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赤桃集

4 - シアワセ、ですか 続き

♥

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2024年07月30日

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『シアワセ、ですか、』


赤桃地雷注意(微蒼桃)

しーねた

救いなーし、

脳みそ空っぽで読んで~

ゾンビパニック物

戦場系~~

前回の続き~


Ready go.!




幸せですか、?



何時かの朝方に登校中に聞かれた。

急になんだと思った。

知らないやつから急に言われて、

ちょっとたじろいだ。

最初は、は、?とだけ返した。

もう一度、


今幸せですか、?


また聞かれた。

幸せを感じない人間などいない。

そう、きっと俺以外は。

三年前の冬。

唯一の救いである兄が死んだ。

ある男に首を切られて、

その頃の世界は、

所謂、世紀末だった。

革命が始まって、

四六時中、空襲空襲、、、

敵軍から送り込まれたゾンビウィルスで

ゾンビに溢れて、悲鳴で空が埋まって、

俺は3年前 ゾンビに感染され、唯一の兄を困らせてしまった。そして、あれくのはてには俺が死んだと勘違いされ、首を切られて死んでしまった。

ゾンビは生命力が高いだから、終戦すると同時に命を吹き返すように目覚めた。

だが、目の前のこの世界は最悪だった。隣に最愛の兄はおらず、首を四方八方に向けると荒れ果てた建物や、焼け野原になった故郷。そして、泣きながら死んでいた兄の姿。


何度死のうとしただろう

数百回はゆうに超えている。

家族も友達も兄も、お空の国に行ってしまった。でも、兄なら『まだ死なないで』そう言ったはずだ。

だから今も死ねずに、生き地獄のこの世界で生きている。

戦争から生き残ってもあとは地獄。

味方がいないひとりぼっちの人生で生きていく。

青空教室、っていうのがあるみたいで、何もすることがなくて息しているだけでは辛いから、行ってみることにした。

そこの教師、ころん先生に、目をつけられた。


そこで、始まりに戻る。

登校中、偶然あったのをいいことに何度も何度も、シアワセかと聴いてきた。

無視をすれば二度目を聞かれ、

早足にすれば追いかけてきて、

ものすごく苛々したので思い切って口から声に出した。


『シアワセじゃねぇよ』


その時の彼の顔を覚えている。

きょとんと馬鹿みたいな顔をしたくせに直ぐに、わははっと笑ってニヤニヤ顔でまた聞いてきた。

その問いかけは、一番聞かれたくなくて、一番自分の口から言いたくないことだった。彼は此方の気も知らず顔を近づけて聞いてくる。


『何でですか?』


言いたくない。

誰だってそうだ。自分の家族が殺されて、シアワセになれなくて、その秘めた理由を誰かに掻き出されるなんて、

躊躇している俺を見るなりまた顔を近づけて聞いてくる。子供のように、何で?

何で?と聞いてくる。

それでつい、口走ってしまった。

これが人生1の失態だ。



『兄を誰かに殺されたからだよッ!』






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ありがとうそしてよろしく。

次回シリーズ終わり。

終わり❤️‍🩹

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