テラーノベル
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#雑談
怪しげなゲーム
夕暮れの公園は驚くほど静かだった
冷え込んできたベンチに一人腰掛け、rdはため息をつく
頭の中にあるのは幼馴染である pnの顔ばかりだ
rd)どうしたらpnは俺のものになってくれるんだろう、 どうすればあいつは俺を「男」として恋愛対として見てくれるのか…
答えのない問いがぐるぐると回り前髪をくしゃりと掻きむしった。
?)貴方、片思いしてる人がいて、その人が自分の事をどうしたら好きになってくれるか分からないから悩んでるんでしょ
突然、頭上から降ってきた鋭い声に俺は心臓が跳ね上がるのを感じた。
慌てて顔を上げるといつの間にそこにいたのか、長い黒髪に顔を半分隠した怪しげな女性が立っていた。衣服からはどことなく現実離れした奇妙な香りが漂っている。
rd「な、なんだよ、急に・・・・」
声を荒らげようとしたが、見透かしたような女性の瞳に射すくめられ言葉が詰まる。
なぜ初対面の他人にこの胸の内がバレているのか、戸惑いと恐怖で身体が硬直した。
女性は怯えるrdを気に留める風でもなく
不敵な笑みを浮かべポケットから小さな箱を取り出した。
女性「このゲームをその好きな人に渡してみなさい ー そしたら貴方が望むことが起こるわ」
rd)え…?
差し出されたのは、タイトルも説明書きもない真っ黒なゲームカセットだった
それを受け取ってしまった瞬間女性はまるで最初からそこにいなかったかのように、夜の闇に紛れて姿を消してしまった。
手元に残された、冷たいゲーム。
俺はゴクリと息を呑んだ。
俺はそのゲームをプレイすること無く、隠しカメラを仕込んだエビフライのぬいぐるみと一緒にpnに渡した
pnは「rdがこんな物俺に持ってくるなんて珍しいな ~クリアしたら返すね」と
そう言って無邪気に笑ったpnの顔が、記憶の中で繰り返される。
pn)面白くなかったら許さないからな~!
rd)うん、大丈夫面白いゲームだって聞いたから、じゃあまたな!
嘘は言っていない、ただその「面白さ」がどのような性質のものなのか、俺自身も全く知らないのだ。
もしゲームの内容が度を越して奇妙なものだったら、あるいはpnを深く傷つけるようなものだったら…
家に戻った俺の背中を冷たい不安が撫でていく
ーーしかしもう時計の針は戻せないーー
ーpn視点ー
pn)rdがこんな物俺に持ってくるなんて珍しいな〜 クリアしたら返すね
そう言ってゲームを受け取った時のrdはなんだか妙に緊張しているように見えた。
あいつが「めっちゃ面白いゲームだから」なんて勧めてくること自体珍しいから、何か特別なものでもあるのかと少しワクワクしながら自室のデスクに向かった。
もらったエビフライのぬいぐるみを机の端に置きさっそくゲームを起動してみた。
画面に映し出されたタイトルロゴを見て俺は思わずズッコケそうになる
『拐われた姫を救い出せ』
なんだこの、令和の時代に絶滅したかのような直球すぎるバカゲー臭のするタイトルは
しかもスタートボタンを押してドット絵の画面に現れた勇者「pe」の容姿を見て俺はさらに目を丸くした。
pn)え、待ってこれ俺じゃん
髪型といい目元の特徴といいドット絵ながらに凄く俺に似ていてびっくりした。
rdのやつわざわざ俺に似たキャラメイクができるゲームを選んだのだろうか、あいつのそんな細かいこだわりを想像して俺は「ふっ」と口元を緩める。
pn)rdがめっちゃ面白いって言ってたのこれのことかよ、まぁちょっと面白いかもな
少しニヤニヤしながら俺はコントローラーを握ってゲームを進めた。
操作感は昔ながらのRPGそのもので勇者peがせっせとスライムを倒していく。
これならすぐにクリアしてあいつに感想を言えそうだな〜なんて、気楽に考えていた。
「この後の展開を見るまでは」
ーrdー
部屋のノートパソコンを起動するとぬいぐるみに仕込まれたレンズから、リアルタイムの映像が送られてきた
pn)さてと、どんなゲームなのかな
画面の向こうで、pnが自室のデスクに向かい例のゲームを手に取る。
ぬいぐるみはデスクの端に置かれpnの顔と彼が操作する手元の画面を鮮明に捉えていた。
自分の行為への罪悪感と未知の結末への好奇心が混ざり合い俺の鼓動は激しく打ち鳴らされる
ーpn視点ー
魔王のいる城までやっとの思いでたどり着いた
pn)ここまで来るのマジで長かったな…
慣れないゲームの操作に少し疲れを覚え、俺は一度コントローラーを置いて大きく息を吐いた
コントローラーを取り直して魔王の城へと足を踏み入れた。
中に入ったのは良いものの、中に配置されているはずの雑魚敵や兵士が誰一人としていない。
不気味なほどの静寂に包まれた玉座の間
驚き困惑しているとどこからか低く冷徹な声が響いてきた。
『良く来たな、勇者peよ』
テキストとともに画面に現れた魔王のグラフィックを見た瞬間俺は息を呑んだ。
ガタと鈍い音を立てて手からコントローラーが床へ落ちる
pn)は?なんで、rd…?
