出来ないことなんてない。


本来そのままずっと人を殺し続ける生涯を送るはずだった。


…精々あと半年だろうけど。


俺は人間の体液を主食とする。


だが、俺は人間が好きだった。


だから、殺しも嫌だったし、人間の血を飲めと言われた時は勿論拒んだ。


研究所の大事な財産である俺は殺されはしないものの、 教育 はされた。


でも、絶対に、正真正銘のバケモノになんてなりくなかった。


そんなふうに意地を張ったせいであと半年しか生きれないと言われた。


まぁ別に後悔はない。


出来るなら、人間になりたかった。


人間は綺麗だ。


ココロがあって、カンジョウがあって…


俺にはあまりわからない。


喜ぶ のマネも、 悲しむ のマネもできる。


でもマネにしか過ぎない。


どうしたら本当の カンジョウ が分かるのか。


興味があった。


だから、頼み込んで人間の学校に通うことになったってワケ。


てか、本格的にやばい気がする。


やはり走ろうか―――


「 ちょ、そこの人!逃げてぇえ! 」


声の方へと振り向くと、気性の荒そうな大型犬に追われた高校生がいた。


制服からして…同じ学校か。


同じ学校の学生に借りがあるのは有利だろう。


…何に?


普段の思考が離れないな…。


まぁいいや。


ら 「 ワンちゃ〜ん、空気読んで〜? 」


早く学校行きたいんだよ!


「 ギャィイン!ク、クゥゥゥウウン…… 」


やがて情けない鳴き声を撒き散らしながら元きた方向へと去っていった。


よし、これでいい、けど…


もう手先とか溶けだしてる、やばい…


「 すげぇ…!あのっ!ありがとうございました! 」


ら「 いえ、大丈夫、です…  」

「 お名前聞いてもいいですか…? 」


マジでしんどい。後にしてくれ、頼むから…


普段は特殊装備のおかげで気温は大丈夫だが、今は制服。体温が上がっていく。


ら 「 すみま、せんが…っ、今度、で… 」


「 あの、体調悪いですか…? 」


ら 「 大丈夫、だから… 」


「 ちょ、ふらついてるって! 」


限界が近づいている俺を支えようとしたのか、手を掴まれる。


やばい、もう手溶け始めてるのに…っ!


「 え…、? 」


もう、ムリだ……ッ


ら 「 だめッ、溶け、ちゃゥッ…… 」


登校初日、学校にたどり着く前に俺は見ず知らずの高校生の目の前で溶けてしまった。

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