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はぃ…かきますよ
𝐒𝐓𝐀𝐑𝐓
れんはゆっくりとドアを開けた。
そこに立っていたのは、黒いパーカーを羽織った男だった。
「……久しぶりだな。」
男はれいを探すように部屋の中を見ようとする。
その瞬間。
**ガンッ。**
れんがドアを強く押し返し、男の視界を遮った。
「姉ちゃんを見るな。」
男はため息をつく。
「相変わらずだな、お前。」
「用件だけ言え。」
「れいと話がしたい。」
「帰れ。」
即答だった。
男の顔から笑みが消える。
「これは家族の問題だ。」
「だから?」
れんの声は冷たい。
「俺も家族だ。」
その一言で空気が張りつめる。
部屋の奥では、れいが唇をかんでいた。
あきらはその様子を見て、静かにれいのそばへ立つ。
「先輩。」
「……大丈夫。」
そう言ったれいの声は少し震えていた。
「大丈夫じゃないです。」
あきらは小さく首を振る。
「無理しないでください。」
その言葉に、れいは思わず目を伏せる。
一方、玄関では男が低い声で言った。
「れいを連れて帰る。」
その瞬間。
れんの表情から感情が消えた。
「……もう一回言ってみろ。」
男は怯まない。
「連れて帰るって言った。」
れんは一歩踏み出す。
「姉ちゃんは物じゃねぇ。」
「お前の都合で振り回されるくらいなら——」
そこで言葉を切る。
「あの人たち全員を敵に回してでも、俺が守る。」
男は苦笑した。
「ずいぶん大きくなったな。」
「昔のお前なら泣いてただけだったのに。」
その一言に、れんの拳が震える。
次の瞬間。
「れん。」
れいの声だった。
「もういい。」
れんは振り返る。
れいはゆっくり前へ出ると、男をまっすぐ見つめる。
「私は、帰らない。」
男は目を細める。
「……本気か。」
「うん。」
れいは小さく、それでもはっきりとうなずいた。
「今の私には、守ってくれる弟がいる。」
一拍置いて、
「それに……」
れいは隣に立つあきらを見た。
あきらは何も言わず、ただ真っすぐにれいを見返す。
「私を信じてくれる、大切な後輩もいる。」
その言葉に、あきらの表情が少しだけ和らぐ。
一方でれんは、「後輩”も”か……」と小さくつぶやき、複雑そうな顔をした。
男はしばらく三人を見つめていたが、やがて静かに背を向ける。
「……そうか。」
雨の中へ歩き出し、その姿は夜の闇へ消えていった。
玄関のドアが閉まる。
ようやく張りつめていた空気がほどけると、れいはその場に座り込んでしまった。
「先輩!」
あきらが慌てて駆け寄る。
れんもすぐにしゃがみ込み、「姉ちゃん、大丈夫か」と心配そうに顔をのぞき込んだ。
れいは二人を見て、少しだけ笑う。
「……ごめん。なんか、安心したら力が抜けちゃった。」
その笑顔を見たあきらとれんは、お互いに目を合わせる。
まだ完全に認め合ったわけではない。
けれど、この夜だけは——
**「れいを守る」という気持ちだけは、二人とも同じだった。**
𝐄𝐍𝐃
𝐍𝐄𝐗𝐓⇻♡20
コメント
1件
⋆⸜ 第4話、読み終えたよ〜っ!⸝⋆ 玄関の緊張感、すごかったね……! れんの「姉ちゃんを見るな」って台詞、もう弟の覚悟がビシバシ伝わってきて泣ける😭💦 あきらの「無理しないでください」も、ちゃんとれいの震えに気づいてる優しさが滲んでて、最高だった……。 そしてれいが「守ってくれる弟」「信じてくれる後輩」って二人を認めたシーン、胸熱すぎて声出たよ! れんの「後輩『も』か……」って複雑そうなとこも含めて、家族と絆の再生を感じるエモい回だったな〜♡ 次が待ち遠しい🌸