テラーノベル
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コンコンコン。
「れむ〜?居るの〜?」
声を掛けても反応が無い。
「開けるよ〜?」
少し躊躇ったが、もう家の鍵を開けしまっているのでどうでも良くなった。
ガチャ。
ボスッ
何かに当たって途中でつっかえてしまった。
「さすがにこの細さは通れないけど???」
何度当てても動く気配が無い。
何がつっかえているのかと思い、顔だけ突っ込むと黒くて、長い物。硬くはない。
「……???」
もうちょっと奥まで見る。
「……っ……!」
足だ。人間の足だ。
そして、今リビングに居る可能性のある人物は一人しか居ない。
(……強引だけど、ごめん!)
ほぼ無理矢理、強引に扉を押し開ける。
「……っ……」
うつ伏せに倒れる身体。床に投げ出された携帯ゲームとスマートフォン。スマホは開けば膨大な通知が溜まっているだろう。
朝、電話を取らない時点で向かえば良かったのだ。
ほんの数時間前の自分の選択を悔やむ。
いや、もっと前からだ。
やつれ始めた時点で、止めておけば良かったのだ。
『大丈夫だよ』
その言葉を信じ過ぎた。
どう言われようと、仕事の配分を減らしておくべきだったのだ。
「……れむ……れむっ……!」
何度読んでも肩を軽く叩いても返事が無い。
僅かな反応すらない。
「……ッ……」
____「れむッッッ!!」
悲鳴にも似た声が家中に響いた。
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