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「結局帰っちゃったや…」

蒼くん…最後になんか言いかけてたけど、それも聞きそびれた

美姫さんからは特に何も

あの日以来、何故かメールも来なくなった

ふと、自室にあるカレンダーを見る

確か来週は公演があるんだっけ

みんな必死に練習しているんだろうね

僕は未だにレッスンにいけてないから分からないけど

もし行っていたら…舞台に出にくくとも、モブ役くらいは貰えたんじゃないかな(笑)

まぁ…僕にそんな才能があるとも思えない

ピロン

ん?また美姫さんかな?

「……嘘だ」

送り主は蒼くんだった


「元気…?」

前に直接聞いたことのある台詞

それに僕は「元気です」と返す

「そうか、なら良かった」

「何か用事ですか?」

いつもなら言葉に詰まっちゃうけど、

メールだから自然な返事が出来る(気がする)

「あのさ、来週の公演観に来てくれる…?」

「公演…ですか?」

あれ?でも僕レッスンに参加していないから、裏方やると思うんだけど

「うん。今回の話さ、凄く良いのになったから是非見て欲しくて」

「でも僕、裏方じゃ…」

「あ、それは大丈夫」

「俺がやるから」

「え?どうして?」

「実は俺もレッスンあんまり出てなくてさ」

「黄は初めてだから、先輩の俺がやることになったんだよな」

「え…蒼くんが休んでたの知りませんでした」

じゃあ…僕がレッスンに出てないのを知らなくても無理ないか

ちょっと申し訳ないことしちゃったかも

「まぁ…今回は大道具とかそんな無いし」

「暇だからほとんど見る形になりそうだけど」

「どうかな?」

蒼くんが誘ってくれたのが素直に嬉しい

もし行ったら仲直りの続きとか、僕が知らない蒼くんのことを聞けたりするのかな…?

「行きたいです!」

「楽しみにしてますね😊」

このときの僕の鼓動は、

初めて蒼くんに会ったときと…いや、それ以上高鳴っていた

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