『シアワセ、ですか、』
赤桃地雷注意(微蒼桃)
しーねた
救いなーし、
脳みそ空っぽで読んで~
ゾンビパニック物
戦場系~~
前回の続き~
Ready go.!
幸せですか、?
何時かの朝方に登校中に聞かれた。
急になんだと思った。
知らないやつから急に言われて、
ちょっとたじろいだ。
最初は、は、?とだけ返した。
もう一度、
今幸せですか、?
また聞かれた。
幸せを感じない人間などいない。
そう、きっと俺以外は。
三年前の冬。
唯一の救いである兄が死んだ。
ある男に首を切られて、
その頃の世界は、
所謂、世紀末だった。
革命が始まって、
四六時中、空襲空襲、、、
敵軍から送り込まれたゾンビウィルスで
ゾンビに溢れて、悲鳴で空が埋まって、
俺は3年前 ゾンビに感染され、唯一の兄を困らせてしまった。そして、あれくのはてには俺が死んだと勘違いされ、首を切られて死んでしまった。
ゾンビは生命力が高いだから、終戦すると同時に命を吹き返すように目覚めた。
だが、目の前のこの世界は最悪だった。隣に最愛の兄はおらず、首を四方八方に向けると荒れ果てた建物や、焼け野原になった故郷。そして、泣きながら死んでいた兄の姿。
何度死のうとしただろう
数百回はゆうに超えている。
家族も友達も兄も、お空の国に行ってしまった。でも、兄なら『まだ死なないで』そう言ったはずだ。
だから今も死ねずに、生き地獄のこの世界で生きている。
戦争から生き残ってもあとは地獄。
味方がいないひとりぼっちの人生で生きていく。
青空教室、っていうのがあるみたいで、何もすることがなくて息しているだけでは辛いから、行ってみることにした。
そこの教師、ころん先生に、目をつけられた。
そこで、始まりに戻る。
登校中、偶然あったのをいいことに何度も何度も、シアワセかと聴いてきた。
無視をすれば二度目を聞かれ、
早足にすれば追いかけてきて、
ものすごく苛々したので思い切って口から声に出した。
『シアワセじゃねぇよ』
その時の彼の顔を覚えている。
きょとんと馬鹿みたいな顔をしたくせに直ぐに、わははっと笑ってニヤニヤ顔でまた聞いてきた。
その問いかけは、一番聞かれたくなくて、一番自分の口から言いたくないことだった。彼は此方の気も知らず顔を近づけて聞いてくる。
『何でですか?』
言いたくない。
誰だってそうだ。自分の家族が殺されて、シアワセになれなくて、その秘めた理由を誰かに掻き出されるなんて、
躊躇している俺を見るなりまた顔を近づけて聞いてくる。子供のように、何で?
何で?と聞いてくる。
それでつい、口走ってしまった。
これが人生1の失態だ。
『兄を誰かに殺されたからだよッ!』
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ありがとうそしてよろしく。
次回シリーズ終わり。
終わり❤️🩹