ドット絵で描かれているにもかかわらず
魔王の容姿は俺のよく知るrdそのものだった。
髪型目元どこをどう見てもあいつだ。
なんでこんな、俺たちにそっくりなキャラクターが出てくるゲームを渡してきたんだ、あいつは……
心臓のバクバクが止まらない気味が悪すぎる。
床からコントローラーを拾い上げ手汗をズボン で拭う
pe)まぁいい、とにかくこの魔王を倒して
姫を救い出せばクリアなんだろ…パッと終わらせてrdにこれどういうことか問い詰めてやる
俺はボス戦のコマンドを選択した
しかし ーゲームはそんなに甘くなかったー
魔王○○の攻撃力は異常なほど高くこちらの攻撃はほとんど通らない。
回復アイテムを使う暇さえ与えられないまま画面に表示されたステータスバーはゼロになった
【勇者peは、魔王に敗北した】
画面が禍々しい赤色に染まっていく。
pn)嘘だろ…負けた?
呆然とする俺の目の前でゲームは「GAMEOVER」の画面には戻らず見たこともないイベントシーンへと突入していった。
魔王に敗北した勇者peが姫の行方を問うと
魔王は最初から揚っていないと告げ、peの体へ触手が這い寄る様子が映し出された。
その画面では自分にそっくりな勇者peがrdに似た魔王に触手で犯されていくR18の情景が流れていた。
画面の中で繰り広げられる自分とrdに酷似したキャラクターたちの生々しい行為。
嫌悪感や恐怖そしてそれ以上に言葉にできない奇妙な高揚感に襲われながらも俺は画面から目を逸らすことができなかった。
最後までその様子を映し出した後画面には冷酷なフォントでCLEARの文字が浮かび上がる
手汗でぐっしょりと濡れたコントローラーを置き俺は深く息を吐き出した。
混乱する頭のまま俺はそのゲームを掴みrdの家へと向かった
rd)上がっていいよ…
rdの家のドアが開いた瞬間あいつはいつも通りのだけどどこか硬い表情で俺を迎え入れた。
家に入るとrdのデスクの上にはノートパソコンが開かれたままになっていた。
画面はとっさに閉じられたがあいつが何を見ていたのか凄く気になった
俺は無言で持ってきたゲームを机の上にドンと置いた。
pn)これ、返しにきた
rd)クリアしたんだ
pn)あぁ、最後までバッチリ見たよ
pn)お前俺に言ったよなめっちゃ面白いゲームだって!これのどこが面白いんだよ!
机を叩いて詰め寄るとrdは目に見えてビクッと身体を震わせた。
pn)お前、ちゃんと自分でプレイしたのか!?
rd)し、したよ…やったから面白いって勧めたんじゃん!
rdの声は少し上ずっていて明らかに焦ったような色を隠せていない。
その様子がどうにも怪しくて俺は腕を組んであいつを睨みつけた
pn)じゃあさ、俺の前でもう一回プレイしてよ最初から
rd)え……?いや、でも今からだと時間かかるし遅くなるよ?
pn)いいよ、クリアしたのを見るまで俺は絶対に帰らないからな
観念したようにため息をつきrdは渋々といった様子でコントローラーを握りゲームを起動した
画面に映るタイトルは俺が見たものと全く同じ
「拐われた姫を救い出せ」
だがrdが操作を始めた瞬間から俺は自分の目を疑うことになった。
pn)は?
