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「 あの 夏 」
りょつぱ
藤澤side
傷だらけのボロボロな上靴。
せっかく今死んじゃったお母さんが買ってくれたんだけどな。
今の時代、人のことを考えられない人が多いの。
髪がちょっと長くて、授業抜け出してばっかなだけなんだけどな。
でも授業抜け出してんのはお前らのせいじゃんか。だって席ないんだもん。それにゴミ投げてくるし、
ほんとに馬鹿で惨めで、クソみたいな奴しか居ないなら こんな世界いらない。僕がいなくなったらみんな幸せになれるかな、人をいじめるのことは無くなる?
僕の存在が無いだけで、みんな幸せに生きられるから _
「 ねぇ 、君 ッ 、 」
「 ぇ 、僕 ? 」
フェンスの下を見ていたら、誰かに声を掛けられた。
黒髪でマッシュの髪の毛で、前髪から少し見える瞳は綺麗なものだった。
でも、僕になんの用なんだろ。体目当て?女の子みたいだもんね、僕。笑
「 どーしたの ?こんなとこで 」
「 ん ~ッ 、 虐められたから 、ここ来た、って感じ かなぁ …笑 」
あれ、なんか口走っちゃうな。そろそろ死ぬつもりだったからどうでも良くなってんのかな。自分でもわかんないや。笑
こういう面倒臭い体目当てなくずは虐められたって笑っときゃ逃げるって思ってるから?
自分の気持ちさえわかんなくなっちゃったから、今は目も合わせずにさっきと変わらないフェンスの下を眺めていた。
「 … でも、なんでここ ? 」
「 ここが好きだから 、って言うのもあるけどねぇ … ま、普通に席 なくて授業受けれないし 、居なくても 気になされないし …?笑 」
不思議な事聞くな、この人…笑
僕にこんなの聞いたってなんもないのに。愛すこともないし…笑
でもこの場所、この屋上は愛している。綺麗な風景。ドス黒い僕の気持ちにおさらばできる。この時間だけは、ね。
「 ねぇ 、名前は ? 」
「 僕? 藤澤涼架 、 君は ?」
「 若井滉斗 、若井って呼んで ? 」
「 ん 、若井 !! 」
傷を見ていたから、見苦しかったのかな、と思いカーディガンをはおる。
自分でも見たくないほどの切り傷と痣、ほんとに醜くなっちゃったな。
「 いや 、全然 … てか、痛くないの ? 」
「 ん ~ 、慣れたからなぁ 、笑 」
嘘、慣れてなんかない。ずーっと痛いよ。頬にはられているカットバンの下の傷も、本当は笑う度めちゃくちゃ痛むの。もちろん心も。作り笑いをして何が嬉しいの?痛くて苦しい、そんな感情だけしか心には残らないのに。
「 …ね、今から一緒に学校抜けない? 」
「 …笑 いいよ? 不真面目な 若井くーん っ 笑 」
意地悪な顔で微笑んでみると、何故か微笑まれた。若井は不思議。
「 それにしても 、僕に声かけるなんて … 若井も 物好きだね ? それとも体目当て ?笑もう売るのは勘弁だけどなぁ …笑 」
「 … 普通に仲良くなりたかったから?笑 体目当てって… そんなことしてきた奴居たの? 」
「 うん、僕のこと女の子だと思って声掛けてきた奴がほとんどだけどね …笑
でも性別関係無しに犯されちゃった 、笑 」
気持ち悪い過去がフラッシュバックしてくる。金稼ぐために体を自ら売ったこともあるけど、無差別にキモイおじさんとシたのは本当に…なんというか、言葉で表せないほどの感情だった。
同級生の奴にも犯されたし、僕の人生性処理みたいなもん。笑
若井もどーせ、こうは言ってるけど時間が経って、親友と呼べる頃になってからそういうことをしてくるんだ。
もう誰も信じれないや。
#2.「 信じれない 」
なんか内容ぐちゃぐちゃやな…