(名前)⇢『』
他キャラ⇢「」
(今回は長めですm(*_ _)m)
番外編-神宮寺 寂雷-
『え…ぁ..』
棚から強引に出された私は恐怖と掴まれている腕の痛みで固まってしまった。
『いた….い..ッ!』
「あ、ごめん!」
一二三さん?は腕を離してくれた。
…掴まれていた腕が赤く滲んでいる。
…..
「すまない、一二三君。キミは女性が苦手だということで隠れてもらっていたんだ。」
寂雷さんはそう一二三さんに謝ると私にも謝ってくれた。
「..にしても一二三。お前強く掴みすぎじゃないか?!」
独歩さんは私の腕を優しく掴むと一二三さんの方へ向けた。
「うわっ….やべ..ごめんね~..」
別にいいのに…..あれ?
..そうえば寂雷さん一二三さんは
女性恐怖症 だったよね?
..なんで私と話せてるの?..そう疑問が頭を過った(よぎった)。
すると独歩さんもそれに気づいたのか
「..待て、..なんでお前この子と話せるんだ?」
と言った。
寂雷さんも驚いた顔をしてた。なんなら
「ふむ…興味深い」って言ってた。
すると一二三さんは
「!…もしかして、….」
と私の手を握ると私の目を見て
「俺っち達運命っしょ!!」
と言った。
『え、?そんなわけないじゃないですか、!…だって出会ったばかりだし、…』
私がそう言っても一二三さんは
「ねぇねぇ名前は?なんて言うの?」
と質問攻めしてきた。
独歩さんも最初は「やめろよ」と止めていたけど途中から興味が湧いたのか止めもせず黙って私を見ている。
..まるで獲物を見るような目で。
寂雷さんは「興味深いね..」
と楽しそうにしている。
私はそこで悟った。
…この人達、可笑しいんだ..と。
失礼だけど、普通だったら一二三さんを止めるはず、なのに黙って私の方を見ている。
心底楽しそうに。
…逃げよう。
そう思っても一二三さんが私の手を握っているせいで逃げれない。
「…聞いてる?」
『き、きいてます、』
「も~..じゃあさっきの話おっけー?」
なんの事だろう、…
『はい、?』
「!よっ…..しゃ~~!!」
ビクッ..
なんでそんなに喜んでるの?
「良かったな..一二三、先生。」
「独歩くんも嬉しそうで何よりですよ。」
「よしそうと決まれば今日はパーティーだ!」
『え、?え、』
私はあれよあれよと先生に家に連れられ、パーティーが始まった。
なんのだろう…。
-寂雷-
まさか..この子がOKしてくれるとはね。
..何をって?..ふふ。
我々とずっと一緒にいる
ということだよ。
きっと話を聞いていなかったんだろう。何が?って顔をしている。..ふふそんな君も愛らしい。..実に興味が湧くよ。
もっと私を楽しませてね。
(名前)さん..♡
-(名前)-
..パーティーが終盤に差し掛かってきた頃、独歩さんは
「はぁ….明日も仕事か、..」
とため息をついていた。
一二三さんは
「独歩チン相変わらず社畜やってんね~~↑↑」
と無自覚に煽っていた。
私は病院で起きたことも忘れて楽しんでいた。
独歩さんは帰る時に
「はぁ…仕事か..でもまた明日..いや、ずっと(名前)に毎日会えるなら..いいかもな」と不思議なことを言っていた。
ずっと、?どうゆうことだろう。
そんなことを考えていると一二三さんはジャケットを羽織って
「それじゃあ また明日ね 僕達のプリンセス」
と頬にキスをしてくれた。
2人を見送ってじゃあ寝る準備を…と戻ろうとすると突然視界が奪われた。
やっと視界が戻るとそこは薄暗いベッドの上だった。
隣には寂雷さんが眠っていて、私を覆うような形で眠っていた。
2人で寝るのは気まずい…と思い布団から抜け出そうとすると腕が引っ張られた。
「…こんな時間にどこに行くと言うんだい?」
彼の顔は見えなかったけど何故か少し怒っているような声だった。
『と、トイレに』
「…私も着いていこう。」
と意外な返事が来た。てか着いてこないで欲しい…
『だ、大丈夫です!』
と掴まれている手を振りほどいて廊下に逃げようとドアノブを握ると後ろから
ドンッ
とドアドンされた。
『ぇ、?』
と情けない声を出すと寂雷さんは
「..今日、君がこの病院に来た時から興味が湧いていてね、家に来るって決まった時は嬉しかったんだ」
でもね…と先生は悔しそうな顔で
「君が今日左馬刻君や独歩くん..一二三君を見ていた。と思うと何故か悔しくてね、」
「..どうしたらキミは私だけを見てくれるのかな?」
と悲しそうな声でそう言った。
『そ、それは…』
思いつかない..てか思いつくわけもない。
「…思いつかないよね。」
寂雷さんは私が考えていることを察したのか
だからね..と口を開いた
「..“コレ” で私しか見えないようにしようと思うんだ。」
先生の左手には注射器が。
..中身は部屋が薄暗くてはっきりも見えないけど、きっと危ないものだ。と悟った。
でもその時にはもう遅くてその”液体”
は私の首元に既に入れられていた。
『っ….ぅ…じゃ..らいさ、ん…これっ…!』
この感覚..そうだ間違えない..
毒 だ。…
先生の顔がちょうど外の車からのライトで見えた。
『っ…..』
心底嬉しそうで。
「..大丈夫。目覚めた時には私を受け入れているよ。」
と軽く目元にキスを落とした。
…どんどん感覚がなくなっていく、
視界もぼやけて、..紫色の液体が体を取り込んでいく、
あぁ….次起きた時..私はどうなっているんだろう、
そう脳内に過った言葉が最後に私は意識を手放した。