画面の中の勇者peは俺の時とは全然違って、敵をサクサクと倒しテンポよくダンジョンを進んでいく
道中のイベントもコミカルでギミックも凝っていて悔しいけれど本当にゲームとしてめちゃくちゃクオリティが高くて面白いのだ。
魔王の城に入っても俺の時のように静まり返ることはなく派手な演出の戦闘が始まった
触手なんて一本も出てこない王道の熱いボスバトルだ
pn)なんで…俺の時だけあんな
rdに聞こえないように俺は小さく呟いた
俺の時だけなぜあのゲームはrdにそっくりな魔王が俺に似た奴をめちゃくちゃにするR18の画面に変わったんだ…
rdが見事にゲームをクリアし王道のエンディング画面が部屋を明るく照らす。
本当にただの面白いゲームだった
俺が自分の部屋で見たあのドロドロとしたR18の光景がまるで白昼夢だったのではないかと思えるほどに
pn)じゃあ帰るね
流れるスタッフロールを背に俺は立ち上がった
あの怪しげな映像を見た後だ、どれだけrdがいつも通りに振る舞っていようと今のあいつと2人きりで居るのはどうしても気まずかった
しかし俺がドアへ向かおうとした時rdが背後から声をかけてきた。
rd)もう遅いし泊まっていけば?
rdの声は穏やかだったがどこか引き止めるような響きが含まれている
断ろうとしてスマートフォンの画面に目を落とした俺は小さく息を呑んだ
画面に表示された時刻はすでに深夜1時を回っている
今から外に出て自分の家に帰るにはあまりにも遅すぎる時間だった。
pn)分かったじゃあ、お言葉に甘えて泊まるね
気まずさは残るものの現実的な状況に押し切られる形で俺はrdの部屋に泊まることを決めた。
rdが貸してくれたスウェットに着替え部屋の明かりが消される
ひとつのベッドに横たわると昼間の静かな公園やゲーム画面の中で蠢いていたあの触手の生々しい動きが暗闇の中で鮮明に蘇ってきた。
トクントクンと自分の心臓の音がうるさい
rd)pe、起きてる?
寝返りを打ったrdの気配がすぐ近くでカサリと揺れた
いつもなら何てことない幼馴染の声なのに今の俺にはあのゲームの中で「勇者pe」を追い詰めた魔王の声と重なって聞こえてしまう
pn)起きてるよ…
rdは少しの沈黙の後暗闇に溶けるような低い声で言った。
rd)あのゲームさ本当は俺内容知ってたんだよ
ドクン、と心臓が跳ね上がる
驚いてrdの方を振り向こうとした瞬間布団越しに強い力で腕を掴まれ俺の身体はベッドに縫い付けられた。
rd)お前が俺の時だけあんなのって呟いたの、聞こえてたから
rd)ゲームの中の魔王と同じこと現実でもしてあげる
暗闇の中でrdの低い声が鼓膜を震わせた
布団越しに押し込まれた腕はビクともせず逃げられないように完全に退路を断たれる。
深夜1時の静寂の中rdの体温が恐ろしいほどの熱量を持って迫ってきた
pn)なに、言って…
声を絞り出そうとしたがrdの指先が優しくけれど拒絶を許さない力強さで俺の唇をなぞり言葉を遮る。
rd)嘘だと思う?お前があのゲームを見て、どんな風に呼吸を乱して顔を赤くしてたか
全部あのエビフライのぬいぐるみで見てたんだ
お前が最後まで見てくれたってことはさそういうことだよね?
rdの瞳に宿る隠しきれなくなった歪んだ執着が暗闇の中でギラリと光った、ゲームの中の魔王そのものの顔がそこにあった
恐怖が背筋を駆け上がるのと同時に俺の脳裏についさっきまで見ていたR18の画面がフラッシュバックする
触手に絡め取られ魔王にすべてを貪られていた勇者の姿
あの時画面を見ながら感じていた言葉にできない奇妙な高揚感が一気に押し寄せ体の奥がカッと熱くなった。
pn)あ…はッ 離せ rd_
拒絶の言葉とは裏腹に俺の声は甘く震えてしまうそれを聞き逃さなかったrdは満足そうに低く笑った
rb)口では嫌がっても体は正直だね
ゲームの勇者と同じ…ねぇあんな玩具じゃなくて俺のことで頭いっぱいにしてよ♡
rdの大きな手がスウェットの裾から忍び込み容赦なく俺の肌を這い上がっていく
その生々しい感触に俺はは小さく悲鳴をあげて身をよじるがそれはrdの独占欲をさらに煽るだけだった。
pn) ッ ~ ~
rd)もう逃がさないから♡♡
コメント
1件
わっっっっっ!!! これはエグすぎる第1話…!!😳💦 幼馴染のpnくんに仕掛けた罠がまさか自分に返ってくるとは思わないじゃん?!しかもぬいぐるみにカメラ仕込んで監視してたrdさんの執着ヤバすぎて震えたわ…🫣💥 ゲーム内のR18シーンが現実で再現されそうなラストの圧が凄すぎて続きが気になって仕方ない…!この重くて歪んだ愛の行方、見届けずにはいられない…!!🔥 riさん、この狂気と甘さが混ざり合った展開マジで癖になります…続き待ってます!!✨